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コリドラスが夜行性か昼行性かしりたい
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コリドラスには毒があるのか知りたい
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コリドラスの寿命が知りたい
コリドラスに対してこのような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
アクアリウムで人気のコリドラスですが、実は飼育する場合には長い付き合いになる覚悟が必要です。
なぜならコリドラスは一般的な小型の熱帯魚と同じ程度の寿命だと思われていますが、実際にはもっと長生きするからです。
この記事ではコリドラスの生態や寿命について詳しく解説します。
この記事を読むとコリドラスについての基礎知識をしっかりと身につけることができるよ。
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コリドラスは昼行性
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コリドラスの中には毒を持つ種類も存在する
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コリドラスの寿命は約10年
コリドラスの生息地は南米
コリドラスは南米のチリ以外の国に広く分布している熱帯魚です。
大きな河川や小さな河川だけでなく池や沼にも生息しており、場所に応じて生息している種類も変化し、同じ種類であっても採集場所によって若干模様が異なることも多いです。
粒の細かい底砂を好む傾向があり、見た目の可愛さや種類の豊富さから1970年代以来アクアリウムで愛され続けています。
コリドラスの種類は150種以上
コリドラスはナマズ目カリクティス科コリドラス亜科コリドラス属に分類されるナマズの仲間です。
外見がよく似ており間違われることがあるブロキスはナマズ目カリクティス科コリドラス亜科ブロキス属に分類される近縁です。
またコリドラスの種類は150種以上であり、未記載種を合わせると500種を超えます。
『未記載種』とは論文などでまだ発表されていない種類です。発表されて初めて『新種』となります。
未記載種は今も次々見つかっているため、種類はこれからも増えていくことが予想されます。
コリドラスの種類は吻の長さでロングノーズ・セミロングノーズ・ショートノーズの3種類に大きく分けられ、温和で混泳がしやすいなどの一般的なコリドラスの特徴は流通量が圧倒的に多いショートノーズの特徴です。
吻とは動物の口先のことだよ。
ロングノーズやセミロングノーズには気性が荒く混泳に向かない種類も存在します。
飼育難易度も比較的優しい種類が多いため、最初はショートノーズからの飼育がおすすめです。
関連記事>>>【人気の種類から厳選】飼育難易度で分けるおすすめコリドラス10選
ナマズの仲間でも夜行性ではない
生物は昼行性・夜行性・薄明薄暮性の3タイプに分けられ、以下のような特徴があります。
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昼行性は昼間に活動(例:人間)
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夜行性は夜に活動(例:ナマズ)
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薄明薄暮性は早朝や夕暮れに活動(例:ウサギ)
コリドラスはナマズの仲間なので夜行性かと思いきや実は昼行性の熱帯魚です。
とはいえ寝たり起きたりを繰り返しているため、実際に飼育してみると昼間に寝ている時間もあれば夜に活動している時間もあります。
コリドラスを飼育したいが夜しか鑑賞する時間が取れない場合は水槽の照明を昼~夜の間に点灯させることでコリドラスの生活リズムをずらすことが可能です。
毒を持つコリドラスも存在する
毒を持つ箇所
コリドラスの種類によっては胸ビレや背ビレの先から毒を分泌する種類も存在します。
人が命を落とすような強力な毒ではありませんが、たんぱく性の毒で刺さってしまうと鈍痛に見舞われます。
コリドラスのヒレはとがっているため、毒の有無にかかわらず素手で触ることは避けるようにしましょう。
コリドラスも手の熱などで弱ってしまう可能性があるよ。
毒による注意点
毒を持つコリドラスにおいて最も気を付ける必要があるのはショップでの購入時です。
コリドラスは輸送時のストレスで毒を出すことがあり、パッキングされた少量の水の中だと自分の毒で体調を崩したり死んでしまう可能性があります。
水槽の中なら水がたっぷりあるから問題ないよ。
ゴッセイやシュワルツィは毒が強い傾向があり、毒を持つ種類を購入するときは多めの水で1匹ずつ個別にパッキングしてもらい、なるべく揺らさずに持ち帰るようにしましょう。
毒は混泳には問題ない
毒を持っていると混泳する他の熱帯魚に悪影響があるのではないかと思うかもしれませんが、水槽のようにたっぷりと水がある環境ではヒレが直接相手に刺さらないと影響はありません。
しかし、コリドラスは自ら毒で攻撃するということはなく、捕食されそうになったときに捕食者の口の中にヒレが刺さるようになっているだけです。
よって混泳している他の熱帯魚に刺さることはありませんし、むしろコリドラスは温和な性格をしているため混泳に適した熱帯魚です。
関連記事>>>コリドラスと相性の良いパイロットフィッシュ5選
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コリドラスは胸ビレや背ビレに毒を持つ種類も存在する
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ショップでの購入時には注意が必要
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ゴッセイやシュワルツィなどヒレに色のついた種類は毒が強い傾向がある
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混泳にはなんの問題もない
実は長いコリドラスの寿命
コリドラスの寿命は約10年
コリドラスの寿命について調べると3~5年と記載されていることが多いです。
カラシンなど他の小型の熱帯魚と同じ長さであり、過酷な自然環境では長生きが難しいのもわかりますが飼育環境下では実際の寿命と大きく乖離しています。
実際にコリドラスを飼育していると10年を超えて生きている個体は珍しくなく、中には20年生きたという報告もあります。
もちろんすべてのコリドラスというわけではなく種類によって寿命は異なりますが3~5年というのはあまりにも短く10年程度だと考えられます。
ピグミーやハステータスといった小型のコリドラスは寿命が短い傾向にあります。
寿命を全うさせるには
寿命が長いとはいえ最後まで飼育するのは簡単なことではありません。
普段から水質・水温を管理し、定期的な水換え・フィルター掃除をすることで常にきれいな水を維持し、栄養価の高い餌を水を汚さない適度な量を与え続ける必要があります。
関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法
また、コリドラスは病気になったときの立て直しが非常に難しい熱帯魚です。
病気になってしまった場合は迅速に病気の種類を見極め正しい対処をする必要があります。
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コリドラスの寿命は約10年
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寿命を全うさせるにはたくさんの知識が必要
コリドラスの生態
コリドラスの食性
コリドラスは雑食であり自然界では底砂に口をつっこんで微生物や有機物を食べています。
大食漢であり飼育環境下でも好き嫌いが少なく人工飼料もよく食べるため餌付けで困ることはありません。
餌の与えがいがあるというのもアクアリウムでの人気の秘訣です。
底砂の餌を探す習性から基本的に沈下性の餌でないと食べることができないため飼育環境下では与える餌に注意が必要です。
関連記事>>>嗜好性のよいコリドラスの餌6選
他の熱帯魚が食べ残して底に沈んだ餌を食べることから水槽の掃除屋と呼ばれることが多いですが、大食漢であるため他の熱帯魚の食べ残しだけでは足りずコリドラス専用に餌を与える必要があります。
餌をよく食べるということは水を汚すということだから全然掃除屋じゃないよ。
群れで生活する
自然環境下でのコリドラスは複数引きの群れで生活しています。
飼育環境下でもこの傾向は確認することができ、種類にもよりますが複数種類のコリドラスを同じ水槽で飼育していても同種のコリドラスで集まっていることが多いです。
1匹だけの単体で飼育すると群れを作ることができずストレスを感じる可能性があるため、できれば3匹以上で飼育することが望ましいです。
複数引きで飼育することによって水槽内で繁殖も狙うことができます。
繁殖は種類によって難易度が変わるから赤コリや青コリのような簡単な種類から始めよう。
関連記事>>>コリドラスの産卵誘発方法
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コリドラスは大食漢で沈下性の餌しか食べることができない
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掃除屋といわれるが他の熱帯魚の餌のあまりでは足りない
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3匹以上で飼育するとストレス軽減や繁殖する可能性がある
まとめ
コリドラスは南米に広く分布するナマズの仲間の熱帯魚です。
ナマズには珍しく昼行性であり、中には毒を持つ種類も存在します。
種類が多く模様も多様なためコレクターが多く、かわいい見た目からアクアリウムでは人気の熱帯魚です。
小型の熱帯魚の中では長寿であり、10年を超えて生きる個体も珍しくありません。
大食漢で餌をよく食べるため、飼育下でも餌を食べなくて困るということはほとんどありません。
種類によって難易度は変わりますが水槽内での繁殖も可能であり、飼育も難しくないため興味を持った方は是非飼育にチャレンジしていただきたいです。
コリドラスを飼育してみたいと思った方はまずは飼育の全体の流れを掴むとよいです。
以下の記事でコリドラス飼育の流れをすべて紹介していますので参考にしてみてください。
関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法
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