【目詰まり注意】スポンジフィルターの掃除方法と寿命の見極め方

スポンジフィルターの掃除 フィルター
  • スポンジフィルターの掃除頻度を知りたい

  • スポンジフィルターの掃除方法を知りたい

  • スポンジフィルターの寿命を知りたい

スポンジフィルターについてこれらの悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?

実はスポンジフィルターは小型のフィルターの中ではろ過能力が高く掃除も楽ですが、掃除するタイミングや管理は難しいフィルターです。

なぜなら、汚れが見た目からは確認しづらく、スポンジやパイプの詰まりによって水流が簡単に低下してしまうからです。

この記事ではスポンジフィルターの掃除頻度の考え方と掃除方法について紹介します。

コリパン
コリパン

この記事を読むとスポンジフィルターによるトラブルを圧倒的に減らして長期飼育ができるようになるよ。

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結論
  • 汚れ具合を見ながら自分に合った掃除頻度を見つけ、習慣化することが大切

  • 普段の掃除はスポンジを揉むだけなので非常に楽

  • パイプ内で詰まったときの掃除は少し手間

  • キスゴムやスポンジの劣化が寿命のサイン

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スポンジフィルターは掃除が楽でろ過能力が高い

スポンジフィルター

スポンジフィルターはスポンジをろ材とする小型のフィルターです。

特徴としては以下の3点が挙げられます。

  • 小型のフィルターの中ではろ過能力が高い

  • 掃除が楽

  • コリドラスと相性が良い

特にろ材であるスポンジが2つついているツインタイプだと高いろ過能力を発揮し、小型水槽ならメイン、大型水槽ではメインフィルターの補助として活躍するおすすめのフィルターです。

関連記事>>>【コスパ最強】おすすめスポンジフィルター テトラツインブリラントフィルター

掃除が楽なことも大きなメリットで、ろ材であるスポンジを飼育水の中で数回揉むだけで完了します。

また、コリドラスとも相性が良く、コリドラス水槽に設置すると多くのメリットがあります。

関連記事>>>相性抜群!コリドラス水槽にスポンジフィルターを設置するメリット6選

しかし、詰まりやすいというデメリットがあり、詰まりの原因がスポンジであればよいのですがパイプ内であった場合は分解して掃除する必要があります。

分解する場合はろ材だけ掃除する場合と比べると、手間は増えてしまいます。

見た目からどれだけ汚れているかもわかりづらく、慣れるまで掃除タイミングが読みづらいといった特徴もあります。

スポンジフィルターの掃除の目安

掃除タイミングの読みづらいスポンジフィルターですが掃除するべき目安と、必ず掃除しなければならない特徴を3点紹介します。

あらかじめ決めた期間に達した

適切なフィルターの掃除頻度は水換え頻度と同じく水量・生体の飼育数・餌の量・フィルターの大きさ・フィルターの個数などによって変動するため一概に決めることはできません。

関連記事>>>最適な期間はどれくらい?コリドラス水槽の水換え頻度の考え方

スポンジフィルターに限らず、フィルター掃除に最も大切なことは掃除を習慣化することです。

水換えの度に掃除する・月末に掃除するなど最初は短めに掃除頻度を設定し、フィルターの汚れ具合を見ながら徐々に自分の水槽に合った期間を見つけていく必要があります。

適切な期間で掃除を習慣化できればどのフィルターを使用していても、めったにトラブルが起きることはありません。

水流が弱くなった

水流の弱いスポンジフィルター

スポンジフィルターの設置時と比べて水流が弱くなっていると感じたらすぐに掃除をする必要があります。

スポンジフィルターはスポンジの目が細かく、パイプ内にも細い穴があるため詰まりやすい構造になっています。

水流が弱くなるということはフィルターが汚れているということと、水が循環しなくなるということが同時に起きているため一気に水質が悪化してしまいます。

基本的には水流が弱くなる前に掃除ができるように掃除の期間を調整しましょう。

ただし、水流が低下する原因としてエアーポンプの吐出量が落ちているということもあるため、スポンジフィルターを掃除しても水流が戻らない場合はエアーポンプの確認が必要です。

生体が体を擦りはじめた

水槽内で飼育している生体が水槽底面や流木などに体を擦っている場合は非常に危険な状態なのですぐにフィルター掃除と水換えを行う必要があります。

体を擦るのは水質が悪化して水中に菌が増殖しており、生体の体表にまで影響を与え始めているからです。

水換えだけでは汚れたろ材によってすぐに水質が悪化しますし、フィルターの掃除だけでは汚れた水が生体に悪影響を与え続けるため必ず水換えとフィルター掃除をセットで行う必要があります。

関連記事>>>アクアリウム初心者でもできる失敗しないコリドラス水槽の水換え方法【9つの手順】

放っておくとエロモナスやカラムナリスといった致死性の高い病気を発症してしまうため、早急な対応が必要です。

ただし、なんともない状態でも稀に体を擦ることはあるため、10分程度観察してその後体を擦っていないようであればそこまで気にする必要はありません。

POINT
  • フィルター掃除は習慣化することが大切

  • 掃除の適切な期間は人によって異なるため、初めは短めに設定するとよい

  • 水流が弱まっていたらすぐに掃除が必要

  • 生体が体を擦っていたら非常に危険であり、すぐに水換えと掃除が必要

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スポンジフィルターの掃除方法

スポンジフィルターは掃除頻度だけでなく掃除方法も重要です。

掃除手順と気を付けるポイントをしっかり押さえればスポンジフィルターによるトラブルは格段に減らすことができます。

バケツに飼育水をためる

最初に飼育水槽の水をホースでバケツに移します。

飼育水をバケツに移す

水道水は塩素などで消毒されているためフィルターの掃除に使用すると、ろ材であるスポンジ内に繁殖したバクテリアにダメージを与えてしまいます。

ポリタンクなどに数日間入れておいた水道水や、水道水にカルキ抜き剤を混ぜることで塩素を除去することはできますが飼育水と水温が異なるため少なからずバクテリアに影響を与えます。

掃除の際は必ず飼育水を使用するようにしましょう。

飼育水をためたバケツ

掃除は水槽の水換え時に捨てる飼育水を使ってフィルターを掃除するのが最も効率が良いです。

バケツに関しても水換えに使用しているもので問題ないため、水換え作業の中にフィルター掃除をそのまま組み込むことができます。

また、容量が多すぎるバケツは水を入れると重くて持ち運びが大変になるため8ℓ程度の容量がおすすめです。

関連記事>>>100均で買ってはいけないアクアリウム用品

スポンジフィルターからろ材を外す

飼育水の準備ができたらスポンジフィルターのろ材であるスポンジを外しますが、その前に掃除前のスポンジフィルターの水流を確認しておくと良いです。

スポンジフィルターの水流

スポンジフィルターは水流が低下することが多く、原因は以下の3通りが考えられます。

  • ろ材であるスポンジが詰まっている

  • フィルターのパイプ内部が詰まっている

  • エアーポンプの吐出量が低下している

スポンジだけ洗って水流がもとに戻るようであればパイプ内部は洗う必要がないので、掃除前に水流が弱くなっているか、掃除後に水流は改善しているかをよく観察し比較する必要があります。

掃除前の水流の確認ができたらスポンジフィルターのろ材であるスポンジをパイプ部分から外してバケツの中に入れます。

パイプ部からスポンジを外す

バケツに入れたスポンジ

スポンジを揉み洗いする

バケツ内にスポンジを移動させたら手で数回揉みます。

スポンジフィルターの掃除

スポンジが汚れている場合は飼育水が真っ黒になります。

真っ黒になった飼育水

このとき注意したいのは飼育水が黒くならなくなるまで何度も洗わないことです。

洗いすぎるとスポンジ内のバクテリアが減少し、ろ過能力の低下を引き起こしてしまいます。

スポンジ1個につき1杯の飼育水で5、6回揉めば十分です。

同じ場所ばかり揉まないようにスポンジ全体をまんべんなく揉むようにしましょう。

スポンジを揉む力が弱いと表面の汚れだけが落ちてスポンジ内部の汚れが残ったままになりますので、スポンジ内部の水が外に排出されるように強めの力で揉むとよいです。

洗いすぎていなくてもろ材を掃除することで多少はバクテリアが減ってしまうため、ろ過能力は一時的に低下します。

水質を常に安定させるためにも水槽内には2つのフィルターを設置しておき、片方ずつ時期を分けて掃除するのがおすすめです。

サラコリ
サラコリ

ツインタイプのスポンジフィルターなら1回の掃除で片方のスポンジだけを交互に洗うのもいいです。

関連記事>>>サブフィルターはコリドラス水槽に必要か?

洗い終わったらスポンジを水槽内のパイプ部に設置します。

スポンジの設置

水流を確認して問題がないようであればバケツ内の飼育水を捨てて掃除は終了です。

サラコリ
サラコリ

大体はここで掃除は終わりです。

まだ水流が弱く、改善しないようであればパイプ内部の掃除も行います。

パイプ部を外して分解する

パイプ内で詰まっている可能性が高い場合は内部を掃除します。

詰まっていなくてもコケが多く、見た目が気になる場合は掃除すると綺麗になります。

コケの生えたスポンジフィルター

最初にパイプ部を水槽から外す必要があるため、エアーチューブを外します。

スポンジフィルターのエアーチューブ接続部

次にキスゴムを外してフィルターを水槽からバケツ内に移動させ、分解します。

スポンジフィルターのキスゴム部

サラコリ
サラコリ

キスゴムをつまむようにすると外しやすいです。

分解方法は商品によって多少異なりますが、かなり細かく分解することができます。

分解したスポンジフィルター

コケが気になる場合はすべてのパーツをバラバラにする必要がありますが、水流をもとに戻すだけであれば詰まっているパーツを掃除するだけでよいです。

スポンジフィルターのパイプ部で詰まる場所はエアーポンプの空気の吐出し口だけですので、以下のパーツだけを外して掃除します。

エアーポンプの吐出し口

内部をブラシで擦る

吐出し口となるパーツを外せたら内部をブラシでしっかりと擦ります。

吐出し口となる穴の位置を最初にしっかりと確認して重点的に擦るようにしましょう。

エアーポンプ吐出し穴

サラコリ
サラコリ

この商品の場合は内部の右側に1つだけあいた穴がエアーの吐出し口になっています。

エアーポンプ吐出し口の掃除

ブラシの毛先が柔らかいとなかなか詰まりが取れないため、硬いものを使用するとよいです。

おすすめのブラシは『コジット 毛づまりごっそりパイプ職人スリム』で以下のような使いやすさがあります。

  • ブラシの毛先が硬い

  • スポンジフィルター以外のフィルターにも使いまわすことができる

  • 持ち手が柔らかいため曲がったパイプ内も掃除できる

  • 大小2本入りのため、細いパイプと太いパイプで使い分けることができる

大小2本のブラシ

シャワーパイプの掃除

サラコリ
サラコリ

太いブラシは60cm用外部フィルターのシャワーパイプの掃除にも使うことができます。

エアーポンプの吐出し口の掃除は適当にしてしまうと詰まりがとれず、設置後に水流が元に戻っていないことに気づいて再度分解しなおすことになる場合があります。

最初にしっかりと掃除しておくことが大事です。

見た目のコケが気になる場合はすべてのパイプ内部を擦ります。

パイプ内のコケ掃除

擦り終わったらバケツ内の飼育水で汚れを落とします。

組み立てて水槽内に設置する

掃除が終わったら組み立てて水槽内に設置します。

パイプ部の組み立ては分解したときと逆の手順で簡単に組み立てることができます。

組み立て終わったスポンジフィルター

パイプ部を組み立てたら水槽内に設置してスポンジを取り付け、エアーチューブを接続しましょう。

パイプ部分の組み立てが甘いとパーツの隙間からエアーが漏れるので、エアー漏れが確認できた場合は問題個所をしっかりと組みなおしましょう。

スポンジフィルターのエアー漏れ

最後に水流を確認し、低下していないようであれば完了です。

スポンジやパイプ内部をしっかりと掃除しても水流が改善しない場合はエアーポンプが原因である可能性が高いです。

POINT
  • 掃除には必ず飼育水を使用する

  • スポンジの洗いすぎは厳禁。5~6回揉む程度でよい

  • スポンジの掃除だけで水流が改善しない場合は、パイプ内部のエアー吹き出し口をブラシで擦る

  • パイプ部を分解した場合は、設置後しっかり組み立てられているかエアー漏れを確認する

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スポンジフィルターの寿命

スポンジフィルターを掃除するときは交換時期について考える良い機会です。

スポンジフィルターにおける交換のサインを2点紹介します。

キスゴムの吸着力がなくなった

スポンジフィルターはキスゴムで水槽壁面に吸着させることで固定しますが、長く使用すると外れやすくなってきます。

これはキスゴムが劣化して硬くなることで発生しますが、水槽壁面から外れたスポンジフィルターは水に浮いてしまい、スポンジの中を飼育水が循環しなくなります。

水槽壁面から外れたスポンジフィルター

飼育水が循環しないということはフィルターとして機能しないだけでなく、スポンジ内のバクテリアが酸欠で死んでしまい、急激な水質悪化を引き起こします。

劣化したキスゴムを直す方法はないため、スポンジフィルター自体を買い替えるかキスゴム部分のみを買い替える必要があります。

水流の弱まる頻度が増えた

スポンジフィルターは長い年月使用していると掃除してから水流が弱くなるまでの期間が短くなっていきます。

これはろ材であるスポンジが劣化して弾力性がなくなったり、手洗いでは落ちないようなごみが内部に溜まっていくことで詰まりやすくなるからです。

スポンジろ材

多くのスポンジフィルターでは交換用スポンジが販売されていますので、スポンジを新しいものに替えることで対策できます。

コリパン
コリパン

キスゴムも同時にダメになっているならスポンジフィルター自体を買い替えるのも手だよ。

キスゴムやスポンジは環境にもよりますが3~5年程度で劣化します。

スポンジフィルターのランニングコストを下げるには寿命があるキスゴムとスポンジのそれぞれが交換部品として購入できる商品を使用するとよいです。

関連記事>>>【コスパ最強】おすすめスポンジフィルター テトラツインブリラントフィルター

POINT
  • キスゴムの吸着力がなくなったり、水流の弱まる頻度が増えてきたら寿命のサイン
  • キスゴムやスポンジは3~5年で劣化する

  • 交換部品が販売されているスポンジフィルターを使用すると安く済む

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まとめ

スポンジフィルターの掃除は自分に合った頻度を見つけ、習慣化することが大切です。

水流が弱まったり、コリドラスが体を擦るなどの悪影響がでる前に掃除してあげるように心がけましょう。

普段の掃除方法はろ材であるスポンジを飼育水を満たしたバケツ内で揉むだけなので非常に楽ですが、パイプ内部で詰まりができてしまった場合のみ、分解して掃除する必要があります。

3~5年でキスゴムやスポンジが劣化してくるため、部品単位で商品を購入できる商品を選ぶとランニングコストを安く抑えることができます。

洗い方や寿命をしっかりと理解して運用することでスポンジフィルター起因のトラブルを防ぐことができ、長期的に安定して飼育することができるようになりますのでしっかりと覚えておきましょう。

というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。

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