- 水槽の水換え方法がわからない
- 水槽の水換えに必要な道具はなに?
- 一度にどれくらいの量の水を換えればいいの?
コリドラスを飼育する上でこれらの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
実は水換えの方法や頻度は非常に重要でコリドラスの命に直結します。
なぜならコリドラスを長生きさせるコツは綺麗な水を維持して飼育することであり、コリドラス水槽における水質悪化はフィルターの掃除と水換えの方法と頻度によって引き起こされるからです。
この記事ではコリドラス水槽の正しい水換え方法と水替え時に気を付けるポイントを紹介します。
この記事を読むと水槽内に汚れが残らない水換えができるようになるよ
結論としては汚れの残りがないように水槽の底から水を吸いだし、底砂も軽く洗浄することが大事です。
水換えは絶対に必要な作業
水換えは水中に含まれる熱帯魚に有害な物質を水槽外に排出する作業です。
水槽内の水は熱帯魚の糞などから発生するアンモニアや亜硝酸によってどんどん汚れていきます。
これらの物質は熱帯魚に有毒なためフィルターを設置することによって硝酸塩という毒性の低い物質に変えることができるのですが完全な無害にまで変えることはできません。
水草はこの硝酸塩を栄養として吸収してくれるのですが吸収速度は遅いため最終的には水槽外に排出する必要があります。
生体を少なく、水草を多くすれば足し水だけで成り立つ水槽も可能かもしれませんがコリドラスのような餌をよく食べ水を汚しやすい生体では水換えは絶対に必要な作業です。
水換えに必要な道具は3つだけ
水換え作業に入る前に必要な道具を準備します。
水換えに必要なのは水換えホースとバケツです。
水換えホースは水槽内の水を吸い出すときに使用します。
有名なプロホースでもよいですがコリドラス飼育であればダイソーの100円クリーナーホースでも十分対応できます。
関連記事>>>プロホースエクストラとダイソークリーナーポンプ徹底比較
また、バケツは水換えホースで吸い出した水をためるときと新しい水を水槽内にそそぐときに使用します。
あまり大きいものだと水を入れた状態で運ぶのが重たくなりますので8ℓ程度の大きさが使いやすいです。
また100円ショップのバケツは持ち手の部分の耐久力が低い場合があるのでホームセンターで作りのしっかりしたものを購入するのがおススメです。
関連記事>>>100均で買ってはいけないアクアリウム用品
コリドラス水槽の水換え方法
水温調整用にお湯を沸かす
夏であれば問題ないですが冬場は水温が低くなってしまうため、水槽内に水を入れる前にバケツの中でお湯を混ぜて水温をコリドラスにちょうど良い温度(26℃前後)に合わせる必要があります。
温度調節をせずに冷たい水をそのまま水槽に入れてしまうと熱帯魚に負担がかかり体調を崩したり、病気になる可能性があるので絶対にやめましょう。
お湯を沸かすのには時間がかかるため一番最初に沸かし始めておくと最後にお湯が必要になったときに丁度良く沸きます。
沸かす水は水道水で問題ありません。
これは水温調整用のお湯のため、水槽に入れる水の総量に対して多くないことと、沸騰させるとある程度カルキも抜けるためです。
フライパンなどで沸かしてもよいですがT-FALなどの電気ポットで沸かすと簡単に早く沸かすことができますのでおススメです。
アクアリウム以外に料理でも1台あると非常に便利です。
水槽のレイアウトを掃除しやすく変更する
水替え時に大事なのは水槽内の汚れをなるべく多く吸い出すことです。
汚れは水槽内のフィルターの数やレイアウトが複雑であればあるほど、角や隙間に残りやすくなります。
水を吸い出す前に掃除しづらい場所、汚れが溜まりやすい場所をなくしておくことが大事です。
サブフィルターにスポンジフィルターを使用している場合はフィルターの下が狭く、水替えホースが入らずに汚れが残りやすいため事前にスポンジフィルターの設置位置を上げておきましょう。
上の画像はスポンジフィルターの位置を上げる前だよ
また流木などの動かせるものをレイアウトしている場合は水槽を左側と右側に分けて掃除します。
左側を掃除するときは流木などは右側に寄せます
寄せずにそのまま掃除すると流木の下などに汚れが残りやすいので動かせるものは必ず動かして掃除するようにしましょう。
流木の影はよく僕らがボーっとするときに使うから汚いと病気になっちゃうよ!
吸い出す水の量は水槽の1/3
なるべく多くの水を換えたほうが水がきれいになってよいと思われるかもしれませんが水の換えすぎは厳禁です。
熱帯魚は水槽内の水質に慣れており、多くの水を一気に交換すると水質が急に変わったショックで病気になったり死んでしまうこともあります。
特にコリドラスは水質に敏感な種類も多いので気を付ける必要があります。
おススメの水の交換量は水槽の1/3です。
水槽いっぱいまで水が入っているわけではないので60cm規格水槽だと8ℓバケツ2杯分くらいが丁度よいです。
水槽の種類や規格水槽の水量がわからない方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事>>>【初心者必見】あとで後悔しないコリドラス飼育に適した水槽の選び方
また冬場はヒーターの設置位置に十分注意して水を抜いてください。
ヒーターが水面から出てしまうと空焚き状態となり壊れてしまうので、ヒーターは水槽のなるべく低い位置に設置するか水換え前に電源を切っておきましょう。
関連記事>>>基礎から解説!コリドラス水槽に適したヒーターの選び方
水槽のどこまで水を入れるかにもよって抜く量も変わるから気を付けてね
水槽の底から汚れを吸うように排水する
糞や汚れは水槽の底に溜まりやすいので水を吸い出すときはなるべく水槽の底から吸い出すようにします
底砂にボトムサンドなどの軽い底砂を使用している場合は底砂ごとバケツに吸い出すとどこが掃除できていてどこができていないのかが砂の残り方でわかりやすいです。
また、水槽の隅には汚れが残りやすいのでしっかり意識して吸い出しましょう。
隅っこに砂が残っているから掃除できてないってわかりやすいね
水槽片側の掃除が終わったら流木などを今掃除した方に移動させて反対側を同様に掃除し、両側終わったらレイアウトを水換え開始前の位置に戻します。
バケツ内の水を捨てて底砂を軽く洗う
重い底砂の場合は水と一緒に底砂を吸い出すことはできませんがボトムサンドなどの軽い底砂の場合はバケツの中で一緒に洗っておくと汚れがとれて綺麗になります。
水を捨てるときはバケツの底に溜まった底砂まで流さないように注意しましょう。
吸い出した飼育水を捨てたら水道水でバケツの底に残った底砂を洗います。
洗うといっても水道水をささっと流す程度で十分で、糞などの汚れの方がボトムサンドなどの底砂よりも軽いため浮き上がってくるので簡単に汚れだけ捨てることができます。
間違っても洗剤なんか使っちゃダメだよ
バケツ内にカルキ抜きした水を入れる
底砂を洗ったら水道水を捨ててバケツにカルキ抜きした水を入れます。
カルキ抜き剤を使用する場合はバケツに水道水とカルキ抜き剤を入れればよいです。
カルキ抜きした水はバケツ満タンまで入れず8割程度にしてお湯を混ぜて温度調節できるようにしておきます。
沸かしたお湯を混ぜて温度を調節する
一番最初に沸かしたお湯が沸いたらバケツに混ぜて温度を調節します。
一気にお湯を入れるとバケツ内の水温を上げるのは簡単でも下げるのが大変なので少しずつ入れて水温を確認します。
何度に調節するかはヒーターの設定温度次第ですが温度調節機能なしの一般的な熱帯魚用ヒーターであれば26℃なのでバケツ内の水も26℃にしましょう。
水温の確認は水温計を使うのがベストですが、慣れてきたら水槽内に指チョポン、バケツ内に指チョポン程度でも大丈夫です。
バケツの水を水槽内に入れる
水温調節ができたらバケツ内の水を水槽に入れます。
本来はサイフォンの原理を使って少しずつ水を混ぜていったほうが水槽内の生体がびっくりすることがなく安心です。
ただ、サイフォンの原理を使うとバケツの位置を水槽より高くしなければいけないのと入れ終わるまでに時間がかかるので、水槽容量の1/3程度の水量までならそのままバケツから入れてしまっても大丈夫です。
一気に入れるのではなくなるべくゆっくり水を入れてあげましょう。
また、水槽内の水面の位置は摺り切りいっぱいから3cm以上は余裕を持っておいた方がよいです。
3cm以上あればコリドラスは今まで飛び出したことはありませんがほかの熱帯魚と混泳させる場合はその熱帯魚に適した位置に水面を調整する必要があります。
コリドラスは水面位置が高くてもめったに飛び出さないけど混泳させている場合は他の熱帯魚が飛び出さないか注意が必要だよ
底砂を入れる
最後にバケツの底に溜まった底砂を水槽に入れて終了です。
水を水槽に入れるより先に底砂を入れてしまうと軽い底砂の場合は特に後から入れる水の勢いでクレーターができてしまうので最後に入れると水槽が綺麗に仕上がります。
手で水槽の底全体にまんべんなく砂がいきわたるように入れていきましょう。
水換え後は綺麗な底砂が嬉しいのかみんなモフモフし始めます。
まとめ
水換えはコリドラスの命に直結する非常に大事な作業です。
水換え時にはなるべく多くの汚れを取り除く必要がありますが、水の量を換えすぎると水質の変化によりコリドラスがショックを受けて病気や最悪死んでしまうこともあります。
- フィルター位置やレイアウトを掃除しやすいようにあらかじめ変更する
- 水槽の底から水を吸い出す
- 底砂ごと吸い出せる場合は底砂も軽く水で流す
少ない水でなるべく多くの汚れを取り除くには上記3点に気を付けて水換えを行うとよいです。
読むと手順が多く感じるかもしれませんが実際にやってみると10分程度で作業は終わります。
コリドラスは底層で生活する熱帯魚のため底面や底砂をきっちりと掃除することが長期飼育のカギです。
水換えはめんどくさがらずにしっかりと手間をかけて行いましょう。
というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。
コメント