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小型熱帯魚の死骸処理方法を知りたい
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熱帯魚の死骸を処理するときの注意点を知りたい
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死んでしまった熱帯魚を水槽内に放置してもよいか知りたい
このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。
実は熱帯魚の死体処理は熱帯魚が生きているうちにしっかりと方法を決めておく必要があります。
なぜなら方法によっては何も知らずに処理してしまうと犯罪になってしまうこともあるからです。
この記事では飼育者の重視するポイントによって選ぶべき小型熱帯魚の死骸処理方法を3つ紹介します。
この記事を読むと自分に合った方法で熱帯魚の死骸を処理できるようになるよ。
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小型熱帯魚の死骸処理方法は『自分の土地に埋める』『燃えるゴミに出す』『水槽内に放置する』の3つ
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公共の場に埋めると犯罪になる可能性がある
- 自分で火葬することは法律で禁止されている
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燃えるゴミに出すのが最も簡単で環境に良い
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水槽内に放置はリスクがあるが慣れれば手間がかからず精神的にもよい
死骸処理方法は熱帯魚が生きているうちに決めておく
熱帯魚に限らず生き物は必ずいつか死んでしまうときが来ます。
熱帯魚の死骸は水槽内の水を汚してしまうため、なんの対策もなしに水槽内に放っておくと他の生体も非常に危険な状態となります。
死んでしまってからどのように処理するかを考えるのでは遅く、熱帯魚が生きているうちから処理方法は決めておいたほうが良いです。
死骸の処理方法は複数あるため、飼育者の環境や気持ちによって適した方法を選ぶのが良いです。
熱帯魚の死骸処理方法3選
埋葬する
一つ目は熱帯魚を土に埋めることで地中の微生物に分解してもらう方法で、熱帯魚以外でも小動物など一般的に広く知られている方法です。
簡単なお墓を作り供養することができるため、心理面を重視する飼育者に合った方法です。
しかし、埋葬には注意が必要で公共の敷地に埋めてしまうと犯罪になる場合があるため絶対に埋めてはいけません。
また、自分の所有する土地であったとしても海外の熱帯魚は国内には存在しない菌を保有している場合があり、死骸から菌が広まってしまう可能性があります。
さらに、深く穴を掘らないと猫などが掘り起こしてしまう可能性もあり、よく知られている割に実は問題点の多い方法です。
燃えるゴミに出す
二つ目は死んでしまった熱帯魚を食用の魚と同じように燃えるゴミとして出す方法です。
悪臭を放つ可能性があるため生ごみと同じようにビニール袋に入れて口を縛って捨てるようにしましょう。
誰でも簡単に行えるので手間を重視する飼育者に合った方法です。
ゴミというと聞こえは悪いですが最終的には燃やすため火葬であり、埋葬で述べたデメリットがなく実は環境にもよい方法です。
問題は感情面であり、大事に育てた熱帯魚の最後が燃えるゴミというのは抵抗がある人も多いです。
埋葬と同様に注意が必要なのは自分で火葬することは法律で禁止されているため、必ずゴミに出すようにしましょう。
水槽内に放置する
三つ目は飼育している水槽内にそのまま放置し、他の生体に食べさせたりバクテリアに分解させる方法です。
多少手間はかかってもよいから環境面にも感情面にも配慮したい人に合った方法です。
水槽内で育った生体が死んで水槽内の他の生体の糧となるのは心理的にも幾分か楽です。
一般的に死骸は水を汚すことから水槽内からすぐに取り除くのが基本であり、死骸を取り除かなくても他の生体に影響がでない環境を作るのに手間がかかりますが、死骸処理自体の手間は全くかかりません。
しかし、一歩間違えると水質悪化を引き起こして他の熱帯魚に悪影響がでる可能性があるため難易度は高いです。
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死骸の処理方法は埋葬する・燃えるゴミに出す・水槽内に放置するの3つ
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埋葬には埋める場所に注意が必要であり、環境への影響など問題が多い
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燃えるゴミは手間がかからず環境にもよいが気持ちが割り切れるかどうか
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水槽内に放置は環境や心理的にはよいが他の熱帯魚に悪影響がでる可能性がある
水槽内に死んだ魚を放置するための方法
熱帯魚の死骸処理方法の1つである水槽内にそのまま放置する方法の詳細を紹介します。
ご注意いただきたいのは水槽内に放置する方法を推奨しているわけではありません。
環境を構築するのにコツが必要なため紹介しているだけであり、実施する場合は死骸が水質悪化を引き起こし生きている生体にまで影響を及ぼすリスクがあることを十分理解した上で実施してください。
水槽に対して少ない数で飼育する
熱帯魚の死骸はどうしても水を汚してしまうため、過密水槽のような余裕のない状態で飼育していると水質が少し悪化しただけで水槽内の熱帯魚が病気になったり死んでしまう可能性があります。
熱帯魚の死骸を水槽内に放置する場合は水槽の限界飼育数よりも十分少ない数で飼育する必要があります。
大きな水槽を用意しても、少ない生体数で飼育してもどちらでも問題はありませんが片方を極端にするよりも少し大きめの水槽で少し少なめの生体を飼育するほうが簡単です。
関連記事>>>水槽ごとの適正なコリドラス飼育数の確かめ方
死骸を放置しない場合でも過密水槽はいつバランスが崩壊するかわからないから、まったくおススメできないよ。
ろ過能力の高いフィルターを使用する
生体数に対して水槽が十分に大きかったとしても水のろ過能力が低いと生体に悪影響が出てしまう可能性があります。
少しでも水をきれいにするためにフィルターはなるべくろ過能力の高いものを設置する必要があります。
水槽のサイズ以上のフィルターを設置する必要はありませんが、ろ過能力の高い外部フィルターか上部フィルターのどちらかを設置するようにしましょう。
関連記事>>>外部フィルターをコリドラス水槽に設置するメリット7選
メインフィルターが汚れいるときに熱帯魚が死んでしまう可能性もあるため、スポンジフィルターや外掛けフィルターを補助のフィルターとして設置しておくと安心です。
関連記事>>>サブフィルターはコリドラス水槽に必要か?
シュリンプやラムズホーンを混泳させる
熱帯魚の死骸は水槽内に存在する時間が長ければ長いほど水質を悪化させていきます。
少しでも早く水質に影響を与える時間を短くするには、混泳する他の生体に死骸を食べてもらうとよいです。
水質の悪化を防げますし、食べる生体の栄養にもなって自然界と似たサイクルを作ることができます。
しかし、混泳する生体用に世話や餌が必要になると本末転倒です。
メインの熱帯魚の残り餌や苔を食べることで生きていくことができ、ついでに死骸を処理してくれる生体が望ましいです。
これらの条件に当てはまる生体としておススメなのはチェリーシュリンプやラムズホーンです。
両方ともに共通して丈夫で飼育が容易であり、残り餌や苔を食べてくれるため専用に世話をする必要がなく、体色の異なる種類が多く存在しているためそれぞれの水槽に合わせた色の個体を選ぶことができます。
チェリーシュリンプだけでは死骸の処理に時間がかかりすぎてしまうため、ラムズホーンかラムズホーンとチェリーシュリンプの両方を水槽内に混泳させると良いです。
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少し大きめの水槽に、少し少なめの生体数で飼育する
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フィルターは外部フィルターか上部フィルターを設置する
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ラムズホーンは素早く死骸を処理してくれる
コリドラスなどの熱帯魚も死骸を食べる
肉食魚だけでなく、コリドラスやプレコといった雑食魚も水槽内で死んだ魚を食べます。
ある程度アクアリウムの経験がある人なら気が付いたら水槽内の熱帯魚が減っていて、水槽内外に死骸が見つからなかったという経験がある方も多いはずです。
これは水槽内で死んでしまった熱帯魚が他の熱帯魚やシュリンプ・貝類などに食べられてなくなってしまったからです。
水槽環境にもよりますが小型の熱帯魚であれば2日もあればきれいさっぱりなくなります。
自然界では魚の死骸というのは餌であり、他の生体の糧となって循環していきます。
まとめ
熱帯魚はいつか必ず死んでしまうため、生きているうちに死骸の処理方法を検討しておく必要があります。
死骸の処理方法は『埋葬する』『燃えるゴミに出す』『水槽内に放置する』の3つで飼育者ごとに何を重視するかによって処理方法を選ぶとよいです。
水槽内に放置する場合は大きめの水槽に少ない生体で飼育し、ろ過能力の高いフィルターを設置した上で、チェリーシュリンプやラムズホーンなどの死骸を食べてくれる生体と混泳する必要があります。
環境を構築する手間が多いですが死骸の処理には一切手がかからず、水槽内で育った熱帯魚が水槽内の生体の糧になるため心理的にも楽です。
また、チェリーシュリンプやラムズホーンは残り餌や苔も食べてくれるため死骸がないときも水槽内で活躍してくれるおすすめな生体です。