【丈夫で簡単】アヌビアス・ナナの育て方と株分け方法を徹底解説

アヌビアスナナ コリドラスの水草
  • 初心者におすすめの丈夫な水草を知りたい
  • 流木や石に活着する入門の水草を知りたい
  • アヌビアス・ナナとコリドラスの相性を知りたい
  • アヌビアス・ナナの育て方を知りたい
  • アヌビアス・ナナの株分け方法を知りたい

こんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

アヌビアス・ナナはコリドラスと相性抜群の水草です。

理由は、底砂に根を張らず、葉が大きくて丈夫な特徴を持つ水草だからです。

私はコリドラスと同時にアヌビアス・ナナの育成を始めており、現在に至るまで7年以上育ててきました。

この記事では、長く育成してきた経験から、アヌビアス・ナナの育て方やコリドラスとの相性を詳しく解説します。

コリパン
コリパン

この記事を読むと、アヌビアス・ナナの良さがわかって、水草が美しい水槽が作れるようになるよ。

結論
  • 丈夫で初心者におすすめ
  • 底砂に根を張らない、隠れ家になる、産卵場所になるなどコリドラスと相性抜群
  • 照明さえあれば育てるのは簡単
  • 株分けもハサミで切るだけ

アヌビアス・ナナは丈夫で美しい陰性水草

アヌビアス・ナナの外観

アヌビアス・ナナは流木や石などに活着する陰性水草として代表的な種類です。

コリパン
コリパン

陰性水草とは光量の少ない環境でも育つ水草のことだよ。

サトイモ科の植物で、丈夫で枯れることが少ないため初心者にも扱いやすい入門種として人気です。

水草の中では珍しく水中で花を咲かせることもあります。

アヌビアス・ナナの花

サラコリ
サラコリ

花が咲くことはレアで私はまだ1度しか咲かせたことがありません。

葉や茎は硬く、しっかりしていて、成長が遅く大きくなるのに時間がかかりますが、大きくなるとインパクトのある非常に美しい水草です。

アヌビアス・ナナの種類

アヌビアス・ナナの葉

アヌビアス・ナナにはいくつかのバリエーションや改良品種が存在します。

普通のアヌビアス・ナナより小型で葉が小さいアヌビアス・ナナ・プチや、葉の色が黄色く水槽内を明るく見せるアヌビアス・ナナ・ゴールデンなどが有名です。

他にもアヌビアス・ナナ・ミニマ、アヌビアス・ナナ・マーブル、アヌビアス・ナナ・スノーホワイトなどたくさんの種類が存在します。

種類によっては普通のアヌビアス・ナナとは特徴が異なり、繊細なものも存在するので注意が必要です。

この記事ではアヌビアス・ナナを基準にアヌビアス・ナナ・プチ、アヌビアス・ナナ・ゴールデンまでに当てはまる内容をご紹介します。

コリドラスとの相性は抜群

アヌビアス・ナナとコリドラス

アヌビアス・ナナはコリドラスととても相性がよく、おすすめの水草です。

相性がよい理由は以下の通りです。

レイアウトが崩れない

コリドラスは底砂をモフモフする習性があるため、底砂に根をはる水草の場合は根を掘り返してしまいます。

モフモフするコリドラス

アヌビアス・ナナは活着性のある水草で、底砂に根を張らなくても流木や石に根でくっつき、成長することができるため、一度流木や石に活着させてしまえば、レイアウトを崩される心配がありません。

また、コリドラスは水槽底面をきれいに保たないと病気になってしまいます。

水草が活着していると流木や石ごと一緒に動かして掃除ができるため、手間がかからず病気になりにくいです。

活着したアヌビアス・ナナ

コリパン
コリパン

わかりづらいけど活着した流木ごと移動してるよ。

隠れ家になる

コリドラスは照明の光があたる明るい場所にずっといるとストレスを感じるため、影を作る隠れ家を設置したほうがいいです。

流木だけでも隠れ家にはなりますが、影になる部分が少ないので隠れられる数は限られます。

アヌビアス・ナナは水面と並行に葉をつけるため、流木や石に活着させることで影を大きくでき、隠れ家としての範囲を広げることができます。

アヌビアスナナとコリドラスベネズエラブラック

ブラインシュリンプと相性がいい

ブラインシュリンプは栄養価が高く、繁殖を目指すのであれば稚魚だけでなく成魚にも与えたい餌です。

しかし、ブラインシュリンプは塩水で孵化させる必要があり、淡水の水草は塩分に弱く、しっかりと濾してブラインシュリンプのみを与えないと枯れてしまうことがあります。

関連記事>>>【手間なく簡単】皿式でのブラインシュリンプの沸かし方を徹底解説

アヌビアス・ナナであれば非常に丈夫なため、多少の塩水が混ざっても問題なく、濾さずに光で集めたブラインシュリンプをそのままスポイトで吸い取って与えることができます。

スポイトから食べるイルミネータス

サラコリ
サラコリ

なるべく塩水は少なくなるようにしたほうがいいです。

産卵場所になる

コリドラスはオスとメスがTポジションを行った後、メスが腹びれに卵を抱えた状態で産み付ける場所を探して、しばらく泳ぎ回ります。

卵を産み付けるコリドラスパンダ

アヌビアス・ナナの葉は硬く、産み付けやすいため産卵場所になりやすいです。

アヌビアス・ナナに卵を産み付けるコリドラス

サラコリ
サラコリ

葉の裏側に産み付けられることが多いです。

水草がなくても水槽の壁面に卵を産み付けますが、コリドラスの卵は親や他のコリドラスに食べられないように、産卵したら他の容器に隔離する必要があります。

水槽壁面の卵は取りにくく、誤って壁面から水槽の底に落としてしまうとどこにいったか分からなくなることがあります。

関連記事>>>『つぶす』より『落とす』に注意!コリドラスの卵の取り方

アヌビアス・ナナであれば活着する流木や石ごと水槽外に取り出して卵を隔離することができるので、見失う心配がありません。

コリパン
コリパン

コリドラスと相性のいい他の水草は以下の記事で紹介しているよ。

関連記事>>>【育成簡単】コリドラス飼育におすすめの活着する陰性水草5選

POINT
  • 掃除やレイアウト変更が楽
  • 隠れ家を別で用意する必要がない
  • 手間なくたっぷりとブラインシュリンプが与えられる
  • 卵の隔離も楽

アヌビアス・ナナの育て方

水草とコリドラスイルミネータスグリーン

コリドラスと相性抜群のアヌビアス・ナナですが、育て方は非常に簡単です。

アクアリウムショップやペットショップでアヌビアス・ナナを購入したら以下の手順で育成するのがおすすめです。

農薬を除去する

アヌビアス・ナナはアクアリウムショップやペットショップで販売されている株の多くが農薬を使用して育成されています。

農薬がついたまま、飼育水槽に入れてしまうと、生体に影響を与える場合があります。

特に水槽内にシュリンプがいる場合は要注意で、死んでしまう可能性が高いため、事前に農薬は必ず除去しましょう。

農薬の除去には『水草その前に』がおすすめで、簡単に農薬を除去することができるのでアヌビアス・ナナの購入時に一緒に購入しておきましょう。

まず、アヌビアス・ナナはポットで売られていることが多いため、流木や石に活着させる場合はポットと内部の綿を取り外しましょう。

サラコリ
サラコリ

根を傷めないようにやさしく取り外してください。

アヌビアス・ナナの準備ができたら、バケツに水を2Lためて水草その前にを1袋入れ、よくかき混ぜます。

コリパン
コリパン

水は水道水でいいよ。

混ざったらバケツの中にアヌビアス・ナナを入れて10分待ちます。

10分経ったらアヌビアス・ナナを取り出し、流水(水道水)でアヌビアス・ナナの表面についた水草その前にを丁寧に洗い流します。

ここまで出来たらアヌビアス・ナナを水槽に入れていいですが、水槽内にシュリンプがいる場合は念のため、水を張ったバケツにアヌビアス・ナナを入れて1日つけ置きしておくと、アヌビアス・ナナの内部の農薬も抜けるので安心です。

照明を設置する

アヌビアス・ナナは陰性水草であり少ない光量でも育成することができます。

しかし、照明は設置したほうがよいです。

以前、ウーパールーパーを飼育していた照明のない水槽にアヌビアス・ナナを入れていましたが、半年経っても枯れることはありませんでしたが、活着もしませんでした。

光量が足りずに成長できなかったためだと考えられます。

照明に細かいスペックは要求しないので、育成する水槽に合ったサイズの照明を選べば問題なく成長します。

関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】

照明の点灯時間は8時間程度がよく、長すぎると葉の表面にコケが生えて光合成ができなくなります。

長期間葉がコケに覆われていると調子が悪くなりますので、8時間以上点灯させたい場合はシュリンプやラムズホーンなどのコケ取り生体と混泳させるといいです。

アヌビアス・ナナとラムズホーンの幼体

活着対象に固定する

アヌビアス・ナナは流木や石に活着する水草ですが、活着対象にしっかりと固定しておかないと、水流などで流されて活着できません。

アヌビアス・ナナは太い茎から細い根がたくさん伸びてきて、根で活着するため、茎が流木などの活着対象物に沿うようにして固定するようにしましょう。

ある程度成長した株を使用する場合は、細長く伸びた根は根本から切ってしまった方が、新しい根が出てきて活着しやすいです。

アヌビアス・ナナの細長い根

サラコリ
サラコリ

以下のような白い新しい根が活着します。

アヌビアス・ナナの新しい根

アヌビアス・ナナと対象物との固定にはテグスがおすすめで価格が安く、透明で目立ちにくいです。

テグスで固定したアヌビアス・ナナ

コリパン
コリパン

透明なテグスで固結びしてるのがわかるかな?

モスコットンなどのアクアリウム用の糸を使えば、アヌビアス・ナナを固定した状態で水槽に入れると2ヶ月程度で勝手に水に溶けてなくなるため便利ですが、価格が高いのと、アヌビアス・ナナは成長が遅いため、活着する前に溶けてしまう可能性があります。

ガチガチに固定する必要はないですが、水流などで流れていかないようにしましょう。きつく固定しすぎると茎などが痛んでしまう可能性があります。

固定できたら、そのまま数か月活着するのを待ち、水換えのついでに活着しているかを確認してテグスを外しましょう。

サラコリ
サラコリ

テグスを外すのを忘れてしまいやすいです。

生体の世話をする

農薬除去と照明の設置以外にアヌビアス・ナナのために特別やることはありません。

水草によっては必須のCO2の添加も不要です。

水槽内の生体が元気に生きていけるように、餌を与え、フィルターを掃除し、水換えを行えばアヌビアス・ナナもゆっくりと大きくなります。

アヌビアス・ナナとレッドチェリーシュリンプ

数年経てば、水槽になくてはならない迫力のある美しい水草になっているでしょう。

アヌビアス・ナナの株分け方法

アヌビアス・ナナの株分け

年数が経って大きくなったアヌビアス・ナナは株分けして、水槽内の複数個所に設置したり、他の水槽に使うことができます。

簡単に株分けでき、やり方は太い茎の部分をハサミで切るだけです。

注意するポイントは葉が5枚以上残るように切ることです。葉の数が少ないと枯れてしまう場合があります。

また、活着させる場合は長く伸びた茶色い根は活着しないため、ハサミでカットして流木などに固定しておくと白い新しい根が出てきて活着しやすくなります。

まとめ

アヌビアス・ナナは育成簡単で設備も照明があれば十分な初心者のも扱いやすい丈夫な水草です。

コリドラスとの相性もばっちりで、成長がゆっくりな分トリミングなどの手間もかかりません。

少し地味ですが個人的には大好きな水草ですので、興味のある方はぜひ育成してみてください。

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