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シンプルなレイアウトのメリットを知りたい
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コリドラスと相性の良いレイアウト用品を知りたい
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コリドラスにおすすめのレイアウトを知りたい
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コリドラス水槽に使用する流木の選び方を知りたい
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複雑なレイアウトでコリドラスを飼育する方法を知りたい
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はコリドラスの飼育ではどのようなレイアウトにするかによって飼育難易度は大きく変化します。
なぜならコリドラスは水槽の底層で生活するため水槽底面の汚れの影響を大きく受けますが、レイアウトによって水槽底面に残る汚れの量は大きく異なるからです。
この記事ではコリドラス飼育に適したレイアウト用品とおすすめのレイアウトを水槽サイズごとに紹介します。
この記事を読むと鑑賞性が高く、コリドラスも健康に育つレイアウトが組めるようになるよ。
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シンプルなレイアウトは掃除に手間がかからず、病気にもなりにくい
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レイアウト用品には流木・石・底砂・水草・シェルターが相性が良い
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45~60cm水槽は流木と水草、30cm水槽以下はシェルター(または石)と水草がおすすめ
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流木は水槽底面と接地面積の少ないものを選び、水草を活着させるとよい
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なるべく細い吸水ホースで丁寧に汚れを吸い取ると複雑なレイアウトでも飼育は可能
コリドラス飼育の全体の流れは以下の記事で解説しています。
関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法
コリドラス水槽におけるレイアウトの役割
コリドラス水槽はレイアウトによって水槽をより美しく見せることができ、見ごたえのある水槽にすることができます。
また、水草やシェルターで隠れ家になる場所を作ることによってストレスを軽減させたり、葉の間やシェルターの上部・内部で遊ぶところも鑑賞できるようになります。
飼育者にとってもコリドラスにとってもメリットがありますが、コリドラスと相性の悪いレイアウトも存在するため注意が必要です。
コリドラス飼育にはシンプルなレイアウトが良い
コリドラスの飼育では手の込んだ複雑なレイアウトよりも、初心者でもできる簡単なレイアウトの方が以下の理由で適しています。
コリドラスは底の汚れの影響を受けやすい
複雑なレイアウトは吸水ホースが入らない隙間が発生しやすく、レイアウトも容易に動かすことができなくなることが多いです。
結果として、掃除が大変になり掃除すること自体が面倒になったり、丁寧に掃除したとしても汚れは残りやすくなります。
水槽の汚れは基本的には底に溜まるため、水槽の底で生活するコリドラスは汚れの影響を受けやすく、病気になる可能性が高くなってしまいます。
コリドラスは病気になったときの立て直しが難しい
コリドラスはナマズの仲間であり、病気になったときの対策である薬に対する耐性が少ない熱帯魚です。
薬剤の説明書には『ナマズ類等薬剤に敏感な魚には使用を避けること』と書かれていることが多いです。
また、エロモナス病やカラムナリス病といった進行が早く致死性の高い病気になることが多いため、一度病気になると立て直しが非常に難しいです。
コリドラスの飼育においては病気を治すのではなく、病気にならないようにすることが非常に重要であり、コリドラスの病気の大半は水質悪化から始まります。
関連記事>>>【原因は水質悪化】水槽水面の泡立ちや油膜が消えないときの対策方法
長く健康に育てるにはシンプルなレイアウトで汚れが残らない環境を構築し、常に水質を綺麗に保つことが大切です。
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複雑なレイアウトは底に汚れが残りやすい
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水質悪化からくる病気は致死性が高く、立て直しが難しい
コリドラス水槽と相性のよいレイアウト用品
コリドラスの飼育に適したシンプルレイアウトを作るのに相性のよいレイアウト用品をご紹介します。
それぞれに特徴があり、水槽サイズによって複数組み合わせてレイアウトを構築するとよいです。
底砂
水槽の底に敷く砂で大きく水槽の印象を変えることができます。
鑑賞性だけでなくコリドラスには非常に重要なレイアウト用品で、本来生息する河川などの底を再現してくれます。
色や粒の大きさに複数の種類があるため、水槽を明るく見せたいか暗く見せたいかで選ぶとよいです。
コリドラスにモフモフさせたいのであれば必ず必要であり、モフモフは底砂を口に含んでエラからだしているため角がある底砂はヒゲが切れたり口周りにケガをしてしまいます。
傷口から細菌に感染すると病気になってしまうため、粒が小さく角がない底砂を選ぶようにしましょう。
関連記事>>>【厚さ注意】コリドラス飼育におすすめの底砂5選【ベアタンクでも問題なし】
流木
気の一部であり非常によく使われるレイアウト用品です。
まったく同じものが存在しないため自分だけの水槽を作ることができます。
飼育する水槽のサイズに適した大きさのものを選ぶことができ、水草と組み合わせることによって照明の影になる範囲を広げることができ隠れ家としても役立ちます。
水槽導入直後には流木の表面から白いもやもやが発生することがありますが、流木内の栄養でカビが生えるためであり、見栄えは悪いですが生体に影響はなく、放っておくことで消えるため特に気にする必要はありません。
コリドラス飼育においては水槽の底の面積を広くとりたいため、水槽底面と設置面積の少ない流木が相性がよいです。
流木は1つ1つ異なる形をしているため通販よりもショップで実際に確認して購入するほうがおすすめです。
水草を活着させることにより照明から影を作れるためコリドラスの隠れ家としての役割も果たすため非常に使いやすいレイアウト用品です。
石
風山石をはじめたくさんの種類があるレイアウト用品です。
石の種類によっては水質に影響を与えるものもあるため注意が必要です。
例えば溶岩石は水質をアルカリ性に傾ける性質があります。
たくさんの石を入れると移動に手間がかかり、大きい石でも同様に重たく移動が困難になるため掃除が手間になります。
石組レイアウトは掃除がすごく大変だよ。
小型水槽に1~2個アクセントとして入れる程度が丁度よく、水草を活着させることでちょっととした隠れ家にすることもできます。
たくさん石を入れないのであれば石に活着させた状態の水草を購入するのもよいです。
水草
水中に生える植物で水槽内に緑色をプラスでき、水槽の印象を大きく変えることができます。
根を掘り返す習性のあるコリドラスとは活着する陰性水草と相性が良く、流木・石・シェルターなどいろいろなものに活着させることができます。
水草が大きく育つと広い範囲で照明から影を作ってくれるため隠れ家としての役割も果たし、水中の栄養を吸い取って成長するため効果は微々たるものですが水を綺麗にする作用もあります。
水草自体の育成も奥が深く楽しめるため、生体よりも水草にのめりこむ人も多いです。
陰性水草は育成も簡単なため1種類は水槽に入れておくとよいです。
関連記事>>>【育成簡単】コリドラス飼育におすすめの活着する陰性水草5選
シェルター
魚が中に入ることを想定して作られた人工物で安価で簡単に隠れ家を用意することができます。
デザインが豊富であり、飼育者の好みや水槽に合ったものを選ぶことができ、活着性のある水草なら活着させることも可能です。
流木と水草を組み合わせても隠れ家として使用することができますが、水草が大きくなるまでに時間がかかることや、水草育成の知識が必要になるため手間をかけたくない場合はシェルターのほうが楽です。
また、小型水槽では水槽内に入れられるものは限られるため小型で大きさの変化しないシェルターは非常に有効です。
関連記事>>>【100均で十分】コリドラス水槽における隠れ家の役割と重要性
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コリドラスと相性の良いレイアウト用品は底砂・流木・石・水草・シェルターの5つ
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流木は水槽底面との接地面積が少ないものが良い
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石は水質に影響を与えるものは避ける
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水草は活着性のある陰性水草と相性が良い
45~60cm水槽におすすめのレイアウトは流木と水草
コリドラスと相性の良いレイアウト用品を使って45~60cm水槽でレイアウトするときのおすすめを紹介します。
おすすめは底砂+流木1+水草2のシンプルレイアウト
45~60cm水槽なら水槽内に入れることができるレイアウト用品は豊富で、飼育者の好みや気分で色んなレイアウトに変更することができます。
おすすめは底砂+流木1+水草2のシンプルレイアウトで、粒の小さな底砂に大きめの流木を1本入れ、流木に水草を1~3種類好みで活着させるレイアウトです。
水草が育つまでは隠れ家が若干不足するため少数のコリドラスからスタートした方が良いですが、水草が大きく育つと迫力があり色鮮やかな水槽になり、水草と流木の陰でのんびり休むコリドラスを鑑賞することができるようになります。
底砂は薄く敷く
底砂は田砂やボトムサンドのような粒の小さく角がないものがよく、コリドラスが底砂をモフモフしても砂の角でヒゲ
を痛めることがありません。
また、底砂は厚く敷いてしまうと底砂の中が止水域となり、嫌気バクテリアが繁殖してしまいます。
水槽底面にいる時間の長いコリドラスは底砂に繁殖した菌の影響を受けやすく、病気になってしまう可能性が高くなるため、底砂は5mm程度の厚みで薄く敷くと止水域にならず菌が繁殖しづらいです。
流木は水槽幅の半分程度の大きさを選ぶ
コリドラスは水槽底面で生活する熱帯魚のため、水槽底面を広く使えたほうが飼育面積が大きくなり広々と飼育することができます。
流木はなるべく水槽底面との接地面積が少ないものを選んでコリドラスが自由に泳ぎ回れる空間を広く取るようにしましょう。
また、流木の大きさは水槽の幅の半分程度のものがおすすめで、迫力のある水槽を作ることができるだけでなくコリドラスの飼育数が多くなっても水草を活着させればすべてのコリドラスが隠れるだけのスペースを作ることができます。
さらに、水槽の幅の半分程度の大きさであれば流木を水槽の右左に移動しやすく、流木が左側にあるときは水槽の右側を、流木が右側にあるときは水槽の左側を掃除することで水槽内から取り出すことなく水槽全体を汚れを残さないように掃除することができます。
関連記事>>>初心者でもできるコリドラス飼育におすすめの水換え方法【9つの手順】
活着性のある陰性水草を1~3種類
流木だけでは陰になる部分が少なく飼育数によってはコリドラスが休めるスペースが足りなくなります。
コリドラスと相性のよい陰性水草を流木に活着させると大きな影を作ることができ、たくさんのコリドラスが休める大きな隠れ家となります。
水槽の左半分は水草の影になっているね。
陰性水草にはアヌビアスナナを筆頭にたくさんの種類があり、育成が簡単な種類が多く性能の高い照明も必要としないため好みで選ぶとよいです。
関連記事>>>【育成簡単】コリドラス飼育におすすめの活着する陰性水草5選
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
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45~60cm水槽では流木と水草を組み合わせたシンプルレイアウトがおすすめ
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流木は水槽幅の半分程度の大きさにすると掃除しやすい
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流木に水草を活着させると広範囲に影を作ることができる
30cm以下の水槽におすすめのレイアウトはシェルターまたは石と水草
おすすめは底砂+シェルター1+水草1のシンプルレイアウト
30cm以下の水槽ではスペースが狭いことから水槽に入れられるものにも限りがあります。
コリドラスも少数しか飼育できないため隠れられる場所をたくさん作る必要もありません。
水槽サイズごとの飼育可能数の目安は以下の記事で解説しているよ。
関連記事>>>【飼育数で決める】コリドラス飼育におすすめの水槽サイズ
必要最低限のものだけ入れて、なるべくコリドラスの生活スペースを広く取るのが良いです。
おすすめは底砂+シェルター1+水草1のシンプルレイアウトです。
3匹程度入れる小型シェルターを設置する
底砂は45~60cm水槽での飼育と同様に粒が小さく角がないものを5mm程度に薄く敷きましょう。
小型水槽では水草が照明の影をしっかり作ってくれる大きさまで育成するには水槽の高さや幅が足りなかったり水槽に対して水草がアンバランスになる場合があります。
また、コリドラスの飼育数も少ないため隠れ家は水草よりも小型のシェルターを設置したほうが良いです。
小型のシェルターであれば重さも軽いため水換え時にも邪魔になりづらいです。
アクセントに水草を添える
底砂とシェルターだけでは少し寂しい水槽になってしまうため水草を入れるとよいです。
陰性水草をシェルターに活着させるのがおすすめですがもう少しレイアウト品を入れたい場合は石に活着させるのもよいです。
成長速度の速い水草ではすぐに水槽いっぱいに伸びてトリミングしなければいけなくなるため、アヌビアスナナなどの成長速度の遅い水草がおすすめです。
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30cm以下の水槽はスペースが限られるため最低限のものでレイアウトする
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小型のシェルターに陰性水草を添えるのがおすすめ
石組などの複雑なレイアウトでも飼育は可能
シンプルなレイアウトの方がコリドラスの飼育は圧倒的に簡単ですが、複雑で手の込んだレイアウトでも飼育が不可能なわけではありません。
シンプルなレイアウトがおすすめなのは水槽底面の汚れを簡単に取り除くことができるためであり、複雑なレイアウトでも汚れがしっかり取ることができれば飼育可能です。
Sサイズのプロホースなどなるべく細いもので細かい隙間も念入りに掃除するとよいです。
ただし、コリドラスを飼育する人の多くは複雑なレイアウトを経験したのちに、シンプルレイアウトに戻ってくるということも覚えておくとよいでしょう。
紹介したレイアウトでは物足りない方はプリントされたバックスクリーンを使うことで鑑賞性を高めるという手段もあります。
上の画像は水草がプリントされたバックスクリーンを使用しているよ。
ヒーターを水槽の横壁面に取り付ければもっと自然に見せることができます。
関連記事>>>【置くだけ簡単】水槽のバックスクリーンをダイソーなどの100均商品で自作する方法
まとめ
コリドラス水槽のレイアウトには鑑賞性向上だけでなく隠れ家や遊び場になる場所を作ることができます。
レイアウトはシンプルなものがよく、掃除が簡単で汚れが残りづらく、コリドラスが病気になりづらい環境を作ることができます。
レイアウトには流木・石・底砂・水草・シェルターが使いやすくおすすめです。
45~60cm水槽とそれ未満の水槽ではレイアウトのおすすめが若干異なり、45~60cm水槽では底砂+流木1+水草2、それ未満の水槽では底砂+シェルター1+水草1でレイアウトするのがよいです。
どちらも共通してシンプルなレイアウトにすることが大事です。
複雑なレイアウトでも飼育は可能ですが掃除の手間や病気のリスクが圧倒的に増えることは覚悟する必要があります。
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レイアウトが決またらパイロットフィッシュを飼育してコリドラス水槽を立ち上げましょう。
関連記事>>>【水槽立ち上げに必須】コリドラス飼育におすすめのパイロットフィッシュ5選
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