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ブラインシュリンプを一度に大量に沸かせたい
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ブラインシュリンプ孵化器を安く自作したい
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自作ブラインシュリンプ孵化器の使い方を知りたい
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孵化したブラインシュリンプをコリドラスに与える方法を知りたい
このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実はブラインシュリンプの孵化器は専用の商品を購入しなくても、身近にあるもので簡単に作ることができます。
なぜなら市販されているブラインシュリンプ孵化器も構造自体は非常にシンプルであり、簡単に代用できるからです。
この記事ではブラインシュリンプ孵化器の自作方法と孵化したブラインシュリンプをコリドラスに与える方法を解説します。

この記事を読むと低コストでたっぷりとブラインシュリンプを沸かせられるようになって、コリドラスを繁殖させられる可能性が高くなるよ。
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ブラインシュリンプ孵化器の自作方法はペットボトルキャップに穴をあけるだけ
- コリドラスには底砂の中に注入するイメージで与える
ブラインシュリンプを大量に沸かすならエアレーション式
ブラインシュリンプは栄養が豊富で稚魚の飼育から成魚の繁殖まで狙えるため、コリドラスに与えることができる餌の中でも特におすすめの餌です。
関連記事>>>【餌付け簡単】水槽環境に合わせて選ぶコリドラスにおすすめの餌11選
孵化方法には皿式とエアレーション式の2種類が存在し、皿式は手間がかからない手軽な孵化方法ですが、沸かすことができるブラインシュリンプの量に限りがあるのがデメリットです。
稚魚の飼育や少数の成魚に与えるのであれば皿式で問題ありませんが、複数の成魚にたっぷりと与えるには不足してしまいます。
関連記事>>>【手間なく簡単】皿式でのブラインシュリンプの沸かし方を徹底解説
対してエアレーション式であれば皿式に比べて手間はかかりますが、大量に沸かすことができ複数のコリドラスにも十分な量を与えることができます。

コリドラスの繁殖を狙うなら5匹以上の飼育が望ましいからブラインシュリンプもある程度の量が必要になるよ。
関連記事>>>コリドラスの産卵誘発方法
エアレーション式は酸素が豊富
皿式に比べてエアレーション式が一度に大量のブラインシュリンプを沸かすことができる理由は塩水の中に含まれる酸素の量が多いからです。
ブラインシュリンプの孵化には酸素が必要ですが皿式は塩水を容器に溜めるだけなため水流がなく、水面から溶け込んだ酸素が全体に循環しません。
水面と底で酸素の量に差ができ、シュリンプの卵は大半は水に沈むため酸素濃度の低い底で孵化させなければいけません。
エアレーション式であればエアレーションの泡によって水流が発生するため、水面から酸素が多く溶け込んだ水が全体に循環するため酸素濃度を高く保つことができ、大量に孵化させることができます。
エアレーションを設置するとエアレーションの泡から酸素が溶け込むと考えがちですが、実際には泡自体よりも泡が引き起こす水面のゆらぎによって酸素が溶け込みます。

水面のゆらぎと水流を作れることがエアレーションのメリットです。
ブラインシュリンプ孵化器の自作方法
孵化器本体となるペットボトルを用意する
ブラインシュリンプを孵化させる容器としてペットボトルを使用します。
ペットボトルの形はなんでもよいですが、沸かしたい量でサイズを変更すると必要があります。
最初は500mlくらいから始めるとよく、キャップも使うのでとっておいてください。
ラベルはあってもなくてもよいですが、ない方が中が見えやすいので外しておきましょう。
ペットボトルの中は軽く水道水でゆすいで汚れをとっておきましょう。

500mlじゃ多すぎる場合は350mlのペットボトルを使ったり調整してみるといいよ。
ペットボトルのキャップにエアーチューブを通す穴をあける
ペットボトルのキャップに穴をあけます。
キャップに穴をあけるのはエアーチューブから空気を送り込んだときに塩水がペットボトルの外に飛び散らないようにするためです。

多少なら飛び散ってもよいという人はこの工程は飛ばしても大丈夫です。
塩水の量を少なくすることで飛び散りづらくすることもできます。
穴はエアーチューブが通せるほどの小さい穴があけば問題ありません。
ドリルを使ってあけるのが簡単ですが、ドリルなんて持っていないという人は大きめのプラスドライバーでぐりぐりするとあけることができます。

先のなるべくとがったドライバーだと穴をあけやすいよ。ケガには気を付けてね。
穴をあけたら試しにエアチューブを通してみてみましょう。
全然力を入れなくてもエアチューブがスルスルっと入っていく程度の大きさの穴が開いていれば問題ありません。
これでブラインシュリンプ孵化器は完成です。
ここまででちょっと自分にはできそうにないと感じた場合は市販の孵化器を購入するとよいです。
市販の孵化器ではハッチャー24が使いやすく価格も安いのでおススメです。
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ブラインシュリンプ孵化器はペットボトルのキャップに穴をあけるだけで自作できる
ブラインシュリンプ孵化器の使い方
エアーポンプとエアチューブを用意する
ブラインシュリンプは塩水で孵化させますが、孵化させるには塩水の中に十分な酸素が含まれている必要があります。
酸素を含ませるには孵化器内の塩水をエアーポンプで循環させると効果的です。
エアーポンプやエアーチューブは孵化器以外にもサテライトやスポンジフィルター、飼育水槽のエアレーションなど使用用途が多く必ず持っておきたい道具です。
関連記事>>>【コリドラス飼育セット】熱帯魚初心者が準備しておくべき道具14選
エアーポンプは孵化器として使用するだけであれば排出量などは特にこだわらず安いもので十分です。
また、エアーチューブは100円ショップのペットコーナーにも売られていますが現在持っていないのであれば使用用途が多く後で必要になる可能性が高いので、長めの商品を購入しておくとよいです。
必要なときに必要な本数・長さに自分で切って調整することができます。
エアーストーンは孵化器として使用する場合はなくても問題はないですが、あればなおよいです。
購入する場合はペットボトルの口に入る細いタイプのものを購入しましょう。
キャップにエアーチューブを通す
穴をあけたペットボトルキャップにエアーチューブを通します。
キャップを閉めたときにエアチューブの先またはエアーストーンの先がペットボトルの底に届く程度の長さを確保しておきましょう。

試しに1度キャップを閉めてみて長さを確認するといいよ。
反対側のエアーチューブの先はエアーポンプに接続します。
ペットボトルに塩水とブラインシュリンプの卵を入れる
ペットボトル内に塩水とブラインシュリンプの卵を入れます。
塩水の塩はスーパーなどに売っている一番安い余計な成分が入っていないものを使い、1ℓの水に対して20gの塩を混ぜて作ります。

塩水の詳しい作り方は以下の記事で解説しています。
関連記事>>>【手間なく簡単】皿式でのブラインシュリンプの沸かし方を徹底解説
塩水をペットボトルいっぱいまで入れると吹き出す可能性があるため7~8割程度にしておいた方が良いです。

ペットボトルのキャップを使用しない場合はもっと少なめにしたほうがいいよ。
塩水を入れたらブラインシュリンプの卵を必要な量だけペットボトル内に入れましょう。
ブラインシュリンプはたくさんのメーカーから発売されていますがテトラのブラインシュリンプエッグスが価格が安く孵化率も高いためおススメです。
テトラブラインシュリンプエッグスにはスプーンが付属しておらず袋のまま入れようとすると、こぼれたり狙った量を入れられない可能性がありますのでブラインシュリンプ用のスプーンは購入しておいた方が良いです。
おすすめはスプーンとピンセットが一体になっている水作のピンセットスプーンという商品でアカムシを与えるときはピンセット、ブラインシュリンプを与えるときはスプーンといった使い分けができて便利です。
卵がペットボトル内を循環していることを確認する
ブラインシュリンプの卵を孵化器に入れたらエアーポンプの電源を入れます。
ペットボトルの底からキャップの方にエアーが登ることで、ペットボトル内に水流ができて、ブラインシュリンプの卵が全体を巡回するように動いていれば大丈夫です。
このとき最初はエアーが出るけどすぐに止まってしまう、という現象が起きてしまった人はペットボトルキャップの穴が小さすぎることが原因です。
エアーポンプからのエアーでペットボトル内がパンパンになっていてエアーポンプの押し出す力よりペットボトル内の圧力の方が高くなっている状態です。
ペットボトルキャップの穴を大きくして空気が逃げるようにしてあげると直ります。
24時間孵化を待つ
ブラインシュリンプの卵がペットボトル内を循環した状態のまま24時間放置します。
遠目から見ても明らかに塩水がオレンジ色になっていればブラインシュリンプは孵化しています。
エアレーションを止めてよく見てみるとオレンジ色の粒が小さく動いているのがわかります。
ブラインシュリンプは外気温や塩水の濃度などにより孵化する時間が前後するため24時間で孵化していなくても、数日は待ってみましょう。
24時間で孵化するのは塩水が28℃であった場合で、水温が低くなればなるほど孵化するのに時間がかかるようになります。
ライトで集めるか濾し器で与える
ブラインシュリンプが孵化したら最後はスポイトで吸い出して熱帯魚に与えます。
ブラインシュリンプは光に集まる性質があるため、外から光を当てて集まってきたところだけをスポイトで吸い取ると効率よくブラインシュリンプだけを吸うことができます。

スポイトで吸い取りやすい位置に光で集めるのがポイントです。
また、スポイトで吸い出しそのまま水槽に入れると塩水も入ってしまうため濾し器を使うと塩水だけでなくブラインシュリンプの卵も分離して与えることができます。
飼育水槽に塩水を多く入れてしまうと敏感な水草は枯れてしまう可能性がありますが、コリドラスと相性の良い陰性水草は丈夫なため大量に入れてしまわない限り問題ありません。

私はいつも濾さずにスポイトからそのまま与えています。
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キャップの穴は大きめにあけるとよい
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エアチューブまたはエアーストーンはペットボトルの底につく位置まで入れる
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塩水がオレンジ色になれば孵化完了
ブラインシュリンプ孵化器の温度とヒーターの必要性
ブラインシュリンプを孵化させるのに最適な水温は28℃と比較的高めです。
ブラインシュリンプが24時間で孵化するというのは水温が28℃であった場合であり、水温が下がるにつれて孵化するタイミングは遅くなります。
また、適温から外れるにつれて孵化率も悪くなってしまいます。
日本の夏は28℃を超えるため特に問題はないのですが、冬は大きく下回るため24時間で孵化させたい、孵化率を高く安定させたいという場合は温度管理をする必要があります。
しかし、ブラインシュリンプのために新たにヒーターやクーラーを設置するのは手間であり、お金もかかってしまいます。
そこでおすすめの手段はサテライトSに水道水を入れて、その中に自作ブラインシュリンプ孵化器を入れることです。
ポイントは飼育水槽にサテライトを本来の設置向きとは逆向きに設置することです。
飼育水槽の熱がサテライトからサテライト内の水を通して自作ブラインシュリンプ孵化器に伝わるため、温度管理が不要になります。
一般的な熱帯魚では26℃ヒーターが多いためブラインシュリンプの孵化に最適な水温に近い温度で孵化させることができます。
ブラインシュリンプをコリドラスに与える方法
水深より長いスポイトを用意する
エアレーション式で孵化させることで複数のコリドラスの成魚にも十分なブラインシュリンプを沸かすことができます。
しかし、コリドラスのような底棲の熱帯魚は底に沈んだ餌しか食べることができないため、水中を漂ってしまうブラインシュリンプの大半は食べることができません。
ブラインシュリンプは塩分のない真水では長く生きられないため、数時間後には死んでしまい水を汚してしまいますし、時間が経つほどフィルターに吸い込まれる個体も多くなります。
効率よく与えるにはスポイトで直接与えるのがよく、点滴法での水合わせやブラインシュリンプを光で集めた後に抽出するときにも使えるため1本は用意しておきましょう。
飼育している水槽の水深よりも長いスポイトだと手が濡れることなく与えることができるため使いやすいです。
底砂の中に注入するイメージで与える
ブラインシュリンプを沸かした容器や濾し器からスポイトで吸ったら、水流の弱い場所を狙ってコリドラスに与えます。
スポイトの先は水槽の底に当たるようにし、底砂の中にブラインシュリンプを注入するイメージで与えるとよいです。
コリドラスの底砂は薄く敷くのがおすすめなため、実際には底砂の中に注入できなくても底に放出することで食べやすくなります。
関連記事>>>【厚さ注意】コリドラス飼育におすすめの底砂5選【ベアタンクでも問題なし】
水流が弱い場所に与えることでブラインシュリンプが散らばるのに時間がかかるため、コリドラスが気づくのに遅れてもたくさん食べられるようになります。
最初はスポイトを入れると逃げてしまいますが、なれてくると寄ってきてスポイトから直接食べてくれるようになります。

スポイト内のブラインシュリンプはなるべくゆっくり放出すると食べやすいです。
まとめ
ブラインシュリンプは栄養が豊富で稚魚だけではなく成魚にも与えたい生餌です。
ブラインシュリンプは複数のメーカーが販売していますがテトラのブラインシュリンプエッグスが孵化率も高くおすすめです。
孵化方法には皿式とエアレーション式があり、成魚に与えるのであればたくさん沸かすことのできるエアレーション式のほうがよいです。
エアレーション式は孵化器が必要になり、ペットボトルで簡単に自作することもできます。
コリドラスに与える場合はブラインシュリンプを底砂に注入するイメージで与えると食べやすくなります。
たっぷりとブラインシュリンプで栄養をとったコリドラスは繁殖を狙っていない場合でも、健康で長生きできる可能性が高くなります。
コリドラスが体調を崩す原因は水質悪化が大半のため、長生きさせるには水質管理に気を付けることが最も大切です。
コリドラス水槽の水質管理方法については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事>>>【原因は水質悪化】水槽水面の泡立ちや油膜が消えないときの対策方法
