【飼育数で決める】コリドラス飼育におすすめの水槽サイズ

コリパントリオ コリドラスの飼い方
  • 小型水槽でコリドラスを飼育できるか知りたい

  • 水槽の大きさごとに何匹のコリドラスを飼育できるか知りたい

  • コリドラスの飼育におすすめの水槽の大きさを知りたい

このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

実はコリドラスを飼育する水槽の大きさを決めるのは飼育未経験の方には非常に難しいです。

なぜなら、コリドラスは種類が多くコレクション性が高いため、あとから別種を水槽に追加したくなることが多いからです。

飼育数が増えて水槽が狭くなり、新しく水槽を立ち上げるのはよくあることです。

この記事では水槽の水量と飼育可能なコリドラスの数から水槽の選び方とおすすめのサイズの水槽を紹介します。

コリパン
コリパン

この記事を読むと自分に合ったサイズの水槽を選ぶことができるようになるよ。

結論
  • 小型水槽でのコリドラス飼育は可能だが中~上級者向け

  • コリドラスの飼育数は最初は体長1cmにつき1L、飼育に慣れたら2cmにつき1Lで計算するとよい

  • オールガラスの60cm規格水槽がおすすめ

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小型水槽でのコリドラス飼育は難しい

アカムシを食べるコリドラス

コリドラスを飼育するにあたって初心者の方は小型水槽で小さく始めようとする方が多いです。

たしかに小型水槽には小型水槽の良さがありますが、水量が少ないためろ過能力や気温などのちょっとした変化で一気にバランスが崩れて水質が悪化してしまいます。

特にコリドラスは水を汚しやすい熱帯魚なため、飼育に慣れていないうちはなるべく水量の多い水槽を選ぶのが良いです。

水槽の大きさの種類

60cm水槽の幅

水槽のサイズには多くの種類があり、よく聞く『〇〇cm水槽』というのは水槽の横幅の長さで表現されています。

30cm水槽なら幅30cmですし、60cm水槽ならその水槽の幅は60cmです。

しかし、一言に60cm水槽といってもたくさんの種類があり、一般的に60cm水槽と言われるのは正確には60cm規格水槽です。

規格水槽とは商品を量産するにあたって幅×奥行×高さを規格化したもので、水槽の幅ごとの最もスタンダードな大きさとなります。

規格水槽の大きさと水量は以下の通りです。

水槽 幅×奥行×高さ(cm) 水量(L)
30cm規格水槽
30cm×18cm×24cm
13
45cm規格水槽
45cm×24cm×30cm
33
60cm規格水槽
60cm×30cm×36cm
65
90cm規格水槽
90cm×45cm×45cm
182
120cm規格水槽
120cm×45cm×45cm
243
サラコリ
サラコリ

実際にはガラスやアクリルの板厚があるため、もう少し水量は少なくなります。

規格水槽以外にも奥行や高さの短いスリム水槽や、逆に奥行や高さの長いワイド水槽、幅×奥行×高さがすべて同じ長さのキューブ水槽、高さの長いハイタイプ水槽などの色んな種類の水槽が存在します。

同じ幅60cmの水槽だったとしても規格水槽なのかスリム水槽なのか、ワイド水槽なのかによって水量は大きく変わります。

またこれらに加えて完全に長さを自分の好みに合わせるオーダーメイド水槽も存在します。

コリドラスに必要な水量

水面の餌を食べるコリドラス

慣れないうちは1cm1Lで計算する

コリドラスを初めて飼育する、または飼育に慣れていないうちはコリドラスの体長1cmに対して1Lの水が必要として計算するとよいです。

体長3cmのミニコリであれば1匹飼育するのに3Lの水が必要、6cmのコリドラスでは6L必要となります。

購入時は成熟していない個体が多いため、成熟した場合の体長で計算するようにしましょう。

コリドラスの体長

コリパン
コリパン

成体の体長は大体ミニコリなら3cm、一般的なコリドラスは5~7cm程度になるよ。計算は6cmでしておくといいよ

1cm1Lは水量にしっかりと余裕を持った計算方法のため、水質悪化が起きづらく初心者でも飼育がしやすいです。

他の熱帯魚と混泳させる場合は混泳させる熱帯魚にも同じ1cm1Lを当てはめて計算しましょう。

慣れたら2cm1L計算でも飼育可能

飼育に慣れてくるとコリドラスの体長2cmにつき1Lの水でも飼育できるようになります。

半分の水量のため3cmのミニコリなら1.5L、一般的な6cm程度のコリドラスであれば3Lの水が必要になります。

1cm1Lの計算で水槽にコリドラスを入れると生体の少ない若干寂しい水槽になりますが、2cm1Lでは熱帯魚が泳ぎ回るにぎやかな水槽にすることが可能です。

賑わうコリドラス

注意しなければならないのはフィルターのろ過能力が十分であり、飼育方法がしっかりと理解できていないと2cm1Lでは飼育できないので最初から2cm1Lの計算で飼育してはいけないということです。

サラコリ
サラコリ

コリドラスの飼育方法は以下の記事で解説しています。

関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法

さらに過密飼育することも不可能ではないですが、ちょっとしたことでバランスが崩れると一気に生体が死んでしまいますし、汚れた水では長生きしないためやめたほうがよいです。

コリドラスの一匹飼育は寂しい

コリドラスは自然界では群れで生活する熱帯魚です。

水槽での飼育環境下でも同種のコリドラスで群れる様子は確認することができます。

同種で集まるコリドラス

1匹だけの飼育も不可能ではありませんがストレスを減らすためにも最低同種で3匹以上での飼育が望ましいです。

よって1種類のコリドラスを飼育するには1cm1Lで計算するとミニコリなら9L、一般的なコリドラスなら18Lの水が必要となります。

コリパン
コリパン

たくさんの種類を混泳させようと思うと必然的に大きな水槽になるね。

POINT
  • 最初は体長1cmにつき1Lで計算、慣れたら2cmにつき1Lで計算した匹数まで飼育可能

  • 同種は最低3匹以上で飼育する

  • 複数種類飼育しようと思うと必然的に大きな水槽になる

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何匹飼育できるかで決めるコリドラス水槽の選び方

水槽とコリドラス

水槽サイズと飼育可能数

最初は1cm1Lで計算した匹数で飼育を開始し、飼育に慣れてくると2cm1Lで計算した匹数まで飼育することができるようになります。

水槽サイズごとの最初の飼育可能数と最終的な飼育可能数は以下の通りです。

水槽サイズ 水量(L) ミニコリ(匹) 一般コリ(匹)
1cm1L
2cm1L
1cm1L
2cm1L
30cm規格水槽
11.7
3.9
7.8
2.0
3.9
45cm規格水槽
29.7
9.9
19.8
5.0
9.9
60cm規格水槽
58.5
19.5
39.0
9.8
19.5
90cm規格水槽
163.8
54.6
109.2
27.3
54.6
120cm規格水槽
218.7
72.9
145.8
36.5
72.9
サラコリ
サラコリ

摺り切りまで水槽に水は入れないため水量は最大の90%で計算しています。

コリパン
コリパン

小数点以下は切り捨てても繰り上げても四捨五入してもいいと思うよ。

何匹飼育したいかでサイズを選ぶ

コリドラスを飼育する水槽を選ぶときは、『将来的に2cm1Lで飼育できるようになったときに何匹のコリドラスを飼育したいか』でサイズを選ぶとよいです。

4匹で十分であれば30cm規格水槽でよいですし、20匹ほど飼育したい場合は60cm規格水槽となります。

コリドラスは種類が多くコレクション性の高いため、後から飼育したくなる種類が増えることが考えられます。

コリドラスの種類

多めに見積もって水槽を選んだほうが後から水槽を買いなおすことなく飼育できるためおすすめです。

サラコリ
サラコリ

迷ったら大きいほうにしましょう。

水槽の種類はフレームレス水槽を選ぶ

水槽には種類があり水槽上部と下部にフレームがあるものをフレーム付き水槽、フレームがないものをフレームレス水槽といいます。

サラコリ
サラコリ

材質がガラスのフレームレス水槽をオールガラス水槽といいます。

コリドラスは底物と呼ばれる水槽の底面で生活する熱帯魚であり、餌も底に沈んだものを食べます。

しかし、フレーム付き水槽では水槽底面にフレームがあるため水槽の端で餌を食べているとフレームで見えません。

フレーム水槽のデメリット

アクアリウムは鑑賞して楽しむものであり、特にコリドラスは餌をよく食べてくれるため鑑賞しがいのあるシーンですのでなるべく視認性のよいフレームレス水槽を選びましょう。

POINT
  • 水槽の水量をコリドラスの体長で割れば初心者が何匹飼育できる水槽かがわかる

  • 水槽の水量をコリドラスの体長の半分の値で割れば最終的に何匹まで増やせるかがわかる

  • 最終的に何匹まで飼育するかは多めに見積もったほうが良い

  • コリドラスの飼育にはフレームレス水槽

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おすすめはオールガラスの60cm規格水槽

オールガラス水槽の角

複数種類のコリドラスの飼育を楽しめる

必要な水量や水槽の選び方はわかっても何匹飼育したいかわからないという方はオールガラスの60cm規格水槽がおすすめです。

60cm規格水槽なら飼育に慣れた状態での最終的な飼育可能数は20匹程度であり、種類ごとに3匹で飼育した場合6種類のコリドラスを混泳させることができます。

コリドラス以外の相性のよい熱帯魚との混泳も可能で、生体が泳ぎ回る活気のある水槽を作ることができます。

混泳水槽

また、始めたての飼育に慣れていない期間でも10匹程度飼育できるため同種で群泳させたり、別の熱帯魚とちょっとした混泳など最初からコリドラスの魅力を十分に感じることができる水槽サイズです。

関連記事>>>【人気の種類から厳選】飼育難易度で分けるおすすめコリドラス10選

レイアウトの楽しみが広がる

小型の水槽は水量が少なく、底面積も小さいため水槽内に入れられる物は限られてしまいます。

フィルターと底砂を入れたらあとは小さな流木または土管などアクセントとなるものを1つ入れるのがせいぜいです。

しかし、60cm規格水槽の広さがあれば大きめの流木1本にしたり、小さめの流木を2本入れたり、流木に水草を活着させたり石を入れたりといったできることが増え、単純な生体の飼育だけでなくコリドラスとレイアウトの組み合わせを楽しむことができるようになります。

コリドラスと水草

もちろんさらに大きな水槽にすることでもっと迫力のある水槽を作ることができますが、レイアウトを作る楽しみは60cm規格水槽でも十分感じることができます。

コストパフォーマンスがよい

規格水槽とは量産するにあたってサイズが定められた水槽で30cmなら30cm×18cm×24cm、60cmなら60cm×30cm×36cmと決まっています。

そして60cm規格水槽は数ある規格水槽のサイズの中で最も標準的な大きさの水槽です。

製造しているメーカーも多く、大量生産されるため容量に対する1L当たりの価格で考えたときにコストパフォーマンスに優れている商品が多いです。

また、重量は重たくなりますがアクリルよりもガラスのほうが安価に購入することができ、傷にも強いため60cm規格のオールガラス水槽が最もおすすめです。

サラコリ
サラコリ

以下の商品は非常にコスパがよいです。

また、60cm規格水槽は最も標準的なサイズの水槽なため、各メーカーも必ず60cm水槽対応の商品を発売しています。

そのため、デザインは気に入ったのに自分の水槽に合うサイズがない、合うワット数のものがないといったことが起きづらいです。

サラコリ
サラコリ

ラインナップが豊富で自分の好みのものを見つけやすいです。

POINT
  • 群泳・混泳・レイアウト変更とコリドラスをしっかり楽しめる水槽サイズ

  • 水量あたりの単価が安く商品が豊富

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まとめ

コリドラスは水を汚しやすい熱帯魚であり、大きい水槽のほうが簡単に飼育することができます。

水槽の大きさには30cm、60cm、90cmなど多くの種類があり水量も異なります。

コリドラスの飼育に必要な水量は最初のうちは体長1cmにつき1Lの水が必要、慣れてくると体長2cmにつき1Lの水が必要として計算し最終的に何匹飼育したいかで水槽を選ぶとよいです。

おすすめはオールガラスの60cm規格水槽でコストパフォーマンスが良く、設備も豊富で水量もあるためレイアウトに幅があり、飼育できる数も多く群泳や他の熱帯魚との混泳など一通りコリドラスを楽しむことができます。

どうしても60cm規格水槽は置き場所がないという場合は45cm規格水槽を選ぶとよいです。

コリドラスを何匹飼育するかが決まれば水槽だけでなくフィルターも決めることができます。

フィルターの決め方は以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

関連記事>>>ろ過能力と相性で選ぶコリドラス飼育におすすめのフィルター

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