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コリドラスの稚魚におすすめの餌を知りたい
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ブラインシュリンプを沸かし忘れたときの代わりになる餌を知りたい
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アルテミア100を沈めて与える方法を知りたい
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はコリドラスの稚魚に与える餌は生餌のブラインシュリンプが最適ですが、ブラインシュリンプしか餌を用意しないのは危険です。
なぜならブラインシュリンプは沸かすのに時間がかかるため、必要なときに沸いていなかったり沸く量が足りない場合があるからです。
この記事ではこれまで数百匹のコリドラスの稚魚を飼育してきた経験をもとにブラインシュリンプ以外に用意しておくべき餌としておすすめのアルテミア100について解説します。

この記事を読むとコリドラスの稚魚の生存確率を高めることができるようになるよ。

他のコリドラスにおすすめの餌は以下の記事で解説しています。
関連記事>>>【餌付け簡単】水槽環境に合わせて選ぶコリドラスにおすすめの餌11選
アルテミア100はブラインシュリンプの卵の卵黄
アルテミア100はニチドウが提供する稚魚用の餌であり、特殊製法でブラインシュリンプの卵の卵黄だけを取り出したものです。
ブラインシュリンプの卵は本来殻に覆われているため食べることができず、孵化させるためには24時間以上塩水に浸ける必要があります。
しかし、アルテミア100は卵黄のみであるため、孵化させることなくそのまま与えることができます。
商品は20gと40gの2種類がありますが、稚魚に与えるだけであれば大量に消費することはないため20gでも長持ちします。

上記写真のスプーンは商品に付属しているよ。
アルテミア100がおすすめな理由4選
嗜好性が高い
孵化したばかりのコリドラスの稚魚は非常に小さいため、食べられる餌は限られています。
アルテミア100は1粒が非常に小さく、稚魚でも問題なく食べることが可能です。
稚魚の生存率は孵化後に餌を食べることができるかで大きく変化しますが、嗜好性が高いため食べてくれる可能性は高いです。

生餌のブラインシュリンプには劣るけどね。
与えるのに手間がかからない
生餌のブラインシュリンプは栄養価と嗜好性が高いため稚魚の餌として最もおすすめです。
しかし、与えるためには24時間以上塩水に浸ける必要があり、手間がかかるというデメリットがあります。
アルテミア100であればそのまま与えることができるため手間がかからず、沸かす時間が取れない日がある人でも稚魚を空腹にさせることなく飼育することが可能です。

メインは生餌のブラインシュリンプにして補助としてアルテミア100を使うのがおすすめです。

やっぱり生餌の嗜好性は全然違うよね。
孵化率の低下や孵化し忘れに対応できる
ブラインシュリンプの孵化率は卵の状態や量・水温・光の当たり具合など様々なものに影響されます。
関連記事>>>【手間なく簡単】皿式でのブラインシュリンプの沸かし方を徹底解説
孵化させたものの思っていたよりも孵化率が低く、稚魚に十分な量を確保できないことや、うっかり沸かすこと自体を忘れてしまうことはよくあります。
しかし、ブラインシュリンプと合わせてアルテミア100も用意しておけばブラインシュリンプが沸くまでの期間をアルテミア100を与えてしのぐことができます。
コリドラスの稚魚は餌が不足するとすぐに死んでしまうため、アルテミア100はもしものときの保険として重宝します。
沈めて与えることができる
コリドラスは成魚・稚魚にかかわらず底に沈んだ餌しか食べることはできません。
アルテミア100は浮上性のため普通に与えると水に浮いてしまいますが、与え方を工夫すれば水に沈ませることができます。
沈めるにはアルテミア100をピンセットでつまみ、つまんだまま稚魚の飼育水槽の水に浸けてアルテミア100をつぶすようにピンセットを動かすとよいです。

一部はどうしても浮いてしまうからスポイトで吸い取ろう。
サテライトの場合は放っておいてもそのまま水槽に流れていくよ。
保管が楽
稚魚が食べる餌の量は少ないため、餌を使い切るにはある程度の期間がかかり、人によっては長期保管する必要があります。
長期間の保管は餌の袋のタイプによっては湿気で餌がダメになってしまうものも多いです。
しかし、アルテミア100であればチャック付きの袋であるため、使用後は内部の空気を抜いてしっかりとチャックを閉めておけば長期で保存が可能です。

繁殖するたびに急いで新しい餌を買いに行く必要がありません。
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生餌のブラインシュリンプをメイン、アルテミア100をサブとすると生存率が安定する
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浮いてしまったアルテミア100は水を汚すのでスポイトで吸い取る
- 一度買っておけば長期で使用できる
アルテミア100のデメリットは水を汚しやすいこと
アルテミア100はコリドラスの稚魚飼育においてブラインシュリンプの補助的な役割として重宝します。
しかし、デメリットも存在するためしっかりと理解した上で使用する必要があります。
アルテミア100のデメリットは水を汚しやすいことです。
孵化直後の稚魚はサテライトなど小型の容器や水槽で飼育することが多いですが、小型水槽は水量が少ないため水質が悪化しやすいです。
関連記事>>>【小型熱帯魚飼育の必需品】スドーサテライトLの使い方を徹底解説
アルテミア100は沈めて与えることができますが、すべて沈めることができないため一部は浮いてしまいます。
コリドラスの稚魚が食べることができない浮いた餌や、沈んだ餌の食べ残しはすぐに水質を悪化させてしまいます。
対策として与えてから10~20分程度経過し、まだ餌が残っているようならスポイトで吸い取りましょう。
生餌のブラインシュリンプであれば食べ残したとしても数時間は生きているため、稚魚のお腹がすいたときに食べてくれる可能性が高く、水を汚しづらいです。
アルテミア100はこんな人におすすめ
アルテミア100はコリドラスの繁殖にチャレンジしたいと考えているすべての人におすすめです。
コリドラスの稚魚は孵化から1か月もすると粒の小さな人工餌を食べることができるようになるため、ブラインシュリンプやアルテミア100を与える期間は長くはありません。
しかし、毎日ブラインシュリンプを沸かすのは大変であり、忘れてしまう日は必ずあると思った方が良いです。
稚魚は体力がないため1つのミスで死んでしまうこともあるため、もしものときのためにアルテミア100を用意しておくと安心です。
また、ブラインシュリンプではなくアルテミア100だけで飼育するという考えもありますが、ブラインシュリンプのほうが栄養価・嗜好性ともに高いです。
稚魚は餌を食べられるかどうかが最初の分岐点となるため、少しでも嗜好性の高い餌を与えたほうが餌を食べることができる個体数が増え、生存率が向上するためメインの餌は生餌のブラインシュリンプにするべきです。
まとめ
アルテミア100はブラインシュリンプの卵の卵黄だけを取り出した稚魚用の餌です。
嗜好性が高く、沈めて与えることができるためコリドラスの稚魚でも食べることができます。
生餌のブラインシュリンプをメインに補助的な餌として使うことで、ブラインシュリンプの孵化率低下時や孵化し忘れたときの対策になります。
稚魚は非常に繊細であり、ちょっとしたミスで死んでしまいます。
アルテミア100を使用することで餌関係のミスを大きく減らすことができるため、稚魚の生存率を高めることにつながります。
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