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安価で鑑賞に十分な明るさの照明を知りたい
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安価でタイマーや調光機能のある照明を知りたい
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生体メインだけど陰性水草くらいは育成できる照明を知りたい
こんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
水槽の照明をコスパ重視で選ぶなら、hygger HG918がすごくおすすめです。
なぜなら、本体価格が安いのに多機能で、価格以上の価値があるからです。
この記事では私がhygger HG918を半年以上使ってみた感想をレビューします。

この記事を読むと、hygger HG918が自分に合った照明か判断できるようになるよ。
hygger水槽ライト HG918の概要と外観
HG918はhyggerというメーカーが提供する低コストで多機能な水槽用照明です。
水槽サイズによって4種類存在し、簡単なスペックは以下の通りです。
定格消費電力 | 製品サイズ | 適合水槽 | LED数 | 定格電圧 |
---|---|---|---|---|
9W | 30*8*0.8cm | 幅28~48cm | 24 | AC100 ~240V |
14W | 40*8*0.8cm | 幅41~61cm | 32 | AC100 ~240V |
16W | 56*8*0.8cm | 幅56~76cm | 42 | AC100 ~240V |
20W | 72.5*8*0.8cm | 幅71~92cm | 60 | AC100 ~240V |
hygger水槽用ライト HG918の外観
HG918は安価なことが最も大きな特徴ですが、ボディにはアルミを採用しており、全然安っぽさを感じません。
本体カラーは黒のみで、電源コードの途中には小型のコントローラーが付いており、4つのボタンから明るさや照明の発光モード、タイマー時間を変更できます。
上から順に『明るさ変更』『発光モード切替』『タイマー時間変更』『電源ON/OFF』となっていて、ボタンを押した回数でモードが切り替わるシンプルな仕組みです。

どのように切り替わるかは後述のレビューで説明するよ。
リフトアップは2種類付属していて、設置する水槽の幅によって使い分けます。
照明の長さよりも水槽の幅が狭い場合は、プラスチックのリフトアップ、照明の長さよりも水槽の幅が広い場合は金属製のリフトアップを使用します。
プラスチックのリフトアップを使用するときの注意点として、取り付け幅が8mmしかないため、フレームのある水槽の場合は取り付けできない可能性があります。事前にしっかり確認しておきましょう。

水槽の上にそのまま置くという手もあるけどね。
他の照明との比較
hygger HG918のスペックを対応する水槽サイズごとに、他の有名アクアリウムメーカーの照明と比較してみました。
※横スクロールできます。
製品名 | サイズ | ワット(W) | 適合水槽 | LED数 | 明るさ(lm) | 演色性(Ra) | 色温度(K) | 防水性能 | 波長 | 照明幅 | モード | タイマー機能 | 調光機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
hygger 水槽ライトHG918 |
9W | 9 | 28~48 | 24 | ? | ? | 6500 | – | 450nm 660nm 強化 |
80mm | ホワイト ブルー&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
3h,6h,12h | 5段階 |
水作 LEDライトアップWIDE |
300 | 9.5 | 30~40 | 42 | 588 | 80 | 8000 | – | – | 68mm | – | – | – |
GEX クリアLED POWERIII |
300 | 9 | 30~36 | ? | 500 | 85 | 10000 | – | 450nm 660nm 強化 |
85 | ホワイト ブルー レッド ブルー&レッド ホワイト&ブルー ホワイト&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
– | – |
Tetra パワーLED |
30 | 8 | 30~42 | ? | 600 | 92 | 7700 | IPX7 | – | 86 | – | – | – |

上の表は水槽幅30cm~の照明、下の表は水槽幅40cm~の照明です。
製品名 | サイズ | ワット(W) | 適合水槽 | LED数 | 明るさ(lm) | 演色性(Ra) | 色温度(K) | 防水性能 | 波長 | 照明幅 | モード | タイマー機能 | 調光機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
hygger 水槽ライトHG918 |
14W | 14 | 41~61 | 32 | ? | ? | 6500 | – | 450nm 660nm 強化 |
80mm | ホワイト ブルー&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
3h,6h,12h | 5段階 |
水作 LEDライトアップWIDE |
450 | 11 | 45~51 | 54 | 687 | 80 | 8000 | – | – | 68mm | – | – | – |
GEX クリアLED POWERIII |
450 | 11 | 45~51 | ? | 750 | 78 | 10000 | – | 450nm 660nm 強化 |
85 | ホワイト ブルー レッド ブルー&レッド ホワイト&ブルー ホワイト&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
– | – |
Tetra パワーLED |
40 | 13 | 40~60 | ? | 850 | 92 | 9000 | IPX7 | – | 86 | – | – | – |
製品名 | サイズ | ワット(W) | 適合水槽 | LED数 | 明るさ(lm) | 演色性(Ra) | 色温度(K) | 防水性能 | 波長 | 照明幅 | モード | タイマー機能 | 調光機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
hygger 水槽ライトHG918 |
16W | 16 | 56~76 | 42 | ? | ? | 6500 | – | 450nm 660nm 強化 |
80mm | ホワイト ブルー&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
3h,6h,12h | 5段階 |
水作 LEDライトアップWIDE |
600 | 16 | 60~72 | 72 | 936 | 80 | 8000 | – | – | 68mm | – | – | – |
GEX クリアLED POWERIII |
600 | 17.5 | 60~66 | ? | 1000 | 78 | 10000 | – | 450nm 660nm 強化 |
85 | ホワイト ブルー レッド ブルー&レッド ホワイト&ブルー ホワイト&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
– | – |
Tetra パワーLED |
60 | 21 | 60~75 | ? | 1350 | 92 | 9000 | IPX7 | – | 86 | – | – | – |

上の表は水槽幅60cm~の照明、下の表は水槽幅70cm~の照明だよ。
製品名 | サイズ | ワット(W) | 適合水槽 | LED数 | 明るさ(lm) | 演色性(Ra) | 色温度(K) | 防水性能 | 波長 | 照明幅 | モード | タイマー機能 | 調光機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
hygger 水槽ライトHG918 |
20W | 20 | 71~92 | 60 | ? | ? | 6500 | – | 450nm 660nm 強化 |
80mm | ホワイト ブルー&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
3h,6h,12h | 5段階 |
水作 LEDライトアップWIDE |
900 | 21.4 | 90~100 | 108 | 1500 | 80 | 8000 | – | – | 68mm | – | – | – |
GEX クリアLED POWERIII |
900 | 23.5 | 90~96 | ? | 1500 | 78 | 10000 | – | 450nm 660nm 強化 |
85 | ホワイト ブルー レッド ブルー&レッド ホワイト&ブルー ホワイト&レッド ホワイト&ブルー&レッド |
– | – |
Tetra パワーLED |
90 | 34 | 90~120 | ? | 2100 | 92 | 7800 | IPX7 | – | 86 | – | – | – |
hygger HG918の特徴は価格が安く、多機能なことです。
照明のモードが変更できて、タイマー機能付き、さらには調光も可能な照明は他にありません。
タイマーなどを別で購入しなくても、本体のみで鑑賞用の照明として十分な機能があります。
ただし、もちろんデメリットもあるので、いいところ悪いところ含めて以下レビューします。
hygger水槽ライト HG918レビュー
鑑賞に十分な明るさ
hygger HG918は明るさ(lm)の表記がありませんが、適切なサイズの水槽に設置すれば、鑑賞には十分な明るさです。
適合する水槽サイズの範囲が広いため、どれを買えばよいか迷う場合は設置する水槽の水量によって決めるといいです。
例えば、60cmの水槽幅は14Wでも16Wでも取り付け可能ですが、私は60cmスリム水槽に設置したかったため14Wを購入しました。
しかし、60cm規格水槽に設置したい場合は16Wを選んだほうがいいでしょう。

水深が深いほど光が届きにくく、暗く見えるよ。
また、発光モード切替ボタンを押した回数でホワイト、ブルー&レッド、ホワイト&ブルー&レッドと照明のモードを切り替えることができます。
ブルーとレッドのLEDは、水草の成長に重要な450nmと660nm付近の波長を多く含んでいるので、水草を育成している場合は点灯したほうがいいです。

写真では紫っぽく写っていますが、赤の隣にあるのが青色のLEDです。

上がホワイト&ブルー&レッドの全点灯で下がホワイトのみだよ。
陰性水草ならホワイトのみでもちゃんと育ってるよ。
照明本体だけで普通に使える
照明本体に付属のタイマー機能なんて、まともに使えるのか半信半疑でしたが、意外にも問題なく使えています。
タイマー機能を持った照明は少なく、別途コンセントタイマーやアクアリウム照明用のタイマーを購入する必要がありますが、HG918なら照明本体を購入するだけで使うことができるためコスパがいいです。

さすがに毎日手動でON/OFFするのは大変だよ。
タイマーはコントローラのタイマーボタンを押した回数によって、点灯時間を3h,6h,12hの3つから設定することができ、ボタンを押した瞬間からタイマーカウントがスタートします、
設定した時間が経過すると自動で消灯し、タイマーボタンを押した時刻から24時間後に再び自動で点灯します。

個人的には3,6,12hではなく6,9,12hで設定できるようにしてほしかった・・・。
夜間でも観察できる
タイマーで設定した時間が経過すると自動で照明は消えますが、完全に消灯するのではなく、最小の明るさで点灯し続けます。

電源ON/OFFボタンで消灯した場合は完全に消えます。タイマーでの消灯の場合のみ最小の明るさで点灯し続けます。
真っ暗な室内でうっすら光っている程度なので、生態にストレスを与えるような明るさではなく、夜間に生態の様子を確認したい場合に便利です。

完全に消灯してほしい人には微妙かも。
他の水槽に使いまわししやすい
5段階の調光機能を持っており、明るさ変更のボタンを押した回数によって、100%→77%→55%→32%→10%と明るさを変化させることができます。
照明は本来設置する予定ではなかった水槽に使いまわすことも多く、規格水槽用に購入した照明をスリム水槽に使いたいけどちょっと明るすぎるな、ということも起こります。
HG918なら明るさ調整ができるため、その時設置する水槽に合った明るさに合わせることができます。

暗くするには調整可能だからワット数の高い方を選ぶのも手だね。
価格が安い
最も大きなメリットはやはり調光やタイマーなど多くの機能を持っているにも関わらず価格が安いことです。
正直、観賞用として水槽が明るくなればいいのであれば、この商品で十分です。
適合する水槽のサイズによって9W、14W、16W、20Wの4種類がありますが、2000~3000円強で購入することができ、他社と同ワット帯で比較しても1000円以上安いことが多いです。
タイマー機能や調光機能のために別途機器を購入することを考えると、さらにコスパがよくなります。

コスパ重視の人には超おすすめです。
性能の過不足が判断できない
hygger HG918は鑑賞に十分な明るさのある照明ですが、明るさ(lm)や演色性(Ra)についての記載がありません。
光量を必要とする水草を育成する場合は、何ルーメンの照明なのかは非常に重要で、購入前に確認が必要な項目です。
未記載では性能が足りているのか、不足しているのか判断ができません。

明るさの必要な水草を育成している場合は、他の照明を選んだ方がいいです。

ルーメン(lm)や演色性(Ra)については以下の記事で解説しているよ。
関連記事>>>【陰性水草がよく育つ】コリドラス飼育におすすめの照明5選【点灯時間に注意】
細かいタイマー設定ができない
本体に付属のタイマー機能は3h、6h、12hの中から設定することができますが、それ以外の長さを設定することはできません。

例えば7.5hや8hなどは設定不可です。
水槽環境によっては6hだと短かすぎるけど、12hだと長すぎてコケが発生する、といったことが発生する可能性があります。

上記の場合だと12hに設定して明るさを下げるという手もあるけどね。
ON/OFFの時間を指定できない
タイマー機能の3h、6h、12hはタイマーボタンを押した瞬間からタイマーカウントがスタートする仕様で、時間は設定できません。
つまり、8:25から6h点灯させたい場合は、最初の一回は8:25ちょうどにタイマーボタンを2回押す必要があります。

最初の一回だけとはいえ、ちょっと面倒です・・・。

タイマーボタン1回で3h、2回で6hの設定になるから2回押すってことね。
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明るくて多機能
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価格が安くてコスパ◎
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水草メインの水槽には向かない
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調光、タイマーともに細かい設定はできない
hygger HG918はこんな人におすすめ
hygger HG918は安くて多機能な照明を、生体鑑賞メインの水槽で使用したい人におすすめの照明です。
明るさの正確な値が不明なため、水草水槽などに使用するには難しいかもしれませんが、生体メインや陰性水草程度なら十分育成できます。
照明本体の価格が安いだけでなく、調光、タイマー、モード切替等必要な機能が一通りそろっていて、すぐに使うことができます。

初めての照明としてもおすすめです。
まとめ
hygger HG918を使ってみて、照明本体を購入するだけで一通り必要な機能が手に入るため、価格以上の価値がある商品だと感じました。
生体メインで安くて多機能な照明
ただし、調光やタイマーは専用の機器に比べると簡易的な機能になるので注意が必要です。
使ってみて、さらに細かいタイマー設定等が必要になったら、あとから機器を買い足すこともできます。
タイマーは水作のLEDスマートタイマーが非常に細かく設定できておすすめです。
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