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コリドラス飼育におススメの外部フィルターを知りたい
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掃除の楽な外部フィルターを知りたい
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呼び水がめんどくさくて困っている
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水槽の横に外部フィルターを設置したい
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GEXメガパワー6090の特徴を知りたい
このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実は近年の外部フィルターは性能が高く、有名メーカーの水槽サイズに合った製品を選べばどの外部フィルターであってもコリドラスの飼育は可能です。
しかし、アクアリウム初心者がなるべく手間をかけずにコリドラスを飼育するのであればGEXメガパワー6090がおすすめです。
なぜなら、GEXメガパワー6090は水中モーターを採用することにより、初心者が嫌になりやすい掃除の手間を減らすことができるからです。
この記事ではGEXメガパワー6090で実際に5年以上コリドラスを飼育し、繁殖に幾度も成功した経験を元にメリットとデメリットを紹介します。
この記事を読むとGEXメガパワー6090の特徴が理解できて、自分に合った外部フィルターかを判断することができるようになるよ
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掃除が簡単で、濾過槽の設置位置に制約が少ないGEXメガパワー6090は扱いやすく初心者におすすめ
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保証期間の長さを重視する人は他社製品を選んだほうが良い
コリドラスにおすすめの飼育環境
コリドラスを飼育する水槽は以下の理由から水が汚れやすいと言えます。
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餌をたくさん食べる熱帯魚である
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種類が多く、コレクション性が高いため複数匹での飼育になりやすい
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性格が温厚であるため他の熱帯魚と混泳させて飼育することが多い
水の汚れやすい熱帯魚に対しての対策は、大きい水槽で飼育することや、ろ過能力の高いフィルターを設置することが有効です。
しかし、大きすぎる水槽は価格も高く場所も必要とするため、最もスタンダードな大きさであり水量の割合いに対して価格の安い60cm規格水槽にろ過能力の高い外部フィルターを設置して飼育するのがおすすめです。
60cm規格水槽はちょっと大きすぎるという場合は45cm規格水槽でもいいと思うよ
関連記事>>>大きさはどれがいい?コリドラス飼育におすすめの水槽の選び方
関連記事>>>コリドラス飼育におすすめのフィルターと選び方
また、外部フィルターの設置にはろ過能力以外にも水流を作りやすいことや水槽底面を広くとれるなどコリドラスを飼育するうえでメリットがたくさんあります。
関連記事>>>外部フィルターをコリドラス水槽に設置するメリット7選
60cm水槽対応の外部フィルター商品ラインナップ
外部フィルターを販売しているアクアリウムメーカーではエーハイム・GEX・テトラ・コトブキの4社が有名です。
外部フィルターは水槽の水量によって設置する商品を選定する必要があり、60cm規格水槽の水量は最大65Lなので以下の6種類から選ぶことになります。
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エーハイム2213
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GEXメガパワー6090
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テトラパワーフィルターVX60
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コトブキパワーボックスSV450
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エーハイム2215
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テトラパワーフィルターVX75
各メーカーの定める商品ごとの対応水量は以下の通りです。
黄色で示されるコトブキパワーボックスSV550XとGEXメガパワー2045は60cm規格水槽に対応していない外部フィルターです。
どのメーカーの商品も一長一短ありますが、水槽サイズに対応していれば性能としては高いためコリドラスの飼育は可能です。
そのため自分の作りたい水槽や飼育方法に合ったフィルターを購入するのが一番です。
しかし、作りたい水槽が決まっていなかったり、自分の飼育方法が確立していないという方にはGEXメガパワー6090がおすすめです。
GEXメガパワー6090のメリット
呼び水不要
メガパワーシリーズに共通する最大のメリットは水中モーターを採用しているため呼び水が不要なことです。
先に挙げた6種類の商品の中で水中モーターを採用しているのはGEXメガパワー6090のみです。
モーター位置 | 呼び水 | |
エーハイム2213 | 濾過槽上部 | 必要 |
GEXメガパワー6090 | 水槽内 | 不要 |
テトラパワーフィルターVX60 | 濾過槽上部 | 必要 |
コトブキパワーボックスSV450X | 濾過槽上部 | 必要(ボタン有) |
エーハイム2215 | 濾過槽上部 | 必要 |
テトラパワーフィルターVX75 | 濾過槽上部 | 必要 |
他の5種類の商品は濾過槽上部にモーターが設置されており、濾過槽から水槽に水を送り込むのはモーターの力を使いますが、水槽から濾過槽に水を送るのはサイフォンの原理を使用します。
フィルター掃除を行ったあとに濾過槽に水がない状態だと水槽の水が濾過槽に送り込まれないため、呼び水と呼ばれる水槽から濾過槽に水が流れるきっかけを作ってあげる必要があります。
商品にもよりますが呼び水には排水部を取り外したりホースを口で吸う必要があるため面倒であり、人によってはホースに口をつけることに抵抗のある人もいるでしょう。
コトブキパワーボックスSV450Xは呼び水ボタンと呼ばれる押すだけで呼び水ができるボタンがついているから少し楽だよ
しかし、GEXメガパワーは水槽内にモーターが設置されており、水槽から濾過槽に水を送り込むのもモーターの力を使うため呼び水が不要でフィルター掃除後も電源を入れるだけで動作します。
呼び水というちょっとした作業が短縮できるだけでも手間の多い外部フィルターの掃除が非常に楽になります。
また、コリドラス飼育では水が汚れやすく、フィルターの掃除頻度も他の熱帯魚を飼育する場合と比べて多くなるため掃除の手間が減るのは非常に大きなメリットと言えます。
水槽の横に濾過槽を設置できる
濾過槽上部にモーターが設置されている外部フィルターは、最低でも水槽水面より40cm以上低い位置に濾過槽上部がくるように設置しなければなりません。
これは前述の通り、水槽から濾過槽へはサイフォンの原理という水が高いところから低いところへ流れる原理を利用しているからです。
しかしGEXメガパワー6090は水槽から濾過槽へもモーターの力を使って水を送り込んでいるため、水槽水面と濾過槽上部が同じ高さであっても問題なく使用することができます。
水槽水面との高低差 | |
エーハイム2213 | 最大150cm |
GEXメガパワー6090 | 0~120cm |
テトラパワーフィルターVX60 | 40~150cm |
コトブキパワーボックスSV450X | 40~150cm |
エーハイム2215 | 最大180cm |
テトラパワーフィルターVX75 | 60~150cm |
エーハイムは最小の記載はなかったけど『本製品は水槽より下に設置してください』と記載されているよ
アクアリウムを始めたばかりで水槽台がない場合や玄関の靴箱の上に水槽とフィルターを一緒に設置したい場合など、同じ高さに水槽とフィルターを置きたい場合はGEXメガパワー6090が最も有力な候補となります。
流量が少なくろ材容量が多い
GEXメガパワー6090は6つの外部フィルターの中で最も流量が少ない製品です。
基本的に外部フィルターのろ過能力は流量とろ材容量の2つで決まり、流量・ろ材容量ともに多い外部フィルターの方がろ過能力が高くなります。
他の5つの製品はろ材が少ないですが流量を多くすることでろ過能力を確保しているのに対して、GEXメガパワー6090は流量が少ない分ろ材容量を多くとることでろ過能力を確保しています。
ろ材容量 | 流量(50Hz、60Hz) | |
エーハイム2213 | 3.5ℓ | 440ℓ/h、500ℓ/h |
GEXメガパワー6090 | 5ℓ | 360ℓ/h、420ℓ/h |
テトラパワーフィルターVX60 | 4ℓ | 580ℓ/h、670ℓ/h |
コトブキパワーボックスSV450X | 3.5ℓ | 400ℓ/h、480ℓ/h |
エーハイム2215 | 4.8ℓ | 500ℓ/h、620ℓ/h |
テトラパワーフィルターVX75 | 5.8ℓ | 660ℓ/h、780ℓ/h |
GEXメガパワー6090がろ材容量を多く取れるのは水中モーターを採用していることにあります。
通常、外部フィルターのモーターは濾過槽上部に設置されていますが、メガパワー6090は水中に設置しているため他社製品と比べて濾過槽の蓋を薄くすることができ、空いたスペースにろ材を入れることができます。
コリドラスは水流と相性の良い熱帯魚のため、流量の多い外部フィルターの方が相性が良いと感じてしまいますが、実際に60cm規格水槽に他の5製品を取り付けるとかなり強い水流が発生します。
コリドラスは底砂に田砂やボトムサンドを使用して飼育することが多いですが、これらの底砂は軽いため水流の強い環境だと流れてしまい水槽がベアタンクのような見た目になってしまいます。
水流を弱める対策を行うのであれば問題ありませんが、そのまま設置するのであればメガパワー6090の水流で十分です。
メガパワー6090でもシャワーパイプだと底砂が流れてしまうから、水中から水面に向けて放水するように設置するなど工夫が必要だよ
関連記事>>>外部フィルターをコリドラス水槽に設置するメリット7選
水流が弱いことはほかにもメリットがあり、45cm規格水槽などの小さな水槽でも拡散吐出口での利用であれば設置することができます。
通常、小さい水槽に流量の強い外部フィルターを設置すると水槽内の水流が強すぎて熱帯魚に強いストレスを与えてしまいます。
GEXメガパワー6090であれば水流を少し弱める必要はありますが十分使用することができ、水流の調整も給水・排水部のバルブを少し締めるだけなので簡単です。
上の画像のようにバルブがついていて水流を簡単に調節できるよ
ろ材コンテナが3つに分かれている
商品にもよりますが外部フィルターの濾過槽の中にはろ材コンテナ(ろ材バスケット)と呼ばれるろ材の入れ物があります。
濾過槽内がいくつのコンテナで仕切られているかは商品ごとに異なりますが仕切られている数は多い方が掃除が楽です。
ろ材コンテナの数 | |
エーハイム2213 | 1つ |
GEXメガパワー6090 | 3つ |
テトラパワーフィルターVX60 | 2つ |
コトブキパワーボックスSV450X | 2つ |
エーハイム2215 | 1つ |
テトラパワーフィルターVX75 | 3つ |
なぜならろ材ごとに洗い方は異なり、コンテナごとに異なるろ材を入れることができると取り出すときも洗うときも作業が楽になるからです。
逆にコンテナが分かれていないと異なる種類のろ材が混ざってしまい分別する必要があり、手間が増えてしまいます。
関連記事>>>【目安も紹介】外部フィルターの掃除頻度と手間をかけない掃除方法
壊れた時の交換が安くて簡単
設置場所は違えど外部フィルターには必ずモーターが設置されています。
しかし、モーターは消耗品であり普段からどれだけモーターに負荷をかけているかによりますが大体5~10年で寿命を迎えます。
モーター交換時に他の商品は濾過槽の上部に設置されているため、モーターヘッドごとの交換になりますがGEXメガパワー6090は水中モーターのためモーターのみの交換で対応することができます。
部品の点数が少なくなるため安価に交換することができ、長く使用することを考えるとランニングコストは安くなります。
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GEXメガパワー6090は有名メーカーの60cm規格水槽対応製品の中で唯一の水中モーターを採用している
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水中モーターのメリットは呼び水不要、水槽と同じ高さに濾過槽を置ける、流量が少なくろ材容量が多い、壊れた時の交換が安いこと
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ろ材コンテナが3つに分かれていることもありメンテナンス性に非常に優れた外部フィルター
GEXメガパワー6090のデメリット
水中モーターが大きく見た目を損ねる
GEXメガパワー6090は水中モーターを採用することにより多くのメリットがありますが同時にデメリットも発生します。
他の商品ではサイフォンの原理で水を吸い上げるため水槽内にはパイプのみを入れますが、GEXメガパワー6090はモーターを入れる必要があるため水槽内のモーターが見た目を損ないます。
しかし、水中モーターによる見た目の悪化はコリドラス飼育においてはカバーしやすいデメリットです。
基本的にアクアリウムでは自然界を再現するため人工物は隠すのが基本です。
コリドラスは底砂を掘るため活着性のある陰性水草との相性が非常に良く、陰性水草の代表としてはアヌビアスナナやミクロソリウムが挙げられます。
これらの水草は育つのに時間はかかりますが、ある程度の高さに成長する水草のため水中モーターを十分隠すことができます。
上の画像は流木にミクロソリウムプテロプスを活着させたものだよ
モーター音がする
GEXメガパワー6090の水中モーターは動作時の音がまったくしないわけではありません。
他の濾過槽上部にモーターが設置されている製品と比べると、メーカーにもよりますが少し音は大きいように感じます。
とはいえスポンジフィルターなどで使用するエアーポンプの音よりは圧倒的に小さく、アクアリウムのフィルターの中では静かな部類です。
個人的な使用感としては音はまったく気にならず、寝室に設置しても問題なく眠れるレベルですが、感じ方は個人によるところがあります。
また、モーターの個体差によっても音の大きさは異なる可能性があるため、寝室に設置を考えている場合は事前によく検討する必要があります。
保証が短い
GEXやコトブキは他のメーカーに比べて保証期間が短いです。
エーハイムやテトラは2年間であるのに対して、GEXは淡水使用で1年、海水で使用すると半年の保証となっています。
保証期間(淡水使用) | |
エーハイム2213 | 2年 |
GEXメガパワー6090 | 1年 |
テトラパワーフィルターVX60 | 2年 |
コトブキパワーボックスSV450X | 1年 |
エーハイム2215 | 2年 |
テトラパワーフィルターVX75 | 2年 |
しかし、外部フィルターの部品ですぐに壊れてしまうようなものはなく、淡水で使用していて保証期間1年の差であればあまり気にする必要はありません。
GEXメガパワー6090を実際に5年ほど使用していますが壊れた部品はありませんし、壊れたとしても交換部品が充実しているため対応することができます。
とはいえ個体差によってすぐに壊れてしまうものもないとは言い切れないので保証期間1年に不安を感じる方は他のメーカーを選んだほうが良いかもしれません。
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水中モーターは見た目を損なうため水草で隠す必要あり
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モーター音や保証期間は許容できるかよく検討する必要がある
まとめ
GEXメガパワー6090は有名メーカーの60cm規格水槽対応製品の中では唯一の水中モーターを採用した商品です。
呼び水不要であり濾過槽を水槽と同じ高さに設置できるなど他の商品にはないメリットが多く、コリドラスを飼育する上で以下のようなことを実現したい人におすすめできる外部フィルターです。
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掃除の手間をなるべく減らしたい
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水槽の横にフィルターを設置したい
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水槽内にほどよい水流を作りたい
メリットだけでなくデメリットも存在するため自分が許容できる範囲かを十分考えてから購入を検討するとよいです。
また、外部フィルターのような大きなものは通販で購入すると価格が安く、持ち運ぶ必要もないため便利です。
配送が早く、送料だけでなく日時指定便も無料になるAmazonプライムなら急にアクアリウム用品が必要になった時にもすぐに対応できます。
30日間無料で無料期間中に解約もできますし、解約後一定期間が過ぎるとまた無料で使うことができるようになるので使ったことがない方は一度試してみるとよいです。
本記事で紹介した商品のスペック比較表は以下の通りですので参考にしてください。
エーハイム2213 | GEXメガパワー6090 | テトラパワーフィルターVX60 | コトブキパワーボックスSV450X | エーハイム2215 | テトラパワーフィルターVX75 | |
適応水量 | 40~114ℓ | 60~160ℓ | 20~100ℓ | 60~85ℓ | 57~157ℓ | 60~150ℓ |
適応水槽 | 45~75cm | 60~90cm | 38~75cm | 60~75cm | 60~90cm | 60~90cm |
モーター設置位置 | 濾過槽上部 | 水中 | 濾過槽上部 | 濾過槽上部 | 濾過槽上部 | 濾過槽上部 |
呼び水 | 必要 | 不要 | 必要 | 必要(ボタン有) | 必要 | 必要 |
ろ材容量 | 3.5ℓ | 5ℓ | 4ℓ | 3.5ℓ | 4.8ℓ | 5.8ℓ |
水流(50、60Hz) | 440ℓ/h、500ℓ/h | 360ℓ/h、420ℓ/h | 580ℓ/h、670ℓ/h | 400ℓ/h、480ℓ/h | 500ℓ/h、620ℓ/h | 660ℓ/h、780ℓ/h |
ろ材コンテナ数 | 1つ | 3つ | 2つ | 2つ | 1つ | 3つ |
消費電力(50、60Hz) | 5、6W | 9、10W | 9、9W | 8、9W | 13W | 9、11W |
水槽水面との高低差 | 最大150cm | 0~120cm | 40~150cm | 40~110cm | 最大180cm | 60~150cm |
保証期間(淡水使用) | 2年 | 1年 | 2年 | 1年 | 2年 | 2年 |
というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。
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