-
コリドラス水槽には隠れ家が必要か知りたい
-
コリドラス水槽に隠れ家を設置するメリットやデメリットが知りたい
-
コリドラスにはどんな隠れ家が適しているか知りたい
-
100均で手に入る隠れ家を知りたい
-
隠れ家の代わりになるものを知りたい
コリドラスの隠れ家の購入を検討する上でこれらの悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実は隠れ家を設置することはコリドラスの飼育に大きなメリットがありますが、デメリットも存在するため適当に選んで設置してしまうとコリドラスに悪影響が出る可能性があります。
なぜなら隠れ家の周辺は汚れが溜まりやすく、形状によってはコリドラスが怪我をする可能性もあるからです。
この記事ではコリドラス水槽における隠れ家の役割や選び方を紹介します。
関連記事>>>【コリドラス飼育セット】熱帯魚初心者が準備しておくべき道具14選
この記事を読むと隠れ家を設置することによる効果やコリドラスに適した隠れ家がわかるようになるよ
-
水槽内に照明の影になり、水流の弱い休める場所は必ず作る必要がある
-
隠れ家は尖っていない丸みを帯びた形状が良い
-
100均でも隠れ家は購入できるが商品入れ替えが激しいため水草を代用するのがおすすめ
隠れ家とは熱帯魚が身を隠すことができるもの
アクアリウムでの隠れ家というのは熱帯魚が中に入れるように作られた置物のことを指し、シェルターとも言われます。
大小様々な大きさがあり、水槽や飼育する熱帯魚の大きさに合わせて選ぶ必要があります。
デザインも土管や岩、家などたくさんの種類があり飼育者の好みで選ぶことができます。
流木や水草などでも熱帯魚が身を隠すことができれば隠れ家として機能するため、どんな隠れ家を設置するかは飼育者の好みによるところが大きいです。
熱帯魚の種類によっては縄張り意識があり、隠れ家をめぐって喧嘩が起きることもあるため注意が必要です。
しかし、コリドラスは縄張り意識はなく、喧嘩もしないため隠れ家の中で仲良く身を寄せ合って休んでいる姿を見ることができます。
ここでいうコリドラスはショートノーズであり、セミロングやロングノーズでは喧嘩することもあるよ
コリドラス水槽に隠れ家を設置する2つのメリット
コリドラスのストレスを減らすことができる
多くの熱帯魚は照明の光に常にさらされることは大きなストレスになります。
中でもコリドラスは特に日陰になる場所を好む熱帯魚で、照明を設置したほかに何もない水槽に隠れ家を入れるとコリドラスは休む場所を求めて隠れ家の中に集まってきます。
ほかにも水流が強めの水槽の場合は水流が弱まる休憩場所となり、ストレス軽減効果があります。
コリドラスは過度なストレスを与えてしまうと病気になったり、最悪死んでしまうこともあるため水槽内に1箇所は隠れ家や流木・水草を設置することで安心して休めるスペースを作る必要があります。
外部フィルター吸水部の影なんかもちょっとした休憩スペースになるよ
関連記事>>>外部フィルターをコリドラス水槽に設置するメリット7選
水槽のオブジェとして鑑賞できる
隠れ家の種類は豊富で水槽内の雰囲気を大きく変えてくれるため、自分の好みのものがあれば水槽のオブジェとして鑑賞性を高めることができます。
流木や水草・石、またはこれらを模したシェルターは水槽内をまるで自然界のように鑑賞することができますし、土管やつぼ・建造物などのシェルターであれば独自性の高い水槽にすることもできます。
長い間同じレイアウトで飽きた場合も隠れ家を変えるだけで簡単に雰囲気を変更することができます。
隠れ家とバックスクリーンは手軽に水槽の雰囲気を変えることができて便利だよ
関連記事>>>【置くだけ簡単】水槽のバックスクリーンをダイソーなどの100均商品で自作する方法
-
隠れ家設置のメリットはストレス軽減と鑑賞性向上
-
照明の影になり、水流の弱い休める場所を作るのは必須
コリドラス水槽に隠れ家を設置するデメリット
鑑賞しづらくなる
隠れ家を設置するとコリドラスは隠れ家の中にいることが多くなり、鑑賞しづらくなります。
対策として土管などの人工物の隠れ家を設置する場合は照明の光から影を作ってコリドラスに安心感を与える効果は持たせたまま、なるべく中の見えやすい構造のものを選ぶとよいです。
また、水草や流木を使用する場合は水槽前面が陰になるように設置することでのんびりと休むコリドラスが鑑賞できるようになります。
ボーっとしてるのを観察するのも楽しいよ
掃除の手間がかかる
隠れ家の中や周辺・水槽壁面との隙間は水流が弱くなるため餌の食べ残しや汚れが溜まりやすくなります。
コリドラスは隠れ家の中にいる時間が長く、汚れが溜まったままの状態にしておくと病気になってしまうため、隠れ家の周りは丁寧に掃除をする必要があります。
簡単なのは隠れ家自体を移動して、もともと隠れ家があった場所の汚れをすべて吸い取ってしまうことなので、大きさや重さを考慮して、なるべく移動が簡単な隠れ家にすると手間が少なく済みます。
また隠れ家の数は増やすほど掃除が面倒になりますので注意が必要です。
上の写真のようにモノを増やして水槽内を複雑にすればするほど掃除が大変になるよ
関連記事>>>初心者でもできるコリドラス飼育におすすめの水換え方法【9つの手順】
-
隠れ家設置のデメリットは生体を鑑賞しづらくなることと掃除の手間が増えること
-
隠れ家周辺の汚れは要注意
-
隠れ家は中が見えやすく、簡単に動かせるものがよい
隠れ家を選ぶときの注意点
角がないものを選ぶ
コリドラスに限らず熱帯魚はびっくりしたときにものすごいスピードで泳ぎます。
とっさのことのため周りがしっかりと見えていないことが多く、周囲のものにぶつかることは頻繁にあります。
ぶつかったものがつるつるしていたり、丸いものであれば気にする必要はありませんが角があったり尖っていたりすると勢いよくぶつけたときにけがをする危険性があります。
角は人工の隠れ家や流木などに多いため購入するときには気を付けてなるべく角がないものを選ぶとよいです。
重すぎないものを選ぶ
前述の通り隠れ家周辺は水流が弱く汚れが溜まりやすく、病気を防ぐためにはしっかりと掃除する必要があります。
掃除方法は隠れ家を一度移動させて掃除するのが簡単ですが、重たい隠れ家は移動するのが手間であり面倒になってしまいます。
重たい隠れ家としては大きめの石などが挙げられ、水槽の見た目としては自然界を再現したようで鑑賞性が高いのですがメンテナンス面からあまりおすすめはできません。
掃除の度に動かすのが億劫にならない程度の重さの隠れ家を選ぶとよいでしょう。
-
尖った部分のある隠れ家は避ける
-
掃除の度に動かすのが億劫でない程度の重さのものを選ぶ
100均で選べるコリドラスのおすすめ隠れ家
ダイソーで買える小さな隠れ家
1~5匹程度の少数のコリドラスを飼育している人におススメの比較的小さな隠れ家です。
大きさ的には2、3匹しか入れませんがすべてのコリドラスが同じ場所に入れる必要もないので小さな水槽で飼育している場合には場所も取らないためおすすめです。
側面と上部に穴があり、出入りがしやすく鑑賞性も悪くありません。
若干大きめですがサテライトにも入るため薬浴時の隠れ家として使用することもできます。
関連記事>>>サテライトでの薬浴方法
薬浴しているときはそんなに泳ぎ回らないからこれくらいの大きさでも問題ないよ
ダイソーで買える中サイズの隠れ家
5、6匹のコリドラスがゆったり入れるサイズの隠れ家です。
側面に穴が3つ空いており、穴も大きめのため出入りがしやすくなっています。
底に穴があいているので取り出すときに水も抜けやすく、60cm規格水槽程度の大きさがあれば2個入れることもできます。
コリドラスは同種で集まりやすいので例えばコリドラスパンダ6匹、コリドラスアドルフォイ6匹のような飼育環境の場合は、同じ種類で集まれるように中サイズの隠れ家を2個用意するのもよいです。
ダイソーで買える土管型の大きめ隠れ家
10~15匹程度の数のコリドラスを飼育している人によい大きめの隠れ家です。
両端にかまぼこ型の大きな穴があいています。
デザイン的にはかなりシンプルになってきますが中にたくさんのコリドラスが入れます。
これらのシェルターは大きさにかかわらずすべて100円なので違うサイズの隠れ家を組み合わせることもでき、自分の水槽に合ったものを選べます。
注意点は全てのサイズに言えることですがコケなどが生えると目立ちますし、木をイメージしたデザインなので表面に凹凸があり平らなものでこすっても窪みにコケが残りやすく、ブラシなどでしっかりと擦ってあげる必要があります。
100均の隠れ家は減少傾向
100均で購入できる隠れ家は価格が安く使い勝手もよいため、十分隠れ家としての役割を果たしてくれます。
しかし、商品の入れ替えが激しく、販売停止になることがあり近年の100均のアクアリウムコーナーは減少傾向にあります。
落として割れてしまった、長期使用で汚れたから買い替えたい、別の水槽でも使用するために買い足したいなどの時にすでに手に入らなくなってしまっている場合があります。
いつでも手に入って、壊れることもなく、汚れもせず、どんな大きさの水槽でも対応できる隠れ家が必要な場合は100均よりも水草を隠れ家の代用品を用いるのがおすすめです。
-
デザインが気に入ったものがあれば100均のものでも性能は十分
-
100均にも隠れ家は販売されているが最近は減少傾向
-
100均の隠れ家は商品入れ替えが激しいため後から手に入らなくなる可能性が高い
隠れ家の代用にはウィローモスがおすすめ
隠れ家の代用品としては水草のウィローモスを使用するのがおすすめです。
ウィローモスは水中で育つコケの一種で、岩や流木などにくっついて大きくなる活着性のある水草です。
水草というと育てるのが大変そうと考えてしまうかもしれませんがウィローモスの育成は非常に簡単です。
ウィローモスは陰性水草のため特別明るくなくとも観賞用に照明さえ設置していればあとは特に何もする必要はなく、水槽にそのまま浮かべておくだけでどんどん大きくなります。
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
普通の隠れ家と異なり、コケで汚れることもないため非常に使い勝手が良いです。
ただ浮かべているだけでは見栄えがよくないので鑑賞性も重視したいという場合は水槽に適した大きさの流木を購入し、ウィローモスの上から流木を重しにするようにして沈めて1か月ほどおいておくと流木に活着します。
100均の隠れ家と比べると最初に費用がかかることと、大きく育つまで隠れ家としての役割を果たさないというデメリットはありますが、一度大きくなると小型水槽やサテライトに隠れ家が欲しくなったときに必要な分をちぎるだけで隠れ家にすることができます。
まとめ
隠れ家とは熱帯魚が中に入れるように作られた置物で、水槽の照明の光から影を作るためストレス軽減効果がありコリドラス飼育では非常に重要な役割を果たします。
隠れ家は100均などにも売られていることが多いですが商品の入れ替えが多く、以前手に入った商品が手に入らないといったことが起こりやすいため水草のウィローモスを代用するとよいです。
ウィローモスは水槽内に入れておくだけでどんどん大きくなるため、水槽を増やすときやサテライトを設置するときなど、あらゆる場合に必要量をちぎって入れるだけで簡単に隠れ家となる場所を作ることができます。
ウィローモスは隠れ家の代用品として便利なだけでなく水草育成の楽しさも味わえるので是非試してほしい水草です。
というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。
コメント