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コリドラス水槽に水草を入れるメリットを知りたい
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コリドラスと相性のよい水草の特徴を知りたい
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コリドラス飼育におすすめの水草を知りたい
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コリドラスは水草を食べてしまうのか知りたい
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コリドラスと相性の悪い水草の育成方法を知りたい
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
実はコリドラスは相性の悪い水草が多く、適当に選んでしまうと飼育難易度が高くなってしまい、場合によってはコリドラスが死んでしまう原因にもなります。
なぜならコリドラスは水槽底面で生活する熱帯魚であり、水槽底面の影響を大きく受けるためです。
水草は水槽底面に影響を及ぼさないものを選ぶ必要があります。
この記事ではコリドラス水槽に相性の良い水草の特徴とおすすめの水草を紹介します。
この記事を読むと1つの水槽で水草育成とコリドラス飼育の両方が楽しめるようになるよ。
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コリドラス水槽における水草は鑑賞性向上・隠れ家の代用・卵の産み付け場所になるというメリットがある
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コリドラスは活着する水草と相性が良い
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アヌビアスナナやミクロソリウム・ウィローモスなどがおすすめ
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コリドラスが水草を食べることはない
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事前に水草を育成しておいたり、鉢を用意すれば相性が悪い水草も育成自体は可能
アクアリウムで育成できる水草は豊富
水草とは水中に生える植物のことで、アクアリウムではたくさんの種類の水草を育成することができます。
種類によって特徴も様々で水の中でないと枯れてしまう水草もあれば水上葉として空気中まで伸びてくるもの、土に根を張らずにずっと水面に浮いているものなど様々です。
育成難易度も種類によって大きく異なり、照明や二酸化炭素の添加など必要な設備も変化します。
生体を飼育するだけでなく水草を育成することもアクアリウムの楽しみ方の1つです。
しかし、生体と水草には相性があり飼育する生体によって水草の役割も変わってくるため、両方が健康に育つことができる組み合わせを選ぶことが重要です。
コリドラス水槽における水槽の役割
コリドラスは水草がなくても飼育自体は可能です。
しかし水草を入れることによるメリットは多く、以下のようなものが挙げられます。
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自然界を再現することによって鑑賞性が向上する
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フィルターなどの人工物を隠すことによって鑑賞性が向上する
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照明の光から影を作るため隠れ家になる
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リンなどの水中の栄養を吸収するため水質浄化作用がある
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産卵時の卵の生み場所になる
一般的な水草の役割は鑑賞性の向上が挙げられますがコリドラスにおいて隠れ家を作ることはストレス軽減効果があり、餌をよく食べ水を汚す熱帯魚のため水質浄化作用も重要な役割となります。
長生きさせるために常に水を綺麗に保つことは重要だよ。
関連記事>>>【初心者でも難しくない】元気に長生きさせるコリドラスの飼育方法
コリドラスと合う水草の条件
コリドラスは相性の悪い水草が多い
生体と水草には相性があるため、好きな水草を入れていいわけではありません。
特にコリドラスは水草を選ぶ熱帯魚であり、原因は生息地や習性にあります。
コリドラスは粒の小さな砂の川や池に生息しているため、生息地を再現した環境で飼育すると底砂に根を張らせることは難しくなります。
粒の小さな砂は重さがないから水流で流されてすぐに水草が浮いてしまうよ。
生息地の再現はあきらめて粒の大きな砂やソイルを使用してもコリドラスは底砂をモフモフして掘り起こす習性があるため水草も掘り起こされてしまいます。
深く植えれば掘り起こされませんが底砂を厚くすると病気になる可能性が高くなります。
関連記事>>>【厚さ注意】コリドラス飼育におすすめの底砂5選【ベアタンクでも問題なし】
苦労して根を張ったとしてもコリドラスは底面の汚れの影響を受けやすいため、水草を掘り起こさないかつ底面に汚れを残さないように慎重に掃除する必要ががあり非常に手間がかかります。
では底砂に根を張る水草はあきらめて浮き草にすればよいかというとそうでもなく、適度な水流と相性のよいコリドラス水槽に浮き草を入れてしまうと流されてしまいます。
活着する水草と相性抜群
コリドラスとは相性の悪い水草が多いですが、中には相性のよい水草も存在します。
コリドラスと相性が良い水草の条件は活着する水草であることです。
活着とは根で流木や土管などの固形物にくっつくことであり、底砂に根を張らず水面に浮くこともないためコリドラスと相性がよいです。
流木に活着させると流木と水草で自然界を再現した鑑賞性の高い水槽を作ることができます。
上の画像は1つの流木に3種類の水草が活着しているよ。
流木と一緒に水草も動かせるためレイアウト変更が非常に簡単というメリットもあります。
活着する水草は陰性水草であることが多く、たくさんの光量や栄養を必要としないため初心者でも簡単に飼育することができます。
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コリドラスは底砂に根を張る水草や浮き草とはあまり相性が良くない
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活着する水草とは相性抜群
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陰性水草は育成が簡単な種類が多い
コリドラス飼育におすすめの水草5選
コリドラスと相性の良い活着する水草の中から、二酸化炭素添加不要でたくさんの光量も必要としない育てやすい水草を5つ紹介します。
アヌビアスナナ
活着する水草の代表格でサトイモ科の植物です。
非常に丈夫で枯れることはめったになく、深い緑の丸みのある葉が特徴です。
成長はゆっくりなためトリミングはほとんど不要であり、水草には珍しく水中で花を咲かせます。
一回り小さなアヌビアスナナ プチや葉の色がライムグリーンになるアヌビアスナナ ゴールデンなどの種類があります。
葉が大きく水面を向いているため大きく育つと照明の光から影を作りやすく、コリドラスの隠れ家として活用できます。
葉や茎に硬さがあるため葉の上で休むコリドラスを鑑賞できたり、葉の裏側に卵を産み付けることも多いです。
初心者に育てやすくコリドラスにもメリットの多い水草なので、とりあえず水草を入れてみたいという人はアヌビアスナナから始めてみるとよいです。
ミクロソリウム
アヌビアスナナと並んで有名な活着する陰性水草です。
シダ科の植物で水流になびく柔らかい大きなとがった葉を持つのが特徴です。
成長速度は遅いですが大きくなると30cmを超えるため水槽の後方に設置するのがおすすめです。
ミクロソリウム・プテロプスやミクロソリウム・ナローリーフ、ミクロソリウム・トライデントなど種類によって葉の形が異なります。
共通して葉が大きいためコリドラス水槽においては表裏問わず卵を産み付けられることが多いです。
葉の面積は大きいのですが水槽に対して縦に伸びるためあまり影を作ってくれず、隠れ家としては活用しづらいです。
しかし、大きな漂う葉はフィルターなどの人工物を見えないように隠しやすく、鑑賞性の向上にはとても効果のある水草です。
ウィローモス
水生の苔であり、細長い葉が密集しているのが特徴です。
流木などに活着させて短くトリミングすると非常に雰囲気のある水槽を作ることができますが、成長速度が早いため短い状態を維持するのは大変で気づくとモサモサになってしまいます。
しかし、成長速度が早いということは水質浄化能力が高いということであり、水を汚しやすいコリドラスとは非常に相性が良い水草です。
成長が早いということは水中の栄養をどんどん吸収しているということだよ。
葉が密集して伸びるため葉先にコリドラスが卵を産み付けることが多く、やわらかいウィローモスは卵を産み付けられた部分だけをちぎって隔離水槽に移動できるため直接卵に触れることなく隔離することができます。
成長が早いのでちぎってもすぐに元通りになります。
体調を崩して隔離する場合や卵が孵化した場合にも、隔離水槽に適したサイズにちぎることで隠れ家として活用することができます。
伸びすぎるとウィローモスの中をコリドラスが泳ぐスペースがなくなり、餌の食べ残しが中に落ちて水質悪化の原因になるため定期的にメンテナンスをするかシュリンプなどの小型の生体と混泳させるのがよいです。
コリドラスの飼育において活用する場面が多いおすすめの水草です。
ボルビティス
シダの仲間で独特な葉の形が特徴です。
空気中まで伸びた葉は水上葉として水上でも伸びていき、大きく成長しますが成長速度はゆっくりです。
コリドラス飼育においては葉と葉の間に隙間があるため隠れ家やフィルターを隠すなどの使い方をするにはかなり大きく育てる必要があります。
大きく育ったボルビティスは非常に迫力のある水草ですので葉の形や色が気に入れば育成してみるとよいです。
ブセファランドラ
アヌビアスナナと同じサトイモ科の植物で水中で花を咲かせます。
縦長の小さい葉が特徴的で紹介した水草の中では若干高価な水草となります。
成長速度は遅く、成長してもそこまで大きくならないため中景草としてアクセントのほしい場所にピンポイントで活着させるとよいです。
コリドラス飼育においては特別な使い方はできず、鑑賞性向上が主な役割となります。
ブセファランドラ・クダガン、ブセファランドラ・アップルリーフ、ブセファランドラ・タイタンなど非常に多くの種類が存在しコレクション性の高い水草です。
コリドラスもコレクション性の高い熱帯魚のためコレクションの好きな飼育者には相性の良い水草です。
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アヌビアスナナ・ミクロソリウム・ウィローモスは特にメリットが多くおすすめ
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『アヌビアスナナ』にも複数の種類があるため実は選べる水草はたくさんある
コリドラスが水草を食べることはない
コリドラスは雑食性の熱帯魚ですが水草を食べることはありません。
口先でつつく習性があるため一見食べているように見えるかもしれませんが、水草の食害は考慮する必要がありません。
しかし、コケを食べることがないため今回紹介したような成長の遅い水草は葉の表面がコケに覆われることによって光合成できなくなり枯れてしまう場合があります。
対策としてシュリンプやラムズホーンなどのコケ取り生体と混泳させることでコケによる被害を抑えらえるだけでなく、食べ残しの処理もしてくれるためコリドラスも水草も調子よく育てることができるようになります。
前景草で絨毯を作ったり有茎草を植える方法
今回紹介した水草の中に育成したい水草がなく、前景草や底砂に根を張る有茎草をどうしても育成したい場合に方法がないわけではありません。
前景草は事前にしっかりと絨毯になるように育成し、底砂に根を張った状態にしてからコリドラスを導入すれば問題ありません。
底砂に厚みができてしまい水草も生い茂るため、底面の掃除を汚れが残らないようにとても丁寧に行う必要があり難易度の高い飼育方法になりますが飼育自体が不可能なわけではありません。
コリドラスの飼育に十分慣れてからチャレンジするようにしましょう。
底砂に根を張る有茎草は小型の鉢にソイルを入れれば育成することができます。
鉢は100均に売っていますし流木のような外見の鉢を購入すれば比較的鑑賞性を損なうことなく育成することができます。
上の画像中央のアマゾンソードは流木のような見た目の鉢に入っているよ。
鉢を動かすだけでレイアウト変更もできるため活着した水草と同じように扱うことができます。
まとめ
水草育成はアクアリウムの楽しみの1つです。
コリドラスは水草がなくても飼育することは可能ですが、鑑賞性向上・水質浄化作用・隠れ家になる・卵の産卵場所になるなど水槽に入れるメリットは多いです。
コリドラスは活着する水草と相性が良く、アヌビアスナナ・ミクロソリウム・ウィローモス・ボルビティス・ブセファランドラの5つがおすすめです。
ウィローモス以外の水草は成長が遅く、葉がコケに覆われてしまうと枯れてしまうことがあるためコケ取り生体と混泳させるとコリドラスも水草も調子よく育てることが可能です。
前景草で絨毯を作ったり、底砂に根を張る有茎草の育成も不可能ではありませんが飼育難易度が高くなるため、初心者の方はコリドラスの飼育に十分慣れてからチャレンジするようにしましょう。
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コリドラス水槽に入れる水草が決まると照明も決めることができます。
照明の選び方は以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
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