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ボトムサンドの特徴を知りたい
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ボトムサンドの掃除方法を知りたい
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ボトムサンドと水草の相性を知りたい
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ボトムサンドが水質(ph)に与える影響を知りたい
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ボトムサンドとコリドラスの相性を知りたい
このような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
実はボトムサンドは底物を飼育するのに非常に適した底砂です。
なぜならば、粒が小さく軽いため生体が砂の中に潜りやすく、角がないため長時間水槽底面にいる底物にストレスを与えないからです。
この記事では、ボトムサンドの特徴と手間をかけない掃除方法について解説します。
この記事を読むとボトムサンドの特徴が理解できて、いつもきれいに保つことができるようになるよ
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ボトムサンドは粒が小さく・角がなく・明るい色の底砂
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質量が軽いため砂を汚れごと1度吸い出してしまう掃除方法が手間がかからない
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底砂に根をはる水草とは相性が悪いため活着性のある水草を選ぶとよい
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水質には影響しないため気にせず使用できる
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コリドラスとの相性抜群
ボトムサンドは中国原産の天然砂
ボトムサンドは株式会社スドーという観賞魚や爬虫類、小動物用品を輸入・製造・販売している会社の製品です。
適応魚種が底棲魚専用となっており、水底に接していたり砂や泥に潜って生活する魚の飼育に適した底砂です。
天然砂という機械加工されていない天然のままの砂を使用しており、原産地は中国です。
1kgと5kgの2種類が販売されています。
ボトムサンドの特徴8選
粒が小さく角がない
ボトムサンドはアクアリウムで使用されている底砂の中ではトップクラスに粒の小さい底砂です。
同じく底物の飼育に人気のあり粒の小さい田砂と比較してもその差は歴然です。
底物とは底近くにいる魚のことで底棲魚と大体同じ意味で使われるよ
左が田砂で右がボトムサンドだよ
また、1粒1粒に角がなく丸い形をしているため底砂と触れている時間の長い底物を飼育してもケガをしたりストレスを与える心配がありません。
質量が軽い
粒が小さいことも相まってボトムサンドは底砂の中では非常に軽い底砂です。
質量が軽いことは底砂に擦ったときの衝撃を和らげてくれるため熱帯魚にやさしい環境を作ることができます。
しかし、軽いのは良いことばかりではなく水流で流されやすく、水流の強い場所では水槽底面が見えてしまったりクレーターができてしまうことがあります。
また、掃除をする時にも吸い上げる水の量を調整しないと水と一緒にボトムサンドを吸い上げてしまうことから、掃除が面倒になり他の底砂に変更するアクアリストも少なくありません。
ボトムサンドの簡単な掃除方法は後で解説するよ
色が明るい
ボトムサンドは薄い肌色のような色をしており、照明の光を反射して水槽内を明るく見せてくれます。
底砂によって水槽内の雰囲気は大きく変わるよ
水槽内を明るい雰囲気にしたい場合におすすめできる底砂です。
明るさで比較するとアマゾン川源流の白砂がもっとも明るくなりますが、真っ白な底砂は熱帯魚の糞などの汚れが目立ちやすく頻繁に掃除を行わないと鑑賞性が悪くなってしまいます。
ボトムサンド程度の色合いであれば水槽内を明るく、糞などの汚れもあまり目立たないため手間のかからない水槽を作ることができます。
また、水槽の明るさには底砂だけでなく照明も大きくかかわってくるため、明るくしたい人は明るい照明を購入する必要があります。
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
入手性がよく安価
ボトムサンドと並んで底物に人気の田砂は1kg、3kg、10kgの3種類が販売されていますがショップに置いていないことが多く、通販でも欲しい量が売り切れている場合が多いです。
対してボトムサンドは入手性がよく、販売されている1kgと5kgの両方ともショップに置いてある場合が多いですし、通販ではほぼ確実に手に入れることができます。
価格についても重さあたりの価格で比較すると、大磯砂ほどではありませんが比較的安価な底砂です。
水質への影響が小さい
ボトムサンドはメーカーの商品ページに記載されている通り、水質への影響が小さい砂です。
念のため以下の確認も行いました。
ボトムサンドを水槽底面に薄く敷いて1年ほどコリドラスを飼育している60cm規格水槽の水質をペーハー試験紙で調べてみます。
結果6.5~7.0あたりでしたのでほぼ中性であり、ボトムサンドによる影響で酸性やアルカリ性に偏ることはないことがわかりました。
水槽内には底砂以外にも生体や流木など複数のものが混在しているため、単純に底砂だけの影響を測定できているわけではありませんが少なくともボトムサンドを入れることによって大きく酸性やアルカリ性に偏ることはありません。
水草育成が難しい
ボトムサンドは水草育成には向いていないため、水草がメインの水槽を作りたい場合はほかの底砂を選ぶ必要があります。
水草の育成には底砂自体に栄養のあるソイルや、重さがあり粒が移動しないことでしっかり水草が根を張ることができる大磯砂などが適しています。
ボトムサンドは軽いため水流で粒が流されてしまったり、しっかりと根を張る前に生体に掘り起こされてしまうため、気づいたら水草が水面に浮いているという状態になってしまいます。
ではボトムサンドを使用する場合は水草をあきらめなければいけないかというとそうではなく、流木などに活着するタイプの水草であれば底砂は関係ないため問題なく育成することができます。
種類は限られてしまいますが活着性のある陰性水草には育成が簡単なものも多く、初心者向けで美しい水槽を作ることができます。
アヌビアスナナやミクロソリウム、ウィローモスなどが代表的な活着する水草だよ
上の画像はアヌビアスナナだね
底面フィルターと相性が悪い
ボトムサンドは底面フィルターと相性が悪いため、他のフィルターを設置する必要があります。
底面フィルターは底砂をろ材として使うフィルターで、底砂の間から水を吸い出すことで底砂にバクテリアを繁殖させることで濾過します。
しかし、ボトムサンドは粒が小さいため水と一緒に底面フィルターに吸い込まれてしまうため、ろ材としての役割を果たしません。
底面フィルターを使用したい場合は大磯砂などの粒の大きな底砂を使用する必要があります。
関連記事>>>コリドラスと大磯砂の相性は?底面フィルターでの育て方
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粒が小さく角がないため底物と相性が良い
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入手性がよく安価なので使いやすい
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水草をメインに育てたい場合や底面フィルターを使いたい場合には向かない
ボトムサンドとコリドラスの相性
底棲魚専用とメーカーが記載しているだけあり、ボトムサンドはコリドラスとの相性が抜群に良い底砂です。
コリドラスは低層で生活し底砂に口を突っ込んでモフモフすることから、粒が小さく角がない底砂が望ましいですがボトムサンドはこれら2つの条件を満たしています。
さらにコリドラスは本来粒の小さな河川に生息しているため、ボトムサンドを使用すると生息地に似た環境で飼育することができます。
唯一の注意点は水槽の底に敷いたときの底砂の厚みであり、薄く敷くことが大切です。
ボトムサンド以外でも言えることですが、底砂を厚く敷いてしまうと粒と粒の隙間の水が移動できず止水域となり嫌気性バクテリアが繁殖しやすくなります。
嫌気性バクテリアは底砂内で繁殖すると底砂の上で生活するコリドラスに直接影響を与え、病気になる確率が格段に高くなってしまいます。
ボトムサンドの厚みは底面が見えやすくなってしまいますが0.5cm以下で飼育するのがおすすめです。
薄く敷くと底砂の量が少なくなるから掃除も楽になるよ
関連記事>>>【厚さ注意】コリドラス飼育におすすめの底砂5選【ベアタンクでも問題なし】
ボトムサンドの掃除方法
ボトムサンドを洗う必要があるのは底砂購入後に初めて水槽に導入するときと、水槽導入後水槽内での汚れを掃除するときの2パターンがあります。
水槽導入時の掃除方法
ボトムサンドの購入時にはたくさんの汚れがついているため、そのまま水槽に導入せずに洗う必要があります。
洗い方は簡単で水槽に入れる分をボトムサンドの袋からバケツに移します。
水道水で良いのでバケツ内に水を入れて、水が汚れるまで手でかき混ぜます。
汚れた水だけを捨てて再度水道水を入れます。
これを4~5回繰り返すとあまり汚れがとれなくなるので、手ですくって水槽内に入れます。
まったく汚れがとれなくなるまでやると大変だから4~5回で十分だよ
ボトムサンドの掃除がめんどくさいと言われる理由
水槽内での汚れを掃除するがめんどくさいという理由でボトムサンドを使用しない人は多く、その理由は軽さにあります。
底砂の掃除は水替え時に底砂の表面の汚れを吸い取ることできれいにしますが、ボトムサンドの場合軽いため汚れだけでなくボトムサンド自体を吸い込んでしまうことから、水流をちょうどよい弱さに調整する必要があります。
水流が弱いと水替えや汚れを吸い取るのに時間がかかりますし、ボトムサンドを吸い込まないか常に気を遣う必要があるため掃除がめんどくさくなってしまいます。
水槽導入後の手間をかけない掃除方法
ボトムサンドの水槽導入後の簡単な掃除方法は水替え用ホースの先にバケツを置いて吸い上げた水がバケツに溜まるようにしておき、ボトムサンドごと水槽底面の水を吸い上げてしまうことです。
ボトムサンドが水槽内に残っている場所はむしろ汚れが残っている場所なので砂が残らないようにすべて吸い上げると良いです。
水槽の端に残りやすいから注意だよ
すべて吸い出したら水槽導入前の掃除方法と同様にバケツ内を手でかき混ぜて、汚れを浮かせてから飼育水だけを捨てます。
水槽に吸い出した分と同じ量の水を入れてから、最後にきれいになったボトムサンドを戻せば完了です。
ボトムサンドを戻してから水を入れるとクレーターができてしまうから注意が必要だよ
上記の方法のほうがボトムサンドを吸い込まないように気を付けながら行うよりも汚れが残ってしまう可能性が低く圧倒的に早くて楽です。
吸水口の大きいホースだとさらに楽
水替え用のホースとして最も有名で使いやすいのはプロホースです。
ボトムサンドの掃除もプロホースで問題ありませんが、60cm規格水槽以上の大きさになると水槽底面が広くなるため吸水口の広いホースのほうがより掃除が楽になります。
おすすめはダイソーのクリーナーホースでプロホースよりも吸水口が広く安価で水流も強いため水を吸い上げるのに時間がかかりません。
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水槽導入前の掃除はバケツで4~5回ゆすぐ
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水槽導入後の掃除は底砂ごと吸い上げると楽
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吸水口の広いホースを使うと大きな水槽ではさらに楽になる
水槽ごとの必要量の目安
ボトムサンドは1kgと5kgが販売されていますが初めて底砂を購入する人には自分の水槽には何kg必要なのか見当がつきづらいと思います。
当然どれだけ底砂を厚く敷くかによって必要量は変わりますが、薄く敷くのであれば60cm規格水槽までは1kgで足ります。
60cm規格水槽で厚めに敷く、もっと大きな水槽で使用する、または複数の水槽で使用する場合は5kgを購入したほうが安心です。
また、長く使っていると水替え時に飼育水と一緒に捨ててしまったりと水槽内の底砂は少しづつ減っていきますので、少しだけ余裕を持っておくのもよいくです。
お試しでまずは1kgから購入するのが無難かも
まとめ
ボトムサンドは粒が小さく角がない、安価で入手性のよい底砂です。
質量が軽く、水替え時に吸い上げてしまいやすいですが掃除方法を工夫すれば特にデメリットなく明るい水槽を作ることができます。
水草育成や底面フィルターの使用を考えている場合は相性が悪いため、ほかの底砂を選びましょう。
コリドラスとの相性は抜群によいですが、薄く敷くことだけ注意が必要です。
ボトムサンドには1kgと5kgが販売されていますが、基本的には1kgで足ります。
底砂を厚く敷きたい場合や60cm規格水槽よりも大きな水槽で飼育したい場合、複数の水槽で使用したい場合は5kgを購入すると良いでしょう。
底砂はある程度重さがあるため実店舗で購入すると持ち運ぶのが大変なので、価格も若干安い通販での購入がおすすめです。
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というわけで、みなさまのよいコリドラスライフを祈っております。
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