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アカムシをコリドラスに与える方法を知りたい
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乾燥・冷凍アカムシを水に沈める方法を知りたい
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水が汚れづらいアカムシの与え方を知りたい
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はアカムシは栄養価が高いためコリドラスを健康に長生きさせるためには積極的に与えたい餌の1つですが、与え方を間違えると病気の原因となる可能性も高い餌です。
なぜならアカムシは水に浮きやすく、浮いたアカムシをコリドラスは食べることができないため、食べ残しとなり急激に水質を悪化させる原因となります。
私は5年以上コリドラスにたっぷりとアカムシを与えて、数えきれないほど繁殖にも成功してきました。
この記事ではこれまでの経験を元にコリドラスにアカムシを与える方法について解説します。
この記事を読むと水を汚さずコリドラスにしっかりと栄養をとらせることができるようになるよ。
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シリンジで減圧と加圧を繰り返すことでアカムシは水に沈む
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アカムシが水に沈むと食べ残しが減り水を汚しづらい
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アカムシを解凍した水はネットで取り除くと水を汚しづらい
アカムシは栄養価の高い優れた餌
アカムシはユスリカという蚊のような見た目をした虫の幼虫で、蚊に似てはいますが成虫になっても人の血を吸うことはありません。
また幼虫の間は泥中に生息しており汚い水にも生息していることから、イトメ同様生餌として熱帯魚に与えると病気や寄生虫などを水槽内に持ち込む可能性があるため注意が必要です。
しかし、殺菌されたアカムシは栄養価も嗜好性も高く、病気や寄生虫の危険もないため熱帯魚の餌として非常に人気があります。
餌として販売されているアカムシには主に冷凍アカムシと乾燥アカムシの2種類が存在します。
コリドラスとアカムシの相性は抜群
コリドラスの飼育においてもアカムシは積極的に与えたい餌の1つです。
人工餌と比べると価格は少し高くなってしまいますが、栄養価や嗜好性が高く喜んでたくさん食べる姿が鑑賞できます。
また繁殖を狙うのであれば普段から栄養価の高い餌を食べさせる必要があるためアカムシやブラインシュリンプは必須の餌となります。
関連記事>>>【餌付け簡単】水槽環境に合わせて選ぶコリドラスにおすすめの餌11選
しかし、冷凍・乾燥ともにアカムシは水に浮きやすい性質があります。
コリドラスは沈んだ餌しか食べることができないため、アカムシを水に沈むようにしてから与える必要があります。
浮く乾燥・冷凍アカムシを沈めて与える方法
シリンジを用意する
アカムシを沈ませるためにはシリンジが必要です。
シリンジとは注射器のようなもので100円ショップの化粧品コーナーでも販売されています。
しかし、100円ショップの商品は耐久性に難があり複数回使用するとガスケット部分が押し子から外れてしまい取り出せなくなります。
2本あるうちの上が100均の壊れたシリンジで下が壊れていないシリンジだよ。
ガスケットと呼ばれる黒いゴム部分がシリンジ内に残ってしまっているね。
そのため作りのしっかりとしたメーカーもののほうがおすすめで以下の商品だと現在1年ほど使用していますが壊れることなく使用できています。
長期で使うとさすがに壊れるので3本あっても困らないよ。
別のシリンジを購入する場合はシリンジ内にアカムシを入れて使用するため冷凍されたアカムシのキューブがそのまま入るくらいの太さのあるものを購入する必要があります。
また、1度に複数のキューブを与える場合は20mlのシリンジでは小さすぎるため、60mlのシリンジを使うとよいです。
シリンジの中に冷凍または乾燥アカムシを入れる
押し子を抜いてアカムシをシリンジに入れます。
冷凍アカムシの場合は凍ったままで大丈夫です。
一度に複数のキューブを与える場合は複数個一気にシリンジ内に入れます。
乾燥アカムシの場合はちらばるので、入れるときはこぼさないように注意しましょう。
飼育水を少し吸う
シリンジの先を水槽につけて押し子を引いて飼育水をシリンジ内に吸い上げます。
水はアカムシが浸かる程度あれば十分です。
水を多く吸いすぎると引きしろがなくなってしまうので若干少なめを意識したほうが良いです。
水を吸ったら冷凍アカムシの場合は5分程度溶けるのを待って、シリンジを上向きに持ちます。
シリンジ上部に空気がたまるので押し子を押してシリンジ内の空気をできるだけ抜いておきましょう。
押しすぎるとアカムシを解凍した水が飛び出してしまうのでほどほどで大丈夫です。
中身が飛び出さないように要注意だよ。
シリンジの先を指で押さえて押し子を引く
シリンジ内の空気が抜けたら指でシリンジの先を押さえます。
上の画像のように親指で押さえるとやりやすいです。
指の押さえが甘くて空気が入ってしまうとアカムシが沈まなくなってしまうのでしっかりと押さえられる指で押さえましょう。
そしてシリンジの先を親指で押さえたまま押し子を20~30回引いて戻してを繰り返します。
押し子がシリンジから外れない程度になるべく大きく引くとよいです。
アカムシが浮いてしまうのはアカムシの中に空気がたまっているせいであり、押し子を何度も引いたり緩めたりすることでシリンジ内のアカムシは減圧と加圧を繰り返すようになり、内部の空気が抜けることで沈むようになります。
押し子を『押す』のではなく『引く』のがポイントです。
解凍した水をネットで取り除く
アカムシは解凍した水ごと水槽に入れると水槽内が一気に汚れてしまい非常に危険です
過去に週5でアカムシを与えて毎回解凍した水ごと水槽内に入れていたことがありますがすぐに水質が悪化してコリドラスたちが体を底砂に擦りはじめてしまいました。
関連記事>>>【病気の早期発見に必須】元気がないコリドラスを見分ける13の特徴
めんどくさがらずにシリンジ内の水とアカムシは分けたほうがいいよ。
シリンジ内のアカムシと解凍した水を分けるには観賞魚をすくうネットを活用するととても楽です。
ネットは100均でも売っています。
関連記事>>>【100均で節約】ダイソーで揃う使いやすいアクアリウム用品17選
ネットと解凍したアカムシをシリンジに入ったまま持って、洗面所に移動しましょう。
そしてアカムシをネットの中にすべて出すだけです。
アカムシはネットにひっかかりますが、水はネットをすり抜けるため簡単に分離することができます。
水槽に入れる
ネットに出したアカムシを持って水槽まで移動しましょう。
アカムシから水が滴る場合があるので少し水を切ってから移動すると安心です。
ネットを裏返して水面に漬けてあげると簡単にアカムシが水槽内に漂っていきます。
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シリンジで飼育水を吸って、冷凍アカムシの場合はシリンジ内で解凍する
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押し子を20~30回引いてアカムシ内の空気を抜く
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シリンジ内の飼育水とアカムシはネットを使って分離してから与える
シリンジを使えば9割は沈めることが可能
同じ量の冷凍アカムシを今回の方法を使っていない場合と使った場合で浮いているアカムシの量を比較すると以下のようになりました、
何もしていない冷凍アカムシ↓
沈む方法を試した冷凍アカムシ↓
沈む方法を試した冷凍アカムシは数本浮いているだけで大半が沈んでいるね。
乾燥アカムシで試すとその効果はさらにわかりやすいです。
何もしていない乾燥アカムシ↓
沈む方法を試した乾燥アカムシ↓
何もしないとほぼ100%が沈まないけど、沈む方法を試すと90%は沈むようになるよ。
シリンジを使用して沈める方法は押し子を何回引いてどれだけ空気を抜けたかにもよりますが、しっかりと効果がでれば9割以上のアカムシは沈むようにすることができます。
冷凍アカムシを与えるときの注意点
必ず解凍し、解凍した水を捨ててから与える
冷凍されたままアカムシ与えると食べたコリドラスの内臓が冷え、消化不良の原因になると言われています。
冷凍アカムシは水道水に5~10分も浸せば解凍できるため、必ず解凍してから与えましょう。
また、アカムシを解凍した水をそのまま水槽水槽に入れると水槽内の水が急激に汚れるため注意が必要です。
透明な容器に水を入れてアカムシを解凍すると容器内の水がピンク色に濁り、汚れが非常に良くわかります。
仮に毎日冷凍アカムシを与えたとすると、この汚れが毎日水槽内に追加されるのでフィルターではろ過しきれず病気の個体が発生するなど悪影響を及ぼす可能性が高いです。
ネットなどを使って必ずアカムシと解凍した水を分離するようにしましょう。
冷凍アカムシを解凍した後の水だよ。実際に見ると画像よりも濃いピンク色だよ。
量を与えすぎない
餌を与えすぎないのはアクアリウムの鉄則ですがアカムシは特に水を汚しやすいので注意が必要です。
与えるのは短時間ですべて食べきれる程度の量にしましょう。
目安として、5分程度で食べきれる量を与えると良いです。
冷凍アカムシは再冷凍できないため一度解凍した分はすべて与える必要があり、量の調整が難しいです。
キューブ1個が大きくでちょうどいい量にできない場合はキューブ1個が小型のビタクリンアカムシミニキューブを組み合わせて使うと量を調整しやすいです。
また、たっぷり与えたいのであれば量は増やさず、与える回数を増やした方が安心です。
関連記事>>>【与える頻度で調整】コリドラスに適した餌の量を徹底解説【目安も紹介】
水草に引っかからないようにする
アカムシは水槽に入れたときに漂って水草に引っかかりやすいです。
特にウィローモスにはひっかかりやすいので水槽内に入れている場合は少し注意してください。
水草にひっかかるとコリドラスに発見されるまでに時間がかかったり、最悪発見されずそのまま食べ残しになるため水を汚す原因になります。
水槽内の水流を考えてなるべく食べやすい位置に落ちるように与えてあげたほうが良いです。
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解凍した水は汚い
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ミニキューブなどを組み合わせて5分以内に食べきれる量を与える
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なるべく目立つところに沈めると水が汚れづらい
まとめ
アカムシを沈ませるにはシリンジの中に入れて減圧・加圧を繰り返すことによってアカムシ内部の空気を抜くことが必要です。
一度に与える量が1キューブの人には20ml、複数キューブ与える人には60mlのシリンジがおすすめです。
少し与える手間は増えてしまいますが9割以上が沈むようになるため非常に効果があり、浮いてしまったアカムシを食べられないコリドラスなどを飼育している場合は必ず行いたい方法です。
冷凍アカムシを解凍した水は水質悪化を引き起こしやすいため、必ずアカムシと分離させて水槽内に入れないようにしましょう。
与える量についても要注意でキューブの大きさの異なるアカムシを用意しておけば1キューブだと少ないけど2キューブだと多い場合でも丁度良く調整することができます。
1キューブの大きな冷凍アカムシでおすすめの富城冷凍アカムシについては以下の記事で詳しく解説しています。
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