【厚さ注意】コリドラス飼育におすすめの底砂5選【ベアタンクでも問題なし】

ボトムサンドを用いた水槽 コリドラスの飼い方
  • コリドラス水槽における底砂の役割を知りたい

  • 底砂の厚さはどれくらいにすればよいのか知りたい

  • 底砂の掃除方法を知りたい

  • コリドラス飼育におススメの底砂を知りたい

  • 底砂なしのベアタンクでコリドラスを飼育できるのか知りたい

このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?

実は底砂に何を選ぶかによってコリドラスの飼育難易度は大きく変わります。

なぜなら水槽の底層で生活するコリドラスは他の熱帯魚に比べて底砂と接する時間が長く、影響を受けやすいからです。

この記事ではコリドラスと相性の良い底砂の特徴とおすすめの底砂を紹介します。

コリパン
コリパン

この記事を読むと底砂ごとの特徴を理解でき、自分に合った底砂を選ぶことができるようになるよ。

サラコリ
サラコリ

コリドラス飼育の流れは以下の記事を参考にしてください。

関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法

結論
  • コリドラス水槽における底砂の役割はストレス軽減と鑑賞性向上

  • 底砂は5mm程度に薄く敷くと清潔に保ちやすく病気になりづらい

  • 水換え時に底砂ごと吸い出してバケツ内で掃除すると楽

  • ボトムサンド・田砂・川砂・アマゾン川源流の白砂・大磯砂の5つがおすすめ

  • ベアタンクでも飼育は可能

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底砂(底床)の種類と効果

モフモフできない大磯砂

底砂とは水槽の底面に敷く砂のことで底床(ていしょう)と呼ばれることもあります。

底砂にはたくさんの種類があり、種類によって役割も異なります。

粒の細かい田砂、フィルターによっては底砂でありながらろ材の役目を果たす大磯砂、水草育成に最適なソイル、水質に影響を与えるサンゴ砂など、ほかにもたくさんの種類の底砂が存在します。

一般的にアクアリウムにおいては水槽で飼育する生体との相性と育成する水草に適した底砂を選定する必要があります。

コリドラス水槽における底砂の役割は鑑賞性とモフモフ

モフモフするデュプリカレウス

コリドラス水槽における底砂の役割は一般的なアクアリウムとは異なります。

コリドラスは底砂をモフモフすることで掘り起こしてしまうため底砂に根を張るタイプの水草とは相性が悪く、底砂に水草育成の役割を考慮する必要がありません。

コリドラス水槽における底砂の役割は以下の3つです。

生息地を再現してストレス軽減

種類にもよりますがコリドラスが本来生息する川の川底は泥に近いような粒の小さな砂であることが多いです。

生息地に近い環境を水槽内に再現することによってストレスと軽減させて飼育することができます。

ボトムサンド

サラコリ
サラコリ

コリドラスの生態については以下の記事で解説しています。

関連記事>>>【夜行性?毒がある?】コリドラスの生態と寿命について知っておきたい基礎知識

モフモフが鑑賞できるようになる

コリドラスは底砂に口を突っ込み砂を口に含んでエラから出すという通称モフモフと呼ばれる行為をします。

本来は砂の中の小さな生物を探す行動ですが、非常に愛嬌がありアクアリストから人気があります。

底砂の中でも粒が小さくないと確認することができない行為であり、モフモフできなくても問題なく飼育はできますが、せっかくコリドラスを飼育するのであればモフモフできる環境を用意するのがおすすめです。

モフモフ

鑑賞性が向上する

底砂は水槽の印象を大きく変えることができます。

底砂は入れるのか入れないのか、色は明るくするのか暗くするのかなど飼育者が目指す水槽に合った底砂を使用することで鑑賞性が大きく向上します。

注意点として一度入れてしまった底砂はきれいに取り出すのが大変なため、最初にしっかりと考えておいたほうが良いです。

ベアタンク

コリパン
コリパン

上の画像が底砂なし、下の画像がボトムサンドを入れた水槽だよ。

底砂があるかないかでだいぶ印象が変わるね。

底砂あり

POINT
  • コリドラス水槽の底砂の役割は『生息地の再現』『モフモフが見れる』『鑑賞性の向上』の3つ

  • 一般的な底砂の役割である水草育成はコリドラス水槽の場合は底砂の役割ではない

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コリドラスと相性の良い底砂の特徴

ヒゲの長いコリドラス

コリドラス水槽における底砂の役割は、どんな底砂でも果たせるわけではなく以下の2点を満たす必要があります。

砂の粒が小さい

コリドラスは水槽内に底砂を入れることによってモフモフする姿が見れるようになりますが、口から入れてエラか出すため砂の粒が小さいことが条件となります。

また、生息地の再現をする場合も同様に粒の小さな砂である必要があります。

粒の大きな底砂でも飼育自体は可能ですが、コリドラスらしさを観察したい・少しでもストレスを減らしたい場合は粒の小さい砂を使用したほうがよいです。

モフモフするコリドラス

砂の粒に角がない

モフモフするときもそうですが、コリドラスは底砂の中に口を突っ込んだりひげを底砂に引きずりながら泳ぐことがあります。

底砂の粒に角があると口の周りにけがをしたり、ひげが切れてしまう場合があります。

サラコリ
サラコリ

けがは感染症を引き起こす可能性があります。

切れてしまったひげはしっかりと栄養と取って健康に過ごしていれば再生しますが、底砂に角があると何度も同じことが起きてしまうため一粒一粒が丸い底砂を選ぶ必要があります。

コリパン
コリパン

底砂が汚れている場合にもひげが溶けて短くなることがあるから、どちらが原因かしっかり見極める必要があるよ。

サラコリ
サラコリ

溶岩砂などは角があるため避けるようにしましょう。

関連記事>>>コリドラスのヒゲがなくなるのは病気?

水質に影響を与えない

コリドラスは中性~弱酸性を好む熱帯魚ですが、アンモニアをバクテリアが分解することで発生する硝酸塩は水質を酸性に傾けるため基本的に何もしなくても中性~弱酸性で水槽を運用することができます。

しかし、水質をアルカリ性に傾ける底砂を入れてしまうとアルカリ性の水で飼育することになりコリドラスは体調を崩してしまう可能性があります。

多少アルカリ性に寄ってしまう程度では問題になることはなく、そこまでphに神経質になる必要はありませんが明らかにアルカリ性に傾ける性質のある底砂は避けるようにしましょう。

サラコリ
サラコリ

アルカリ性に傾ける効果のある底砂としてはサンゴ砂が有名です。

POINT
  • 粒が小さくて角がなく、水質に影響しない底砂がコリドラスと相性が良い

  • 粒の大きさは大きくても飼育できるが、モフモフは鑑賞できなくなる

  • コリドラスは中性~弱酸性で飼育するのがよい

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底砂の厚さは5mm程度で運用する

底砂の厚み

底砂に厚みがあると底砂内の水が止水域となり嫌気性バクテリアが繁殖しやすくなります。

底砂に嫌気性バクテリアが増えると一般的な熱帯魚ではそこまで問題になりませんが、コリドラスは常に底砂の上で生活するため、底砂の菌の影響を受けやすく病気になる確率が高くなります。

底砂を薄く敷けば水流などによって底砂が流れたときに水槽底面が見えてしまうというデメリットはありますが、止水域がなくなるため菌が繁殖しづらく病気になりづらい環境を作ることができます。

サラコリ
サラコリ

コリドラスは薬に弱く病気からの立て直しが難しい熱帯魚なので病気を予防することが大切です。

底面フィルターを使用することで厚く敷いた底砂内にも水流が発生し、好気性バクテリアが繁殖し底砂をろ材として使用することができます。

しかし、底面フィルターは粒の大きな底砂を使う必要がありモフモフが見れないことや、底砂がろ材となるため水中のゴミが底面に溜まり底砂の掃除をしっかりと行わないと病気になるなど初心者には難しい飼育方法になります。

関連記事>>>ろ過能力と相性で選ぶコリドラス飼育におすすめのフィルター

底砂の掃除は水換えとセットで行う

吸い込まれるボトムサンド

水槽の底面には餌の食べ残しやフンなどの汚れが溜まりやすく、放っておくと菌が繁殖してしまいます。

汚れを取るためには定期的に底砂の掃除をする必要があります。

掃除はプロホースで吸水量を調整して底砂は吸い込まずに汚れだけを吸い出すのが一般的ですが、コリドラスと相性の良い粒の小さな砂は種類によって差はあれど、どうしても質量が軽くなるため吸い込みやすく手間がかかってしまいます。

底砂を吸い込まないように気を付けながら手間をかけるくらいなら水換え時に底砂ごと水をバケツに吸い上げてバケツ内を手でガサガサとかき混ぜ、飼育水だけ捨てて底砂は水槽に戻すようにすると簡単に汚れが取れてきれいな状態を保つことができます。

底砂の洗い方

コリパン
コリパン

底砂の重さを考慮する必要がなくなるから選べる底砂が増えるよ。

関連記事>>>アクアリウム初心者でもできる失敗しないコリドラス水槽の水換え方法【9つの手順】

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コリドラス飼育におすすめの底砂5選

底砂と水草

コリドラスに適した底砂の特徴や運用方法から相性の良いおすすめの底砂を5種類紹介します。

ボトムサンド

おすすめ度:★★★★★

ボトムサンドを用いた水槽

コリドラス飼育における定番の底砂です。

コリドラスの底砂として有名で、粒が非常に小さくサラサラしており角がないため相性は抜群です。

価格が安く、手に入りやすいところもメリットです。

ボトムサンドの粒の大きさ

コリパン
コリパン

1粒は1mmより全然小さいよ。

砂の色は白っぽい茶色で、底砂を明るくすることで水槽全体のイメージを明るい雰囲気にしたい人におすすめできます。

商品は800g、1kg、2.2kg、5kgと分けて販売しているため自分の水槽に合わせた量を購入することができます。

デメリットとしては粒が小さく、質量が軽いため水流で流されて水槽底面にクレーターができやすいことです。

ボトムサンドのクレーター

また、外掛けフィルターを設置している場合は舞ったボトムサンドが吸水パイプに吸い込まれると、水中モーターで詰まって動作が止まってしまうことがあるため注意が必要です。

関連記事>>>【コリドラスと相性抜群】スドーボトムサンドの特徴と掃除方法

田砂

おすすめ度:★★★★☆

田砂を用いた水槽

ボトムサンドと並んでコリドラスの底砂として有名な商品です。

田砂もボトムサンドほどではないですが粒が小さく、角もないため相性が良いです。

田砂の粒の大きさ

コリパン
コリパン

ボトムサンドと比べるとだいぶ粒が大きいけど成体ならモフモフできるよ。

粒が少し大きい分重さがあり舞いづらく、水流によるクレーターもできにくいです。

水槽に入れるとグレーに近い印象になり川底を再現したような見た目になります。

1kgと3kgの商品があるため水槽に必要な量を選ぶようにしましょう。

デメリットとしてはコリドラスに使用する底砂の中では少し高価であることと、品薄で手に入りづらい時期もあることです。

ボトムサンドと田砂はどちらも優れた底砂なので、砂の重さをどう考えるか、底砂を明るめにしたいか暗めにしたいかで選ぶとよいです。

川砂

おすすめ度:★★★★☆

色が明るく比重が重い底砂です。

  • 明るい水槽にしたいけどボトムサンドは舞いやすいため他の底砂を探している

  • 田砂は重たくて良いけどもう少し明るい水槽にしたい

上記のような人におすすめできる底砂です。

砂の色は明るいですが一色ではなく濃い茶色が混ざっているためコリドラスの糞や汚れなどが目立たず使い勝手のよい底砂です。

1.5kgと4.5kgの2種類から選ぶことができます。

比重が重いとはいえ粒が小さいため過度な期待は禁物です。

アマゾン川源流の白砂

おすすめ度:★★★☆☆

粒が小さく角のない真っ白な砂です。

コリドラスとの相性が良く、真っ白な底砂のため紹介する底砂の中で最も水槽内を明るく見せることができます。

デメリットとして砂の色が真っ白のため糞などの汚れが目立つことです。

白砂を使用するメリットは見た目の綺麗さですが、綺麗に保つには定期的に底砂を掃除する必要があるため手間がかかります。

ボトムサンド以上に水槽内を明るくしたい場合はおすすめできますがメンテナンスの手間と天秤にかけて使用するかどうかを検討する必要があります。

大磯砂(細目)

おすすめ度:★★☆☆☆

大磯砂

アクアリウムの底砂として大昔からある定番の底砂です。

安価で入手性がよく、ホームセンターなどでも購入することができます。

粒に角はないですが一粒一粒が大きいためコリドラスがモフモフする姿は鑑賞できなくなります。

水槽内に敷くと青っぽいイメージになるため、モフモフは鑑賞できなくてもよく、自分の作りたい水槽のイメージと合うのであれば使用を検討してみると良いです。

大磯砂は粒が大きいため底面フィルターと相性が良く、厚く敷くことで高いろ過能力を発揮し根を張るタイプの水草も育成できるようになります。

しかし、底砂を厚く敷くことによるデメリットが多いため、飼育自体不可能ではないものの初心者にはおすすめできず、中級者~上級者向けの飼育方法となります。

関連記事>>>コリドラスと大磯砂の相性は?底面フィルターでの育て方

POINT
  • 明るい水槽にしたいならボトムサンドか川砂

  • 重たい底砂を使いたいなら田砂

  • アマゾン川源流の白砂と大磯砂はこだわりがあるならチャレンジ

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コリドラスはベアタンクでも飼育可能

ベアタンクでの飼育

水槽内に底砂を敷かずにそのままにすることをベアタンクと呼び、大型魚の飼育などでよく見られる飼育方法です。

コリドラスはベアタンクでも飼育することができますが、以下のようなメリットとデメリットがあるため理解した上で飼育するようにしましょう。

ベアタンクのメリット

ベアタンクでの飼育は底砂を使用しないため底砂の掃除の手間を省くことができるのが最大のメリットです。

また、食べ残しや糞などの汚れが確認しやすく水換え時に簡単に吸い出すことができ、底砂による止水域も発生しないことから嫌気バクテリアが繁殖しづらく、コリドラスが病気になる可能性を減らすことができます。

水槽のリセットも底砂を出す作業が不要になるため簡単に行うことができます。

ベアタンクのデメリット

ベアタンクで飼育することのデメリットは底砂の役割で紹介したストレス軽減・モフモフ・鑑賞性向上の効果を得られないことです。

また底砂がないとコリドラスが滑りやすくなってしまうため水流に気を付ける必要があることと、水槽底面が照明の光を反射して明るすぎる環境になってしまうため影になる場所を作ってあげないとストレスを感じてしまいます。

ほかにも糞やごみなどが目立つことや、水槽内の水流によって底砂にも多少のバクテリアが繁殖しろ過効果があるためろ過能力の低下することなどがあげられます。

POINT
  • ベアタンクでもコリドラスは飼育できる

  • メリットは底砂の掃除をしなくてよいこと

  • デメリットはコリドラスへのストレスと鑑賞性低下

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まとめ

アクアリウムにおける底砂は水草を育成するという役割が大きいですが、コリドラス水槽においてはストレス軽減や鑑賞性向上が主な役割となります。

コリドラスは特有の底砂をモフモフする動作から粒が小さく角がない底砂と相性が良く、水質をアルカリ性に傾けない底砂である必要があります。

水槽底面で生活するコリドラスは底砂の汚れの影響を受けやすいため、嫌気性バクテリアが繁殖しないように底砂は5mm程度に薄く敷くのがおすすめです。

掃除は一般的に吸水量を調節して底砂を吸い込まずに汚れだけを吸い出すことで行いますが、底砂ごと吸い出してバケツ内で掃除した後に底砂だけ水槽に戻したほうが楽であり、底砂の重さを気にしなくてよいため選べる底砂の数も増えます。

コリドラス飼育におすすめの底砂はボトムサンド・田砂・川砂・アマゾン川源流の白砂・大磯砂の5つでそれぞれに特徴があり飼育者の好みで選ぶとよいでしょう。

また、底砂を使用しないベアタンクでの飼育も可能ですが鑑賞性は下がってしまうためメリットとデメリットを理解したうえで検討するようにしましょう。

底砂を入れることである程度水槽の見栄えはよくなりますが、水草があるかないかで鑑賞性は大きく変わります。

さらに鑑賞性を高めるには水草の導入がおすすめでコリドラスと相性の良い水草は以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

関連記事>>>【育成簡単】コリドラス飼育におすすめの活着する陰性水草5選

【育成簡単】コリドラス飼育におすすめの活着する陰性水草5選
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