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コリドラス飼育におすすめの底砂を知りたい
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『底砂』の読み方を知りたい
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コリドラス水槽に底砂を入れるメリット・デメリットを知りたい
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コリドラスがモフモフできる底砂を知りたい
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底砂なし(ベアタンク)でコリドラスを飼育できるか知りたい
このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実は底砂に何を選ぶかによってコリドラスの飼育難易度は大きく変わります。
なぜなら水槽の底層で生活するコリドラスは他の熱帯魚に比べて底砂と接する時間が長く、影響を受けやすいからです。
この記事ではコリドラスと相性の良い底砂の特徴とおすすめの底砂を紹介します。
この記事を読むと底砂ごとの特徴を理解でき、自分に合った底砂を選ぶことができるようになるよ
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初心者にはボトムサンドか田砂がおすすめ
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底砂を入れるメリットはストレス低減、モフモフする行為が見れる、鑑賞性の向上の3つ
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選ぶ砂や運用方法を間違えると、けがや病気の原因になる
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底砂なし(ベアタンク)でも飼育は可能
底砂の役割と読み方
底砂とは水槽の底面に敷く砂のことでそこすな(そこずな)と読みます。
底床(ていしょう)と表記されることもありますが意味は同じです。
底砂のアクアリウムにおける一般的な役割は鑑賞性の向上と水草育成です。
底砂の色や明るさによって水槽の雰囲気は大きく変わりますし、根を張るタイプの水草を育成する場合には底砂の選定は非常に重要なものになります。
コリドラス飼育においても底砂には重要な役割があり、必須ではなくともできれば準備しておきたいものの1つです。
関連記事>>>アクアリウム初心者がコリドラス飼育時に必ず準備しておくべき道具14選
しかし、コリドラス飼育において底砂の役割は一般的な熱帯魚とは少し異なります。
コリドラス水槽における底砂の役割
アクアリウムにおける底砂の一般的な役割は鑑賞性と水草育成の2つですが、水草の根を掘り起こすコリドラスは根を張るタイプの水草とは相性が良くありません。
コリドラスが相性が良いのは活着性のある陰性水草であり、これらは底砂を必要とせず成長するためコリドラス水槽における底砂の役割は以下の3つです。
生息地の再現
種類にもよりますがコリドラスが本来生息する川の川底は泥に近いような粒の小さな砂であることが多いです。
生息地に近い環境を水槽内に再現することによってストレスと軽減させて飼育することができます。
モフモフできる
コリドラスは底砂に口を突っ込み砂を口に含んでエラから出すという通称モフモフと呼ばれる行為をします。
本来は砂の中の小さな生物を探す行動ですが、非常に愛嬌がありアクアリストから人気があります。
底砂の中でも粒が小さくないと見ることはできませんが、せっかくコリドラスを飼育するのであればモフモフできる環境を用意するのがおすすめです。
鑑賞性が向上する
底砂は水槽の印象を大きく変えることができます。
底砂は入れるのか入れないのか、色は明るくするのか暗くするのかなど飼育者が目指す水槽に合った底砂を使用することで鑑賞性が大きく向上します。
注意点として一度入れてしまった底砂はきれいに取り出すのが大変なため、最初にしっかりと考えておいたほうが良いです。
底砂があるのとないのとじゃ全然印象が違うね
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コリドラス水槽の底砂の役割は『生息地の再現』『モフモフが見れる』『鑑賞性の向上』の3つ
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一般的な底砂の役割である水草育成はコリドラス水槽の場合は底砂の役割ではない
コリドラスと相性の良い底砂の特徴
コリドラス水槽における底砂には『生息地の再現』『モフモフ』『鑑賞性の向上』がありますがどの底砂でもよいわけではなく、以下の2点を満たす必要があります。
粒が小さい
コリドラスは底砂を入れることによってモフモフする姿が見れるようになりますが、口から入れてエラか出すため砂の粒が小さいことが条件となります。
また、生息地の再現をする場合も同様に粒の小さな砂である必要があります。
粒の大きな底砂でも飼育自体は可能ですが、コリドラスらしさを観察したい・ほんの少しでもストレスを減らしたい場合は粒の小さい砂を使用したほうがよいです。
粒に角がない
モフモフするときもそうですが、コリドラスは底砂の中に口を突っ込んだりひげを底砂に引きずりながら泳ぐことがあります。
底砂の粒に角があると口の周りにけがをしたり、ひげが切れてしまう場合があります。
切れてしまったひげはしっかりと栄養と取って健康にすごしていれば再生しますが、底砂に角があると何度も同じことが起きてしまうため一粒一粒が丸い底砂を選ぶ必要があります。
底砂が汚れている場合にもひげが溶けて短くなることがあるから、どちらが原因かしっかり見極める必要があるよ
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粒が小さくて角がない底砂がコリドラスと相性が良い
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粒の大きさは大きくても飼育できるが、角があるとけがの原因となる
コリドラス水槽における底砂の運用上の注意点
粒が小さく角がない底砂を選んだとしても運用方法を間違えるとコリドラスに悪影響を与え、病気になってしまいます。
コリドラス水槽における底砂は以下の2点に注意して使用する必要があります。
厚さ0.5cm以下で薄く敷く
底砂に厚みがあると底砂内の水が止水域となり嫌気性バクテリアが繁殖しやすくなります。
一般的な熱帯魚では問題になりませんがコリドラスは常に底砂の上で生活するため、底砂の菌の影響を受けやすく、病気になる確率が高くなります。
底砂を薄く敷けば水流などによって底砂が流れたときに水槽底面が見えてしまうというデメリットはありますが、止水域がなくなるため菌が繁殖しづらく病気になりづらい環境を作ることができます。
水槽の底面が見えてしまっても気にならない人は5mmくらいまで薄く敷くのもおすすめだよ
底面フィルターを使用すれば厚く敷いた底砂内にも水流が発生し、好気性バクテリアが繁殖するため底砂をろ材として使用することができます。
しかし、粒の大きな底砂を使う必要がありモフモフが見れないことや、ろ材が底砂となるため水中のゴミが底面に溜まり底砂の掃除をしっかりと行わないと病気になるなど飼育が難しくなります。
定期的に洗う
水槽の底面には餌の食べ残しやフンなどの汚れが溜まりやすく、放っておくと菌が繁殖してしまいます。
汚れを取るためには定期的に底砂の掃除をする必要があります。
底砂の掃除は水槽の水替えと同時に行うと効率が良く、飼育水を底砂ごとバケツに吸い上げてバケツ内を手でガサガサとかき混ぜると簡単に汚れが取れてきれいな状態を保つことができます。
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底砂は薄く敷いて定期的に洗うことできれいに保つことができる
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水替えの時に同時に掃除すると楽
コリドラス飼育におすすめの底砂
コリドラスに適した底砂の特徴や運用方法を踏まえておすすめの底砂を5種類紹介します。
ボトムサンド
おすすめ度:★★★★★
コリドラス水槽に最もおすすめの底砂です。
コリドラスの底砂として有名で、粒が非常に小さく角がないため相性抜群です。
価格も安く手に入りやすいこともメリットです。
砂の色は白っぽい茶色で、底砂を明るくすることで水槽全体のイメージを明るい雰囲気にしたい人におすすめできます。
デメリットとしては粒が小さく、質量が軽いため水流で流されて水槽底面にクレーターができやすいことです。
関連記事>>>【コリドラスと相性抜群】スドーボトムサンドの特徴と掃除方法
田砂
おすすめ度:★★★★☆
ボトムサンドと並んでコリドラスの底砂として有名です。
田砂もボトムサンドほどではないですが粒が小さく、角もないため相性が良いです。
ボトムサンドと比べるとだいぶ粒が大きいね
ボトムサンドとの違いは以下の3点です。
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粒が少し大きい
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粒が重く水流によるクレーターができにくい
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水槽に入れるとグレーに近い印象になり少し暗い印象になる
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同じ重さで比較すると価格が少し高い
ボトムサンドと田砂はどちらも優れた底砂なので、砂の重さをどう考えるか、底砂を明るめにしたいか暗めにしたいかで選ぶとよいです。
アマゾン川源流の白砂
おすすめ度:★★★☆☆
粒が小さく角のない真っ白な砂です。
コリドラスとの相性が良く、底砂を白くすることでボトムサンド以上に水槽内を明るく見せることができます。
デメリットとして砂の色が真っ白のため糞などの汚れが目立つことです。
白砂を使用するメリットは見た目の綺麗さですが、綺麗に保つには定期的に底砂を掃除する必要があるため手間がかかります。
ボトムサンド以上に水槽内を明るくしたい場合はおすすめできますがメンテナンスの手間と天秤にかけて使用するかどうかを検討する必要があります。
大磯砂(細目)
おすすめ度:★★☆☆☆
アクアリウムの底砂として大昔からある定番の底砂です。
安価で入手性がよく、ホームセンターなどでも購入することができます。
粒に角はないですが一粒一粒が大きいためコリドラスがモフモフする姿は鑑賞できなくなります。
水槽内に敷くと青っぽいイメージになるため、モフモフは鑑賞できなくてもよく、自分の作りたい水槽のイメージと合うのであれば使用を検討してみると良いです。
大磯砂は粒が大きいため底面フィルターと相性が良く、厚く敷くことで強い濾過能力を発揮し根を張るタイプの水草も育成できるようになります。
しかし、底砂を厚く敷くことによるデメリットが多いため、飼育自体不可能ではないものの初心者にはおすすめできず、中級者~上級者向けの飼育方法となります。
関連記事>>>コリドラスと大磯砂の相性は?底面フィルターでの育て方
ベアタンク(底砂なし)
おすすめ度:★★★☆☆
水槽内に底砂を敷かずにそのままにすることをベアタンクと呼び、大型魚の飼育などでよく見られる飼育方法です。
コリドラスはベアタンクでも飼育することができ、底砂の購入費用がかからないことや掃除する手間が省けることがメリットとして挙げられます。
逆にデメリットとしては水槽の見た目が味気なくなることや、モフモフする動作が見られなくなること、水槽の底がツルツルになるためコリドラスが水流で滑るようになってしまうことが挙げられます。
特に見た目に関しては大型魚の飼育の場合は魚自体に迫力があるため、水槽に水を入れただけでも鑑賞性が高いですがコリドラスのような小型魚の場合は物足りなく感じやすいです。
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ボトムサンドか田砂が育てやすくておすすめ
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底砂なしでも飼育自体は問題なく可能
まとめ
コリドラス水槽の底砂には粒が小さく角がないものを使用することで、本来の生息地に近い環境でモフモフするコリドラスを鑑賞することができます。
底砂が汚れるとコリドラスへの影響が大きいため底砂は薄く敷き、定期的に洗うことで病気なく長期にわたって飼育することができます。
おすすめはボトムサンドか田砂ですが、それぞれの特徴を理解した上で飼育者の好みの底砂を選ぶと良いです。
底砂は水槽の雰囲気を大きく変えてくれるアイテムです。
これからコリドラスの飼育を検討している人だけでなく、すでにコリドラスを飼育している人も今の水槽に少し飽きてきたなら底砂を変えてみるのも楽しいと思います。
というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。
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