水槽内の水温が生体の飼育に適正な範囲内か簡単に知ることができるため、アクアリウムに必須なのが水温計です。
さらに水温計はヒーターや冷却ファンなどの水温調整機器の能力が水槽に対して適切か、また正常に動作しているかを知る指標にもなります。
しかし、水温計にはたくさんの種類があり、どの商品がよいのかわからないという方も多いと思います。
そこでデジタル水温計・アナログ水温計の両方から商品の機能に着目して、おすすめの商品をランキングにしました。
結論としてはニチドウのマルチ水温計Hが多機能で使いやすく最もおすすめです。
水温計は水槽の水温管理に必須
適正な水温の範囲外で熱帯魚を飼育すると体調を崩したり、最悪死んでしまいます。
熱帯魚を健康に長生きさせるために水温管理は必須です。
水温管理の基準となるのは水温計であり、水槽に必ず設置しなければならない重要な機器ですが、設置することで以下の3つのメリットがあります。
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1日や年間を通して水槽内の水温が生体に適した範囲内であることが確認できる
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ヒーターの加熱機能や冷却ファンの冷却機能などが水槽に対して十分か確認できる
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ヒーターや冷却ファンなどの水温調整機器が正常に動作しているか確認できる
アナログ水温計とデジタル水温計の違いや取り付け方など水温計の基本的な知識は以下の記事で解説しています。
関連記事>>>【位置に注意】水槽水温計の正しい取り付け方を徹底解説
水槽水温計の失敗しない選び方
水温計はアナログとデジタルで多少の価格差はありますが、そもそもが高価な商品ではありません。
さらに水温管理の基準となる重要な機器であるため、価格よりも以下の3点を重視して選んだほうが良いです。
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機能性
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水温の読みやすさ
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設置場所の自由度の高さ
機能性
水温計には今現在の水温を表示する以外の機能や、使いやすい特徴を持った商品が存在します。
機能や特徴によっては普段の水温管理が圧倒的に楽になるため、購入前に商品の特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
特に最高・最低水温測定機能は自分が不在の間の最大水温と最低水温を帰宅後に確認できるため、水槽内の水温の変動を簡単に知ることができ非常に便利です。
ほかにもたくさんの機能や特徴があるため自分が便利だと思える水温計を選ぶとよいです。
水温の読みやすさ
水温管理をするにあたって水温計は毎日確認しなければならない機器です。
毎日の作業なので少しでも手間が増えると面倒になりやすく、水温の確認を怠ることで生体に悪影響を与える大きな問題へと発展してしまう可能性があります。
水温確認の手間を減らす最も有効な手段は見やすい水温計を設置することであり、大きなディスプレイを持ったデジタル水温計はかなり離れた位置からでも水温を確認することができます。
アナログ水温計はデジタル水温計に比べると水温が読みづらく確認が手間になりますが、適正水温範囲のメモリの色を変えるなどして見やすさに工夫をしている商品を選ぶと良いです。
設置場所の自由度の高さ
なるべく手間を少なく水温を確認するには水温が見やすい水温計にするだけでなく、見やすい位置に設置できることも重要です。
飼育する環境に応じた設置ができるようになり、自然と水温計が目に入るようになります。
普段水槽を鑑賞している体勢になると自然と見えたり、アクアリウム以外のことをしているときでも簡単に確認できる位置に設置するのがおすすめです。
アナログ水温計の場合は水槽前面に取り付けるしかないですが、デジタル水温計の場合は商品によっては水槽壁面や、自立スタンドでディスプレイを自立させることで自由度の高い設置が可能です。
おすすめ水温計比較表
機能性からおすすめの水温計として5商品を厳選し、機能や価格、おすすめ度を比較表にまとめました。
※横スクロールできます。
製品名 | おすすめ度 | 種類 | 電池 | 精度 | 分解能 | 測定間隔 | センサー コード長 |
最高・最低 水温記録 |
防滴 | バックライト | ディスプレイ 自立スタンド |
水槽への 取付方法 |
価格 |
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ニチドウ マルチ水温計H |
★★★★★ 5 |
デジタル | 単四 | ±1℃ | 0.1℃ | 4秒毎 | 100cm | 〇 | 〇 | × | 〇 | 背面フック | 1500~2000円 |
最高最低温度が記録できる デジタル温度計兼水温計 |
★★★★★ 5 |
デジタル | 単四 | ±1℃ | 0.1℃ | 5秒毎 | 100cm | 〇 | × | 〇 | 〇 | マジックテープ | 1000~1500円 |
エヴァリス きっちり計れる水温計 |
★★★★☆ 4 |
アナログ | – | ±0.5℃ | – | 常時 | – | × | 〇 | × | – | キスゴム | 500~1000円 |
テトラ デジタル水温計 |
★★★☆☆ 3 |
デジタル | ボタン(LR44) | ±1℃ | 0.1℃ | 10秒毎 | 100cm | × | × | × | 〇 | マジックテープ | 500~1000円 |
ニッソー 水温計 |
★★★☆☆ 3 |
アナログ | – | ±1℃ | – | 常時 | – | × | 〇 | × | – | キスゴム | ~500円 |
機能で選ぶおすすめ水温計ランキングBEST5
1位 ニチドウ マルチ水温計H
最高・最低水温測定、自立スタンド、単四電池駆動など使いやすい機能が一通りそろった水温計です。
背面の収納式フックと防滴機能によって水滴が苦手なデジタル水温計でも非常に自由度の高い設置が可能です。
大型ディスプレイで水温が一目で確認できるところもポイントです。
今回紹介する商品の中では最も高価ですが、それでも2000円未満で購入できるため機能から考えると非常にコスパの良い商品です。
どれを購入するか迷っている方はとりあえずこちらの商品を購入しておけば間違いありません。
2位 最高最低水温が記録できるデジタル温度計兼水温計
ニチドウ マルチ水温計Hと同じく最高・最低水温測定、自立スタンド、単四電池駆動と機能性の高い商品です。
バックライト機能が魅力で夜に寝ている熱帯魚を起こしたくが水温を確認したい場合に部屋の電気を点けることなく水温を確認することができます。
高機能な割に価格が1000~1500円程度と比較的安価なことも魅力です。
防滴機能はありませんが付属のマジックテープで水槽壁面に取り付けることは可能です。
ニチドウ マルチ水温計Hとどちらを選ぶかは収納式フック+防滴機能とバックライト+価格で比較したときに自分に合ったほうを選ぶようにするとよいです。
3位 エヴァリス きっちり計れる水温計
名前の通り水温の測定精度が非常に高い水温計です。
一般的な水温計は±1℃の測定精度ですが、この商品は±0.5℃の精度で水温を測定することができます。
水温に敏感な生体を飼育する場合や、±1℃の精度では不安な方に最もおすすめできる水温計です。
本体の左右に1個ずつ合計2個のキスゴムで水槽に固定するのが特徴で、1個で固定する一般的な水温計よりも水流などの影響で斜めになりづらく安定して取り付けることができます。
4位 テトラ デジタル水温計
シンプルかつスタイリッシュなデジタル水温計です。
ホワイトとブラックの2色が存在し、水槽の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
水温を測定する以外の特別な機能はありませんが、その分価格が安価であり500~1000円程度で購入することができます。
機能は必要なく、デジタル水温計の水温の見やすさが魅力で安価に購入したい人におすすめできます。
5位 ニッソー 水温計
非常にシンプルなアナログ水温計です。
アナログ水温計は本体の細かいメモリを読まなければ水温がわからないため確認が面倒なのがデメリットです。
しかし、この商品はメモリの一部が色分けされており、20~25℃が黄色、25~30℃が緑、30~35℃が黄色となっています。
熱帯魚に多い25~30℃が適正水温の生体を飼育するのであれば、色が緑の範囲に水温がきていることだけ確認すればよく細かい水温を確認する手間が省けます。
価格が500円未満と安価に購入できるのも魅力であり、細かい水温ではなく生体の適正水温範囲内にあるかどうかだけ知りたいという人にはおすすめできます。
迷ったらこれ!一押しの水温計
おすすめの水温計について紹介してきましたが、結局どれがいいか判断できないという方も多いかと思います。
わからない・迷っている場合はニチドウのマルチ水温計Hを購入しておくのが最もおすすめです。
ニチドウ マルチ水温計Hのデメリットは水温計の中では価格が高価なことくらいであり、高価といっても2000円以下で購入できるため機能を考えると非常にコストパフォーマンスのよい商品です。
メリットは機能の多さで以下のような特徴を持っています。
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見やすい大きなディスプレイ
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最高・最低水温測定機能により家にいない時間の水温変動も確認可能
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収納式フックや自立スタンドで自由度の高い設置が可能
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防滴機能でデジタル水温計の弱点である水滴にも強い
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摂氏(℃) と華氏(℉)の切り替え可能
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水温と気温の測定切り替え可能で爬虫類の飼育などにも使える
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海水水槽にも対応
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使いやすい単四電池駆動
収納式フックや防滴機能はほかの水温計には見られない機能であり、価格以上の価値があるため選んで損のない商品です。
まとめ
アナログ水温計・デジタル水温計を合わせて5つ紹介させていただきました。
水温計は熱帯魚飼育に必須の機器ですが、高価なものではないため機能性と見やすさ、設置の自由度で商品を選ぶのがよいです。
最もおすすめなのはニチドウのマルチ水温計Hで、使いやすい機能が一通りそろっており、防滴機能からデジタル水温計の弱点である水滴にも強いため長く安心して使い続けることができます。
『自分に必要な機能はなにか』をしっかりと考えて水温計を選ぶようにすると普段の水温管理を楽にすることができますのでランキングを参考に自分に合った水温計を探してみてください。
関連記事>>>【夏も冬も安心】コリドラス飼育に必要な水温管理方法
というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。