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コリドラスの餌のやり方を知りたい
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コリドラスに適した餌の量を知りたい
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コリドラスの餌の頻度は一日一回でよいのか知りたい
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夜にコリドラスに餌を与えてもよいのか知りたい
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コリドラスは餌なしで何日生きられるのか知りたい
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はコリドラスは餌の与え方が難しい熱帯魚です。
なぜならコリドラスは大食漢のため多くの餌を食べますが、水槽の底層で生活することから汚れの影響を受けやすく、与えすぎると水質悪化ですぐに病気になってしまうからです。
この記事ではコリドラスに与える餌の量や頻度など餌やり方について詳しく解説します。
この記事を読むとコリドラスが病気になることなく、お腹いっぱい食べさせてあげることができるようになるよ。
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2mmのペレット1匹1粒を目安に5分以内に食べきれる量にする
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たくさん与える場合は量ではなく頻度を増やす
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餌を入れる場所は水槽にまんべんなく
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夜にしか与えられない場合は照明で調整する
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普段の餌やりがしっかりしていれば最長1週間程度なら食べなくても大丈夫
コリドラス飼育の全体の流れは以下の記事で紹介しています。
関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法
コリドラスの食性
コリドラスは自然界では砂の細かい河川に生息している熱帯魚です。
食性は雑食であり、砂の中に口を突っ込んで中の微生物や有機物を食べて生活しています。
砂の中の餌を探す行為は水槽内でも観察することができ、モフモフと呼ばれ非常に愛嬌があります。
食べるのは基本的に底に沈んだ餌であり、水面に浮いた餌や水中を漂っている餌は食べることができません。
飼育の際は必ず沈下性の餌を与える必要があります。
器用に水面に浮いた餌を食べる個体もいるけどね。
コリドラスの餌は他の熱帯魚の残りだけでは足りない
コリドラスは普段は水槽の低層で生活しており、上層~中層の熱帯魚が食べ残した餌を食べてくれることから水槽の掃除屋さんと呼ばれることが多い熱帯魚です。
しかし、コリドラスは大食漢なので他の熱帯魚の残りだけではまったく足りず、やせ細ってしまいます。
たとえコリドラスがメインの水槽ではなかったとしても、必ずコリドラスに餌がいきわたる方法で専用に与える必要があります。
関連記事>>>嗜好性のよいコリドラスの餌6選
たくさん餌を食べるということはたくさん水を汚すということだから全然掃除屋さんじゃないよ。
また、たくさん餌を食べるからといってたくさん餌を与えてしまうと食べ残しが腐ったときに水槽の低層で生活するコリドラスは影響を受けやすく病気になってしまいます。
コリドラスは病気になると立て直しが難しいため、餌の与え方に注意が必要な熱帯魚です。
初心者でも失敗しないコリドラスの餌やり方法
最適な餌の量は飼育環境によって異なる
餌やりの大前提として、飼育環境によって適した餌の量は変化するため『誰でもこの量を与えれば大丈夫!』という餌の量は存在しません。
餌の量に影響を与える飼育環境には以下のものがあります。
- 水槽の大きさ
- フィルターのろ過能力
- 水換えの頻度
- 水草の有無・種類
- 生体の数・種類・個体差・成長度合い
多くの要素が関係しており、適正な量は日々変化しています。
普段から水槽をよく観察し微調整を繰り返すことで自分の環境での適正量を体感で覚える必要があります。
1匹あたりの餌の量は2mm程度が目安
自分の飼育環境下での適正な餌の量を知るには経験が必要ですが大まかな目安はあります。
『コリドラス1匹につき2mm程度のペレット1粒』が目安です。
2mmのペレットといってもイメージがわきにくいかもしれませんがひかりクレストミニキャットが直径2mmのペレットであり、餌の量の基準としてわかりやすいです。
大きさのイメージがつくなら絶対に買う必要はないけど人工飼料の中では嗜好性が高くておすすめの餌だよ。
他の餌を与える場合はミニキャットを基準として何個分に相当するかを考えます。
厳密に量る必要はなく、例えばひかりクレストコリドラスのタブレットだと大体6粒分程度だと言えます。
テトラプランクトンのような顆粒の餌でもミニキャット何粒かに置き換えて与えます。
栄養が偏らないように毎日同じ餌ではなくローテーションすることも大事です。
あくまでコリドラスに対しての考え方なので他の熱帯魚と混泳している場合は他の熱帯魚については別に計算する必要があります。
5分程度で食べきれる量
餌の量の目安の2つめは5分程度で食べきれる量にすることです。
1匹あたり2mmのペレットの量を与えたとしても食べきるまでに5分以上時間がかかっているようであれば減らす必要があります。
多めに餌を与えたい場合など調整してもよいですが10分以上餌が水槽内に存在するようであれば間違いなく与えすぎです。
水槽をよく観察しながら餌の量を減らしましょう。
ただし、5分程度というのは与える餌がペレットやアカムシなどの水槽に入れたらすぐに食べられる餌の場合であり、タブレットのように時間のかかる餌の場合は別です。
タブレットはゆっくりと柔らかくなるため食べるのに時間がかかり餌が長時間水槽内に存在することになりますが、その分水を汚しづらい原料を使っています。
コリドラス用の人工飼料はタブレットであることが多く、見分けがつかない方は商品パッケージ裏の1回に与える餌の量を確認するとタブレットの場合は『2時間以内に食べ終わる量』など非常に長い時間が記載されているのでわかりやすいです。
迷ったら少なめに与える
商品によってはミニキャット何個分に相当するかわかりづらい場合もあると思います。
そこまで正確に量る必要はありませんが、迷った場合は少なくなる量を採用した方が良いです。
理由は餌が少なかった場合、コリドラスは徐々に痩せていき体力をなくしていきますが、急に死んでしまうことはないため普段から観察していれば痩せた個体に気付いて対策しやすいからです。
しかし、餌が多すぎてしまうと食べ残しによる水質悪化の影響でコリドラスはエロモナスやカラムナリス病にかかります。
これらの病気は進行が早く、複数匹同時に発症し、薬に弱いコリドラスは立て直しが難しく気付いた時には手遅れになることが多いです。
餌が少なすぎたとき、多すぎたときのリカバリーを考えたときに、少なすぎた場合の方が圧倒的に対策が楽です。
エロモナス症やカラムナリス症発症時の特徴は以下の記事で解説しています。
関連記事>>>【病気の早期発見に必須】元気がないコリドラスを見分ける13の特徴
たくさん与えたい場合は量ではなく頻度を増やす
コリドラスの餌は『1匹あたり2mmのペレット』と『5分程度ですべて食べきれる量』の少ない方を採用する必要がありますが、もっとたくさんお腹いっぱい食べさせてあげたい方も多いともいます。
しかし、1度に与える量を増やしてしまうと食べ残しとなり水質悪化から病気を発症する可能性が高くなるため、さらに餌を与えたい場合は餌を与える量ではなく頻度を増やしてください。
『1匹あたり2mmのペレット』と『5分程度ですべて食べきれる量』の少ない方はあくまで1度に与える餌の量の限界値ですので2回与えれば単純に2倍の量を与えることができます。
おすすめの頻度は朝晩(夕)の1日2回で、家を出る前と帰ってきた後で与えるとサラリーマンや学生の方でも習慣化しやすいです。
複数回餌を与えることにより以下のようなメリットがあります。
- 1日にコリドラスが食べることができる餌の量が増える
- 1回に与える餌の量は少ないため食べ残しが発生しない
- 1回目の餌を食べられなかった個体が2回目以降で食べられる可能性が高くなる
特に体格の大きいコリドラスと小さなコリドラスで混泳している場合は、体格の小さなコリドラスが餌を食べられる確率を上げるために複数回に分けるのは必須です。
餌は水槽全体にまんべんなく
汚れないように餌皿を用意して餌を一か所に与える方もいらっしゃいますが個人的にはおすすめしません。
理由は餌を食べれる個体と食べれない個体で別れてしまうからです。
汚れてしまうのは餌の量が多すぎるかレイアウト上コリドラスが食べることができないような隙間があることが原因です。
餌の量は頻度で調整し、レイアウトはなるべくシンプルに隙間を作らなければ水槽全体に餌を与えたほうが餌を食べれないコリドラスが減るためメリットが大きいです。
タブレットなどの大きな餌は複数個に割って与えるのも餌にありつけない個体を減らすのに有効です。
水槽のどの位置にいるコリドラスにも餌がいきわたるのがベストですが、水草などに引っかかって水槽の底まで到達できないような場所は食べ残しとなって水を汚してしまうため避けるようにしましょう。
夜にはなるべく与えない
コリドラスはナマズですが昼行性の熱帯魚です。
夜は寝ているため餌に気付くのが遅れたり、食べ残しになる可能性が高くなるためなるべく与えない方が良いです。
どうしても夜にしか都合がつかない場合は照明の点灯時間を調整するとよいです。
普段は部屋のカーテンを閉めるなどして部屋の中を暗くし、照明を13時~21時の8時間点灯させる状態を長く続けることでコリドラスは13時~21時が昼だというリズムで生活するようになります。
点灯時間はタイマーを使用することで時間がくると自動で照明をON/OFFしてくれます。
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
照明がだんだん明るく(暗く)なってほしい場合は水作LED SMART TIMER、単純に照明のON/OFFができればいいならリーベックス コンセントタイマーがおすすめです。
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最適な餌の量は日々変化しており経験が必要
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『1匹あたり2mmのペレット』と『5分程度ですべて食べきれる量』の少ない方の量を与える
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少なめに与えたほうがもしものときのリカバリーがきく
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1日2回餌を与えるのがおすすめ
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餌は水槽にまんべんなく、夜はなるべく避ける
コリドラスが餌なしで生きられる期間
アクアリウムをしていても旅行などで何日も家を空けてしまうことはあると思います。
コリドラスは大食漢ですが餌を与えないとすぐに死んでしまうというわけではありません。
普段からしっかりと餌を食べているコリドラスであれば1週間程度であれば絶食しても問題なく生きることができます。
私は最長10日間餌を与えることができませんでしたが元気でした。
成熟した個体かつ十分な水量があって水質悪化などの餌以外の要因がなかった場合だよ。
2~3日程度ならなんの問題もありませんが、家を空ける期間が長く心配な場合はオートフィーダー(自動餌やり機)を設置すると安心です。
長期間家を空ける場合は餌の心配よりも水質悪化や水温管理に問題がないかを気にした方が良いです。
外出前に水換えを行い、水量を少し多めに入れておき、ヒーターや冷却ファンなどが正常に動作しているか、戸締りすることで部屋の中が厚くなりすぎないか確認をしておきましょう。
関連記事>>>初心者でもできるコリドラス飼育におすすめの水換え方法【9つの手順】
関連記事>>>【夏も冬も安心】コリドラス飼育に必要な水温管理方法
まとめ
本記事ではコリドラスの餌のやり方について解説しました。
自分の水槽に適した餌の量を知るには経験が必要ですが『1匹あたり2mmのペレット』と『5分程度ですべて食べきれる量』の少ない方を採用することで失敗する確率を大きく下げることができます。
2mmのペレットはひかりクレストミニキャットがちょうどよい大きさでおすすめです。
もっとたくさん餌を与えたい場合は餌の量ではなく頻度を増やすことで調節しましょう。
朝晩(夕)の2回与えるのがおすすめです。
コリドラスを長期で飼育するために最も大事なことは常に水質をきれいに保つことです。
餌の量は水質に直結しますので与えすぎに注意して日々観察しましょう。
水質悪化の対策方法は以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事>>>【原因は水質悪化】水槽水面の泡立ちや油膜が消えないときの対策方法