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コリドラスのオスメスの見分け方を知りたい
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コリドラスの繁殖にチャレンジしたい
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水槽内にオスとメスを揃える方法を知りたい
これらの悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はコリドラスにおいてオスメスを判別することにあまり意味はありません。
なぜならコリドラスは複数匹飼育しないと繁殖する可能性は低く、複数飼育するのであれば自然とオスメスが揃うからです。
この記事では簡単にコリドラスのオスメスを見分ける方法と繁殖にチャレンジするにあたって水槽内にオスとメスを揃える方法を解説します。
この記事を読むと水槽内にオスとメスが揃えられるようになって繁殖できる可能性が高くなるよ。
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コリドラスのオスとメスは体の大きさとお腹の大きさで見分けることができる
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繁殖にチャレンジするのであればオスとメスを見分ける必要はない
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繁殖を狙うなら5匹以上で飼育することが大事
コリドラスのオスメスの判別は難しい
世の中にはオスメス同体であったり、成長途中で性転換する生体も存在しますがコリドラスは生まれたときから明確にオスとメスが決まっています。
コリドラスのメスはオスの精子を口で受け取り体内の卵に受精させて産卵するというTポジションと呼ばれる繁殖行動を取って繁殖します。
つまりオスメス両方が揃っていないと絶対に繁殖させることはできません。
熱帯魚によってはオスとメスで体色が異なるなど一目で簡単にわかる種類も存在しますが、コリドラスは色による違いはなくオスかメスかを見分けるのが非常に難しい熱帯魚です。
チェリーバルブはオスだけ真っ赤になることで有名だよ。
成熟していない個体の判別は特に難しいことから、ほとんどのアクアリウムショップではコリドラスのオスメスのセット販売は行っていません。
オスメスの判別は経験によるところが大きく、経験者でも産卵して初めてメスだったことに気付く場合もあります。
簡単にわかるオスメスの見分け方2選
メスの方が体が一回り大きい
同種のしっかりと成長した個体を見比べるとメスの個体の方が一回り大きくなります。
体長が長いだけでなく、ふっくらとして丸みを帯びた体をしており、体高も高いことが特徴です。
体高っていうのは地面から垂直方向の高さのことだよ。
手前がオスで奥がメスだよ。同時期に飼育し始めた個体だけど大きさが明らかに違うね。
成長速度は餌をどれだけ食べるかや個体による差が大きいため成熟前の個体ではこの見分け方はできませんが、ブリード個体であれば1年ほど飼育していれば判別は可能です。
他の熱帯魚でもそうですが魚はメスのほうが大きいことが多いです。
水槽内の同種のコリドラスを比較してどれも大きさがほぼ同じであればオスかメスに偏ってしまっている可能性があります。
メスのお腹はぽっこりしている
邪魔になりそうなくらいぽっこりお腹が出ている個体は卵を抱えているためメスです。
よくこのお腹でバランスとれるね。
コリドラスが抱卵するのはしっかりと成熟してからのため、こちらも成長途中の個体では判別できません。
成熟するにはワイルド個体で3~5年、ブリード個体では1年程度の飼育が必要です。
ワイルド個体っていうのは自然界から捕まえてきた個体で、ブリード個体は人為的に繁殖させた個体のことだよ。
卵を抱えているということは繁殖間近かと思われがちですが繁殖する準備が整っているというだけで、ペアができない限り繁殖はしません。
オスからのアプローチ待ちの状態です。
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メスの方が体長が長く、ふっくらと丸みを帯びており、体高が高い
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メスの方がお腹がぽっこりしている
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成長の早いブリード個体でも1年以上飼育していないと判別は難しい
コリドラスのオスメスは見分ける必要がない理由
コリドラスはオスとメスの見た目がほとんど同じです。
そのため、オスだけで飼育したい・メスだけで飼育したいという人は非常に少なく、オスとメスを見分けたい人のほとんどは繁殖を狙っている人でしょう。
しかし、繁殖を狙うのであれば以下の理由でオスメスを見分ける必要はありません。
少数飼育だとペアが成立しない
仮にオスメスをしっかりと見分けられたとしてオス1匹、メス1匹で飼育しても繁殖するとは限りません。
それぞれの個体には相性があるため、オスとメスが揃っていればそれでいいというわけではなく、ある程度相手を選べる環境を作ったほうが繁殖する可能性は高くなります。
もともとコリドラスは群れで生活する熱帯魚のため、本来の環境に近づけてあげた方がストレスもかかりません。
安定して繁殖を狙うのであれば繁殖水槽を用意し、繁殖させたい種類のコリドラスだけで最低でも5匹以上で飼育すべきです。
複数匹で飼育していても繁殖行動をするペアは決まってくることが多いよ。
関連記事>>>コリドラスの産卵誘発方法
複数飼育すれば自然にオスとメスが揃う
仮に5匹で飼育した場合に個体1匹がオスかメスかの確率が1/2だとすると、5匹すべてオスまたはすべてメスの確率は1/32になります。
すべてオス・すべてメスの場合はどちらも繁殖できないので1/16、パーセントでは6%強のため、5匹飼育すれば非常に高い確率でオスとメスが揃うことになります。
正確にはオスが生まれる確率とメスが生まれる確率は半々ではないけどね。
ただし、オスメスが揃っていたとしてもオス1匹に対してメス4匹といったように偏ってしまうことは十分あり得ます。
偏ってしまったとしても、オスの1匹がメスの4匹の中から選べる環境になりますのでメスを気に入れば高い確率で繁殖します。
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オスメス1匹ずつでは繁殖しないことがある
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5匹程度飼育すればオスとメスは高い確率で自然と揃う
まとめ
簡単にできるコリドラスのオスメスの見分け方は、体の大きさやお腹のでっぱりを成熟した個体同士で比較することです。
どれも成長の早いブリード個体でも1年以上飼育していないと見分けることはできませんが、現在水槽で繁殖を狙っていて繁殖しない原因がオスとメスが揃っていないことにあるではないかという疑問を解消するには十分です。
種類によっては腹ビレの形などで見分ける方法もありますが、判別が難しく、確実性もないのであまりおすすめしません。
繁殖にチャレンジするためにオスメスを見分けたいのであれば、単純に5匹以上でコリドラスを飼育すれば高い確率でオスとメスは揃います。
条件としても複数で飼育した方が繁殖に成功する可能性は高くなるので、繁殖にチャレンジ中の方は参考にしてみてください。
コメント
オスメスの判断参考になりました。
一点だけ、全てオスまたはメスに偏る割合が1/32=約3%ということですが、全てオス、全てメスの2通りあるので、1/32+1/32=1/16=約6%の割合で繁殖不可能になるかと思います。
コメントありがとうございます。
確かにその通りですね!
記事内容修正します。
ご指摘ありがとうございます。